2015年1月3日

一瞬で人を惹き付けるブランドコンセプトの作り方

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「首のまわりに小切手をぶらさげるなんてシックじゃないわ」と世界的ファッションブランドを創出したココ・シャネルは語りました。

シャネルは貧しい家庭に生まれ、母親は12歳の時に他界し、その後、商人だった父親にも捨てられ、孤児院や修道院で育ちました。

シャネルが生まれたのは19世紀の後半。ゴリゴリの男性社会の上に、この生まれ育った境遇。なのに、彼女は世界を熱狂させるファッションブランドを構築することができました。

一体それはなぜでしょうか?それは、シャネルに「女による女のためのモード」という強力なブランドコンセプトが存在したからです。

当時のヨーロッパ社会では、女性の服というのは「男のため」のようにあるものでした。

当時というのは、そもそも今の時代のように、社会に出て女性が働くことはありませんでしたし、財産は男が管理しており、服も男が与えていました。

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(画像出典:cataloghouse.co.jp

もちろん、女性の服のデザインも男性が手がけます。

そして、ブルジョワや貴族階級の人達にとって女性服というのは、「自分はこれだけお金を持っているんだぞ」ということを示す、男が富をひけらかすためのはけ口でしかなかったのです。

高価な素材を使った金ピカファッションとでも言えば、イメージしやすいでしょうか。とにかく女性の服というのはそういうものでした。

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(画像出典:http://www.allfashionbrand.com/

「首のまわりに小切手をぶらさげるなんてシックじゃないわ」という冒頭のシャネルの発言は、こういったファッションを否定するものでした。

それに見るからにゴージャスというファッションは時代に合わなくなりつつありました。

というのも、第一次世界大戦が始まり、その後、女性の社会進出がどんどん始まる時代に変わっていったからです。

シャネルは「エレガンス」と「働くこと」を両立させたファッションブランドを創出しました。

この写真から分かるように、シャネルが生み出した女性の服というのは、シンプルで実用的なものでした。服の素材は高価な素材を使わず、色も黒を中心に、白とベージュ。装飾に飾り立てられて自由を奪われた衣装から女性を解放しました。

シャネルが打ち出した「女による女のためのモード」というブランドコンセプトは、富裕層だけではなく一般大衆からも熱狂的な支持を得る事ができ、フランスから始まったこのブランドは、ヨーロッパを超え、アメリカでも大ブームを巻き起こしました。

どうも!ブランドクリエイターの中江です。今回のテーマは”ブランドコンセプト“です。

ブランドコンセプトとは、一言で言うと、自分自身のビジネスが打ち出す世界観のことです。シャネルであれば、「女による女のためのモード」です。

「インターネットから集客の仕組みを構築したい」といったような相談を受けたときに、私がまずアドバイスするのは「ブランドコンセプト」を作りましょうということです。

SEO対策や広告やSNSの媒体などを強化して、サイトのアクセスアップを狙いにいく前に、このブランドコンセプトを設計をする必要があります。

それはなぜかというと「差別化-ネットで違いを生み、劇的に売上を上げる差別化戦略」でも話した通り、どこにでもあるようなありきたりなものを出した所で、いくらサイトにアクセスを流しても、あまりお客さんから選ばれないからです。

特にネット上であれば、そのサイトを見るかどうかは一瞬で判断されます。その一瞬で誰かの興味を惹けなければ、すぐに離れて別の所を行ってしまうのです。何を商品として販売していようが、ありきたりなものでは誰の興味も惹きませんし、選ばれません。

例えば、AとBというラーメン屋のサイトがあります。

Aのサイトは、町のどこにでもあるようなラーメン屋で、メニューも醤油ラーメン、味噌ラーメン、塩ラーメン、チャーシュー麺、チャーハン、餃子…といった普通のメニューがならんでいるサイト。

Bのサイトは、「味噌ラーメンをこよなく愛している」店主が15年の研究を重ねた上で開発した味噌ラーメンを全面に打ち出しているサイト。

どちらが興味を惹きますかね?

恐らく、味噌ラーメンの方でしょう。Aのサイトは、どこでも見たような感じなので、特に印象も残らないでしょうし、店の名前も覚えられないはずです。

この違いは「Aにはそもそも世界観がない」「Bには味噌ラーメンに情熱を持った店主がいる味噌ラーメン専門店」という世界観があるだけの違いです。たとえ、Aの方が味が美味しくても、ネットからのアプローチでは、お客さんは集まらないでしょう。

世の中にある売れているものというのは、必ずこのブランドコンセプトが存在しています。それもシャネルのようにイケてるブランドコンセプトが。

では、「自分でブランドコンセプトを作るにはどうすればいいのか?」というのが今回のテーマです。

では、早速始めていきましょう。

1.ブランドコンセプトの基本理解

では、まず具体的なブランドコンセプトの作り方を見ていく前に、「ブランドコンセプトとは何か」という基本的な事をお伝えしていきます。

ブランドコンセプトについて詳しく理解できるようになることで、実際にブランドコンセプトを作る際にも上手く作れるようになると思います。

1-1.ブランドコンセプトとは

ブランドコンセプトとは、先ほど世界観と言いましたが、もう少し具体的に言うと自分自身のビジネスが掲げる理想世界を一言で言語化したものであると定義できます。

「自分自身のビジネスが掲げる理想世界」とは、どういうことかというと、 自分がお客さんを連れて行きたいと思っている理想の未来のことです。これはビジネスをやっているのであれば、誰しもが必ず持っているものです。

例えば、ビジネス系の英会話スクールをやっている人であれば、「英語を駆使し、世界のビジネスの現場で通用するようなビジネスマンになってもらいたい」とか、ダイエットのコーチをやっているのであれば、「今までどんなダイエットをやってきても上手くいかなかった人を、健康にそして、継続して自分が思う理想の体型を手に入れてもらいたい」とか。

自分の理想世界というものは、「自分は何の為にこのビジネスをやっているのか?」「誰の為にビジネスをやっているのか?」と考える事で見えてくると思います。

そして、この理想世界を一言で言えるものにしたものがブランドコンセプトです。

例えば、2010年にパナソニックが開発したホームベーカリーに「GOPAN(ゴパン)」というものがあります。GOPAN(ゴパン)は、お米からパンを作るというホームベーカリーです。

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このGOPAN(ゴパン)は実は、10月8日のごはんの日に発売予定だったんですが、マスコミ発表後予約が殺到したため、発売を11月11日に延期。その後、同じ月の25日には、生産が追いつかなくて一時販売を中止しました。12月には未使用のGOPAN(ゴパン)がオークションで10万円以上で取引されるなどして、ホームベーカリーの中では異例の大ヒットとなりました。

ホームベーカリーというのは、これまでにもありました。じゃあ、なぜこの商品がこれだけヒットしたのか?

それは、「GOPAN(ゴパン)」というブランドコンセプトが存在したからです。

この商品が目指した理想世界は「「食料自給率の向上(米の消費拡大)」「食育」「地産地消」の3つに貢献することで、日本人の食を見直したい」というものでした。

特に今の日本人は、朝食を食べないという人が約1700万人(男性全体の14%、女性全体の10%、2009年度)もいて、その一方で、コメの消費も減り、食の欧米化によって、生活習慣病ならびにその疑いがある人の割合が確実に増えている状況にありました。

GOPAN(ゴパン)は、この状況を少しでも改善したいという思いで作られました。

「「食料自給率の向上(米の消費拡大)」「食育」「地産地消」の3つに貢献することで、日本人の食を見直したい」という理想世界をぎゅっと一言で圧縮したものが「GOPAN(ゴパン)」というブランドコンセプトです。

この場合は、GOPAN(ゴパン)というブランドコンセプトがそのまま商品名になっているんですね。

1-2.なぜ、ブランドコンセプトを作る必要があるのか

なぜ、ブランドコンセプトを作る必要があるのかというと、ブランドコンセプトを作れば、「違いを一瞬で伝える」ということが可能になるからです。

今の時代というのは、モノが溢れています。都会に繰り出せば、美容室やカフェや飲食店などはそれこそ山のようにありますし、インターネットに繋げば、それこそ家電、洋服、生活用品などなどが溢れています。

モノがあふれているということは、その中に埋もれてしまう可能性が高くなるということです。

例えば、AKB48のことを考えてみましょうか。メンバー達の名前を何人言えますかね?僕は3〜4人しか言えません(笑)。あれだけの数がいると、誰が誰だかよくわかんなくなっちゃうんですね。

でも、これはどの業種業界にも当てはまることです。例えば、美容室を考えてみても、自分が商圏としているところにはライバルがたくさんいるわけです。特に都会に行けば行くほど。それに、自分のビジネスをもしネットを中心に展開しているのであれば、それこそ日本全国にライバルがいます。

ほんとにAKB48状態ですよ。じゃあ、そんな中でビジネスが上手くいくために何が必要なのかというと、それは「違いを一瞬で伝える」ということなんですね。

そもそも違いを一瞬で伝える事ができなければ、お客さんから選ばれませんから。

例えば、AとBというパン屋があるとします。AもBも販売しているパンの種類も同じで、値段は1つ200~400円と、どのパンもほとんど同じ。美味しさも同じ。

あなたならAかBどちらのパン屋を選びたいですか?

選べないですよね。これは単純に違いが明確じゃないからです。

じゃあ、そこの近くにCというパン屋ができたとします。Cというパン屋は、素材に特にこだわり、食品添加物などはいれず、パンに使う野菜なども無農薬のものにこだわっていて、値段はどのパンでも1つ100円。味も美味しい。

このCというパン屋がでてくれば、間違いなくCが選ばれます。これは単純に違いが明確だからです。

そして、違いをなぜ「一瞬で」伝える必要があるのかというと、違いを「一瞬で」伝える事ができなければ、そもそも興味を持たれないからです。

特に今の時代の人というのは、忙しいです。情報に溢れていますから。

考えてみれば分かると思いますが、例えばラーメン屋を探そうと、検索していて、サイトを見た時に興味が一瞬で湧かなければ、閉じますよね?

本当にネットでは瞬間的に判断されます。一瞬が勝負なんです。そこで違いを明確に伝える事ができて、興味を一瞬で惹く事ができれば、どんどん読み進めてくれます。

例えば、前回の記事でも紹介しましたが、イギリスのスポーツメーカーのリーボックという会社が開発した、イージートーンという靴があります。

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この靴のブランドコンセプトは「履くだけでジム」です。

この靴は、「ジムに通えない」「トレーニングする時間がない」といった働く女性向けに開発された商品で、この靴を履けば、「美脚やヒップアップ」に効果があったり、痩せる事ができます。

違いが明確な靴ですよね?もちろん、この商品も大ヒットしました。

「履くだけでジム」って一瞬で理解できるブランドコンセプトですよね。だからこそ、多くのお客さんから選ばれたんですね。

2.ヒットするブランドコンセプトの作り方

では、ここからは「ブランドコンセプトの作り方」を具体的に説明していきたいと思います。

2-1.響くブランドコンセプトとは

世の中には、ブランドコンセプトはそれこそ無数に存在しています。その中には、もちろん響くブランドコンセプトと響かないブランドコンセプトが存在します。

響くブランドコンセプトは、あなたのビジネスを成長させ、売上に貢献しますが、響かないブランドコンセプトでは、全く結果を出す事はできません。

例えば、先ほどのイージートーンという靴のブランドコンセプトが「履くだけでジム」ではなくて、「履くだけで疲れる」であればどうでしょうか?

絶対に売れないですよね。笑

ブランドコンセプトを作るからには、響くブランドコンセプトでなくてはいけません。では、響くブランドコンセプトの条件とは一体何でしょうか?

それは以下の3つの条件があることです。

  • 「ユニーク性がある」
  • 「サイレントマジョリティを代弁している」
  • 「自分のコアとの合致する」

では、一つずつ解説していきましょう。

2-1-1.ユニーク性がある

お客様から選ばれるためには、まず「他とは違う」ということが重要であるということは、今までずっと話してきたと思います。

これはブランドコンセプトを構築する時にも当てはまります。

そもそも構築するブランドコンセプトは、ユニーク(=他には無い)である必要があります。

もし、構築したブランドコンセプトがもう既に存在していたり、他のブランドコンセプトと似たり寄ったりのものであれば、「あ、同じだ」と思われて、記憶にも残らないですし、選ばれることは有り得ません。

例えば、『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら』という書籍が2009年に発売されました。

この本は、ビジネス本の古典であるドラッカーの『マネジメント』を、高校野球の女子マネージャーが読むというブランドコンセプトで生まれた本です。タイトルのまんまですが。笑

この本は、180万部を突破し、映画化までされて、大ブームになりましたが、その後、実はこれをパクった様な本が出版されました。

同じ様な萌え系のイラストの表紙で、『もし○○が××だったら〜』みたいなタイトルです。ほぼパクリとされてもおかしくないレベルです。

じゃあ、これらの類似本が売れたのかというと、そうではないんですね。ハッキリ言って大して売れてません。

これは何故かと言うと、「同じじゃん」って思われたからです。

もう既に、もしドラでこのブランドコンセプトは打ち出されているので、もしドラの類似本は、劣化コピーのように見えるだけなんですね。

もちろん、この類似本が、もしドラのブランドコンセプトの価値を下げるということはありません。もしドラが最初だからです。

類似本が出回る事で、かえってもしドラの価値が上がるくらいです。だからこそ、自分が世に出すブランドコンセプトというのは、ユニークでなくてはなりません。

2-1-2.サイレントマジョリティを代弁する

ただ、じゃあ「ユニーク」なだけで良いの?といえば、そうではありません。他には無い奇抜なだけでは売れないからです。

例えば、下世話な話ですが、AKB48が「会いに行けるアイドル」ということをもじって、「ヤリに行けるアイドル」というブランドコンセプトで活動しようとしていたアイドルがいますが、こんなものは売れないわけです。笑

このブランドコンセプトは、確かにユニークではあります。だってそんなアイドルって他にいないですから。笑

お笑い芸人の有吉弘行さんは、そんな彼女についてこう語っています。

「もう、『ヤリに行けるアイドル』って、もうアイドルじゃないからね。単なる『ヤレる女』『ヤリマンです』って言ってるだけ。そうだろ?」

本当にその通りなんです。ハッキリ言って、そんなアイドルは、世の中に求められていないんです。

それにそんなことは実現できませんしね。彼女は、問い合わせがあったファンに対して、「当たり前の事だけど会った事無い方とか仲良くない方は無理ですよ!笑」と語っているそうです。

ユニークなだけではダメ。実際に世の中から求められるということが響くブランドコンセプトには必要です。

世の中に求められるためには、「サイレントマジョリティ」を代弁する必要があります。

サイレントマジョリティとは、簡単に言えば、「そうそうそう!こんなモノ欲しかったんだよなぁ」と皆が口には出さないけど、思っていることです。

例えば、先ほど紹介したイージートーンは「履くだけでジム」というブランドコンセプトでしたよね?これは、ジムにも通えないくらい忙しい女性の声をうまく代弁したんです。

「痩せて、美脚になって、ヒップアップもして、もっときれいになりたいと思っているけど…ジムに通う時間もないんだよねぇ」という声にならない声を代弁したから、売れたのです。

商品が出た瞬間に、「そうそうそう!こういう物が欲しかったんだわ!」と即お買い上げです。

2-1-3.自分のコアと合致する

では、最後に3つ目の条件です。

ハッキリ言って、ブランドコンセプトというのは「ユニーク性」があり、「サイレントマジョリティ」を代弁しているのであれば、確実に売上を上げることができます。

ただ、この「自分のコアと合致する」という条件が無ければ、遅かれ早かれいずれ破綻すると思います。

「自分のコアと合致する」というのは、そのブランドコンセプトが自分の本音と合致するかどうかということです。つまり、上っ面でただ単に「儲けたい」という思いだけで、着飾ったブランドコンセプトであれば、響かないということです。

特にビジネスを教えるというような業界では、「 自分がお金儲けをしたいだけ」なのに、「経済的に自由な人を一人でも多く増やしたいんです」というようなことを喧伝しているという人が大勢います。

でも、彼らは「自分だけが儲かればいい」という本音があるので、所々でボロが出てきます。何かセミナーや塾を販売する際には、甘い言葉ばかり並べるんです。「たった30分の作業で、3ヶ月後には月収100万円ですよ」「稼げるまで徹底的にサポートしますよ」と言ったりして。

でも、実際にそういう塾に入ってみると、セールスの時に言ってた事と全然違う上に、サポートもほぼない。なんてことはよくある話です。

じゃあ、そこに参加した人が、再び「この人から何か学ぼうと思ったり、何か購入しようと思うか?」という話です。有り得ませんよね。そんなこと。であれば、リピートなんか生まれませんから、焼き畑農業的に新規顧客を開拓していくという厳しいビジネスサイクルに入るわけです。

でも、逆に自分が構築したブランドコンセプトが自分の本音と合致すれば、良い循環が生まれるわけです。

だって、それはもう自分自身の信念と合致する様なものですから、それを叶える為に、ありとあらゆることをお客さんに提供しようと思えるからです。

そうすると、お客さんから更に愛されるようになりますし、自分自身がその人にとっての究極価値(=ブランド)になることだって可能です。

だからこそ、自分のブランドコンセプトを構築したら、「それは、自分自身の本音に合致しているのか?」ということを問うてみて下さい。

2-2.リサーチから始めよう

では、これから具体的にブランドコンセプトを作るためにやるべき行動を解説していきたいと思います。

まず最初にやって欲しいステップは、リサーチですね。

まず、どんなブランドコンセプトが存在していて、どんなブランドコンセプトが存在していないのかを把握する事で、ユニークでサイレントマジョリティを代弁していて、自分のコアと合致するコンセプトが作れます。

では、早速始めていきましょう。

2-2-1.競合のブランドコンセプトは何か?

まず、やって欲しいリサーチが、自分が勝負していく業界のブランドコンセプトを把握していく事です。

もう既に存在しているブランドコンセプトを一つずつ見ていくんですね。

例えば、もしあなたが渋谷で美容室をやっているのであれば、ライバルとなるのは同じ地域にある美容室 です。これらの店を一つずつ見ていくんですね。ブランドコンセプトだけで良いです。

一番簡単なリサーチ方法は、インターネットを活用する事です。このように渋谷の美容室を調べようと思ったら、「渋谷 美容室」と検索すれば、渋谷にある美容室はいっぱい出てくると思います。

その他にも、美容室であればホットペッパービューティなどのポータルサイトなどに、全国の美容室というのは登録していると思うので、そこを見るというのが重要です。

とにかく競合になり得るところが見つかれば、手段は何でも良いです。

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そして、競合を発見したら、ブランドコンセプトを把握していきましょう。ブランドコンセプトの把握の仕方は、以下の項目をチェックして、書き出していく事です。

  • 誰に:どんな人をターゲットにしているのか?
  • 何を:どんな商品・サービスを提供しているのか?
  • 何のために:何のためにそのビジネスをしているのか?
  • どうなってもらいたいのか:お客さんにどうなってもらうことを理想としているのか?

そして、これをチェックしたら、そのビジネスのブランドコンセプトを一言で抽出してみましょう。

ブランドコンセプトは、「誰に」「何を」「何のために」「どうなってもらいたいのか」というそのビジネスが目指す理想世界を一言で集約したものです。これは実際にホームページに書いている事もありますし、書いていない事もあります。

まぁでも、ほとんどの場合がブランドコンセプトなんか考えてないので、見つからないかも知れないですが、ある場合は、どんどんチェックしていきましょう。

競合のリサーチが終われば、これとはまず被らないということを意識します。

2-2-2.サイレントマジョリティのリサーチ

では、次にサイレントマジョリティをリサーチしていきます。

このリサーチは、言わば、皆が口には出さないけど思っている「不満・悩み・願望」を把握する事によって、「世の中では、何が求められているのか?」 というのを把握するためですね。

このサイレントマジョリティは、自分がターゲットとしたいお客さんと丁寧に対話することによって少しずつ見えてくると思います。もちろん、これにはリサーチする人数も重要です。数は多ければ多い方が良いです。

ただ、対話する時にいきなり「あなたの悩みは何ですか?」とか、「あなたが欲しいものを教えてください!」とか言ったとしても満足する答えは得られません。

なぜなら、サイレントマジョリティというのは潜在的な悩みだからです。

これは「今日の晩ご飯何がいい?」って聞かれる様なもので、「何でもいい」と答えてしまうのです。

じゃあ、どうすればいいのか?

対話する時のポイントは、対話する相手にストーリーを語ってもらうことです。

例えば、もし英語のオンラインスクールをやっていきたいのであれば、対話する相手に「なぜ、英語を学びたいと思っているのか?」「今までどんな風に英語を学んできたのか?」「どんな人から学んできたのか?」「誰かと一緒に学んできたのか?」「英語を使ってどんな風になりたいのか?」「勉強していて、何が特に上手くいかなかったのか?」などなど、相手の過去から現在に遡って色々話を聞いてみると良いですよ。

ストーリーの上手い引き出し方は、5w1Hを意識して聞く事です。

  • Who:誰が。誰と
  • What:何を。何で
  • When:いつから。いつまで
  • Where:どこで。
  • Why:なぜ。

そして、これを数をこなしてやっていくと、色んな人に共通する「不満・悩み・願望」というのが見えてきます。これが見えてきたら、それを一言でいいので言語化しておきましょう。

2-2-3.自分自身に対するリサーチ

では、最後の自分自身に対するリサーチについて。

先ほども言ったように、ブランドコンセプトとは、自分のコアと共鳴する必要があります。自分のコアと共鳴しない限り、売上が上がったとしても、そこに自分自身が投影できないので、いずれ破綻するのです。

自分自身に対するリサーチ方法は、自分の理想世界を把握する事です。さっき、競合のリサーチの話をしましたが、今度はそれを自分自身にやります。

理想世界とは、自分がお客さんを連れて行きたいと思っている理想の未来の事です。

そのためにまずは、「誰に」(どんなお客さんに)、「何を」(どんな商品・サービス)を提供して、「何のために」(自分のビジネスの目的)、「どうなってほしいのか」(お客さんを連れて行きたい理想の未来)という4つの要素を把握しましょう。

この4つの要素を短い文章で箇条書きでもいいので、書き出したらそれを一文にしましょう。

ここはもちろんですが、自分自身の本音を書いて下さいね。 本当に自分自身がビジネスをやっていて、やりたいと思う事を堂々と書いてください。

2-3.ブランドコンセプトの言語化

では、最後にブランドコンセプトを言語化していくという話に入っていきたいと思います。ブランドコンセプト作りの総仕上げですね。

では、早速始めていきましょう。

2-3-1.3つの点が重なる場所

響くブランドコンセプトとは、先ほども言ったように、「ユニーク性」があり、「サイレントマジョリティ」を代弁していて、かつ「自分のコア」と共鳴しているものです。

そして、響くブランドコンセプトとは、この3つの要素を一言で表現する必要があります。

なぜなら、「あなたのビジネスはどんなビジネスですか?」「その商品は、どんな商品ですか?」と聞かれた時に一瞬で伝える事ができなければ、そもそも色んな人に伝わっていくことはないからです。

伝わらなければ、売れないし、ビジネスに繋がりません。

2-3-2.ブランドコンセプトを一言で表現しよう

では、実際にあなたのブランドコンセプトを「会いにいけるアイドル」といった一言で表現してみるという作業に入っていきたいと思います。
このブランドコンセプトを一言で表現する時のポイントは、自分が気に入った言葉を使うという事です。

英語を組み合わせた造語で作るのもありだし、1文で表現してみるのもアリでしょう。何か違う業界からその言葉をパクってくるのもアリです。

まずは、一言の表現を作る前に、「自分自身に対するリサーチ」で構築した理想世界を確認しましょう。

つまり、「誰に」「何を」「何のために」「どうなってもらいたいのか」という4つの要素でしたね。

そして、これを一つの短い文章で表現して、これが「ユニーク性」があって、「サイレントマジョリティ」を代弁しているのかをチェックして下さい。

ブランドコンセプトを一言で表現する際には、この短い文章がアイデアのコアとなります。

そして、ブランドコンセプトを一言に集約する時には、以下の問いかけをして、その答えを一言で表現してみて下さい。

  • その商品・ビジネスが目指す理想の状態は何か?:例-ノマド(雇われない生き方)「英語で遊牧民」
  • その商品・ビジネスのコアは何か?:例-iPhone(i=internet,individual,instruct,inform,inspire)
  • その商品・ビジネスが生み出す常識は何か?:例-GOPAN(ゴパン)「ご飯からパンができる」
  • その商品・ビジネスのオリジナリティを示すものは?:例-吸引力の落ちないただ一つの掃除機(ダイソン)

自分が納得できる表現を見つけるのは、時間がかかるかもしれませんが、それを見つける事こそが究極の差別化となり、売上にも繋がっていくので、粘り強く自分が気に入る表現を探してみて下さい。

まとめ

では、最後に少しまとめをしておきます。

ブランドコンセプトとは、その商品・ビジネスが目指す世界観(=理想世界)を一言で集約したものです。

このブランドコンセプトを構築する事で、自分自身の商品・ビジネスの「違い」を明確に伝える事ができて、一瞬で興味を惹く事ができ、多くのお客様から選ばれるようになります。

響くブランドコンセプトとは、「ユニーク性」があり、「サイレントマジョリティ」を代弁しており、「自分のコア」と共鳴しているものです。

そして、ブランドコンセプトを作るには、「競合のリサーチ」「サイレントマジョリティのリサーチ」「自分自身のリサーチ」という3つのリサーチをまず行った上で、自分の商品・ビジネスが目指す理想世界を短い文章にする必要があります。

ブランドコンセプトはこの短い文章をぎゅっと一言で表現したものです。

その際には以下の問いかけを参考にしながら、自分が気に入る表現を見つけ出すことが重要です。

  • その商品・ビジネスが目指す理想の状態は何か?:例-ノマド(雇われない生き方)「英語で遊牧民」
  • その商品・ビジネスのコアは何か?:例-iPhone(i=internet,individual,instruct,inform,inspire)
  • その商品・ビジネスが生み出す常識は何か?:例-GOPAN(ゴパン)「ご飯からパンができる」
  • その商品・ビジネスのオリジナリティを示すものは?:例-吸引力の落ちないただ一つの掃除機(ダイソン)

いかがでしたでしょうか?

ぜひ、この記事を参考にしながら、自分自身のブランドコンセプトを構築し、差別化し、インターネットでも圧倒的に結果を出すための準備をしてみてくださいね。

今回は以上です。ありがとうございました。

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中江 翔吾
名前:中江翔吾。職業:デザイナー&Web集客コンサルタント。一流のデザイナーからグラフィックデザインを学び、フリーランスのデザイナーとして活動を開始。その後、インターネットマーケティングを学び、独自のネット集客の仕組みを構築。現在は、デザインとネットマーケティングの視点から「コミュニティ集客術」を提唱し、個人を始め中小規模のビジネスモデルを運営している人たちに集客の仕組み作りを提供している。
By 中江 翔吾 ブランド戦略 Share:

29 thoughts on “一瞬で人を惹き付けるブランドコンセプトの作り方

  1. サイトウショウト より:

    初めまして。ショートと言います。
    ブログを読ませていただきました
    とても面白かったです!!

    ブランドコンセプトについて深く書かれていて
    参考になりました。

    僕もブログを書いていたんですが、必ず、
    何をしたいのか見失って結果、書けなくなる。

    毎回こんな感じで終わってしまっていたのですが

    この記事を読んで

    まずコンセプトを決めないことには
    始まらないんだなぁと思いました

    ありがとうございました!

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プロフィール
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中江 翔吾 / Shogo Nakae
グラフィックデザイナー / Webデザイナー / コンサルタント
1991年3月生まれ。大阪府出身。

はじめまして!ブランドクリエイターの中江翔吾と申します。

「CREATE A BRAND」をコンセプトに、ブランド構築や集客を起こしていくためのデザイン制作(Web、グラフィック)とコンサルティングを提供しています。

このブログでは、Webマーケティングのことを基軸に、ブランド論やマインドセット、雑多なビジネスコラムなんかを配信していきます。

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