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2020.7.1 (更新日:2020.7.1) | ブランディング戦略

ブランディングの効果って何?成功事例から4つのポイントを解説

ブランディングの効果って何?成功事例から4つのポイントを解説

どうも!ブランドクリエイターの中江です。

「ブランディングの効果って何?」という人は意外と多いんじゃないでしょうか?

ブランディングは事業をやっていれば、「大切」ということはよく聞くと思いますが、具体的な効果まではよくわからない人も多いと思います。

ですが、ブランディングは、長期的に事業を繁栄させていくためには必ず必要となってくるので、ぜひ、今回の記事を読んで、ブランディングの効果について理解を深めていってください。

効果だけでなく、ブランディングの成功事例も知ることができるので、ぜひ、読んでください。

では、早速始めていきましょう!

1.ブランディングとは

では、まずは「ブランディングとは何か」についてお話していきたいと思います。

ブランディングとは、一言で表現すると「究極の価値になること」です。

もう少し具体的にいうと、

髪を切るなら、この美容院以外あり得ない

プリンを買うなら、この洋菓子店以外あり得ない

歯医者に行くなら、この歯医者以外はあり得ない

と思ってもらうことです。

つまり、何かを選ぶ際に、この選択肢以外はあり得ないと思ってもらえるようになるということですね。

イメージしやすいように、ブランディングの成功事例を一つ紹介しましょう。

「銀木犀(ぎんもくせい)」というサービス付きの高齢者向け住宅があります。

銀木犀
画像出典:https://helpmanjapan.com/

高齢者施設と聞くと、

  • 管理される
  • 自由がない
  • 殺風景
  • 孤独

という風に、一般的にネガティブな印象を持つ人が多いと思います。

この銀木犀は、そんな一般的な高齢者施設とは真逆のコンセプトを持っています。

銀木犀のコンセプトは

自分の力で最期まで生きる場所

です。

基本的に、スタッフによる入居者のサポートは必要最低限に留め、入居者同士で助け合うのが基本。

過度な管理は依存を生む

という考えからとにかくそこには従来の高齢者施設にはないような自由があります。

ごはんを自分で運べる人は自分で運び、自由に食べ、花を生けられる人は花を生ける。

迷子札さえ持てば、入居者の外出も自由です。

浦安にある「銀木犀」では1階は地域住民に開放し、駄菓子屋と食堂を運営しているので、地域の子供たちや主婦たちが集まり、その人たちとの交流もある。

入居した人が活きいきと生きる姿を見て、思わず、

介護されるようになったら、ここに入所したい

と言ってしまうほど。

人生の最期はここで迎えたいと思っている利用者も多く、看取り率は76%(全国平均17%)。

入居する際には「どういう最後を迎えたいのか」というアンケートを取り、その最後に向けて手厚くサポート。

亡くなった入居者には一人一人、お別れ会を開きます。

日本が忘れてしまった家庭の温もりがある「銀木犀」の入居率は98%と日本一です。

「銀木犀」はシルバーウッドという建築会社が運営しています。

シルバーウッドを設立したのは、下河原忠道さん。

下河原忠道
画像出典:https://kurashicom.jp/

親の鉄鋼会社がバブル崩壊後に経営悪化したことを受け、状況を打開するためにシルバーウッドを設立しました。

この鉄鋼会社の鉄を売っていくために「スチールパネル工法」という工期が早くて、建築費が安い方法を武器に事業を展開していきました。

コンビニエンスストアやファミリーレストランなどにヒットし、

次に日本でこれから多く建てられる建物って何だろう?

と考えた時に「高齢者施設」と出会ったそうです。

そして、様々な施設を視察していく中で、日本の高齢者施設に愕然としました。

とにかく「延命」と「管理」が前面に打ち出された殺風景な施設ばかりだったそうです。

ある療養施設で出会ったおばあちゃんには

助けて

とか細い腕でしがみついてきたそうです。

北欧やハワイの高齢者施設ではもっと選択できる自由があります。

そうやって、高齢者施設の建築に携わる中で、自社でも一つ運営しようと始まったのが今の銀木犀です。

今のコンセプトが明確に定まったのは、最初期の入居者さんとの出会いがきっかけでした。

その入居者さんは、居心地の良い銀木犀を見て

私ここで死ぬます

と一言。

下河原さんはその一言に困惑しましたが、その入居者さんは元看護師で「延命」や「管理」を様々な現場で体験していました。

そして、彼女は

病院は本来、人が元気になる場所。人が死ぬ場所ではない。私は自分の家のようなところで自然体で死にたい。だからここに来た。こういう場所こそ必要

と言ったそうです。

その一言に腹を括った、下河原さんは「自分の力で最期まで生きる場所」を作るという運営スタイルを確立したそうです。

恐らくですが、この話を聞くだけでも、

介護施設を選ぶなら「銀木犀」が絶対に良い!

となる人は多いと思います。

これが「ブランド」になっている状態です。

また、「ブランド」とは絶対的なものではなく、相対的なものです。

人が「絶対に良い!」と思うのは価値観によります。

僕は銀木犀という高齢者施設は話を聞いた時に「凄く良いな」と思いましたが、人によってはそうじゃない人もいるかもしれません。

「もっと入居者をもっと管理して、延命させてくれないとダメじゃないか」という人もいるかもしれません。

でも、僕はそうは思いません。

徹底した管理が依存や管理や不自由を生み、生きている心地すらしないのなら、それは死んでるも同然と思うからです。

これが価値観の違いです。

だから、全員にとってのブランドというのはあり得ません。

ブランディングにおいて重要なのは

○○において究極の価値とは何か?

という理想を指し示すことです。

銀木犀であれば、高齢者施設において究極の価値とは

自分の力で最期まで生きる場所

でした。

こういう風に、理想を指し示すからこそ、それに共感した人たちが集まってきて、ブランドとなるのです。

その理想をすぐには体現することは難しい場合はあるかもしれませんが、とにかく、その理想を指し示していくことがブランディングの第一歩となります。

ブランディングの意味とは?手法と成功の事例を完全網羅
ブランディングの意味とは?手法と成功の事例を完全網羅 どうも!ブランドクリエイターの中江です。 「ブランディングって何?」「ブランディングってどうやってすればいいの?」という人は多いんじゃないでしょうか?

2.ブランディングの4つの効果

では、続いてはブランディングの効果を実際のブランディングの成功事例と共に紹介していきたいと思います。

2-1.集客が安定化する

まず最初の効果が「集客の安定化」です。

ビジネスをやっている人の多くが「集客」について悩まされているわけですが、ブランドになることができれば、そういった悩みからは解放されます。

例えば、静岡県の富士市の吉原商店街というところに「杉山フルーツ」という個人商店の果物屋があります。

杉山フルーツ

杉山フルーツは

どうすればお客さまに納得していただけるか?

を追求し続けてきた果物屋さんです。

その果物にかける情熱は凄くて、ほぼ毎朝、日本最大の果物市場に出かけて、目利きをして最高のフルーツを選びにいきます。

そして、お店に戻ったら、従業員と一緒に、箱から全部出して、傷んでいるものや形の悪いものは省き、「お客様はこれで満足するのか」と検討するそうです。

中には、果物農家にまで実際に足を運んで買い付けまでしにいくものもあります。

恐らく、ここまで徹底して、最高の果物を届けようと努力している個人商店の果物屋は日本では、ほとんどないでしょう。

でも、そこまでするからこそ、お客さんは本当に満足して

杉山フルーツで果物を買って良かった

と思ってくれるのです。

その満足は

  • 1日に100人〜150人が来店
  • 500〜700個あるフルーツゼリーが毎日完売する
  • 店の前で整理券を配らないといけないほどの行列ができる
  • 5000円以上する高級メロンが年間9000個以上売れる(日本一の売上)
  • 百貨店の催事に出張すれば1時間で完売
  • リピート率は80%以上

という圧倒的な集客に繋がっています。

 新規集客でもリピートでも最高の結果を残すことができます。

ですが、一般的に、個人商店の果物屋は厳しい環境に置かれています。

大型スーパーが全国各地にできた影響もあり、かつては全国に4万店もあった個人商店の果物屋は、今では2万店以下になっています。

さらに杉山フルーツがある吉原商店街もかつては120店舗ありましたが、今では60店舗になっています。

でも、本当にブランディングができれば、そうした業界全体としての厳しい環境すら乗り越えて、圧倒的な結果を残すことができるのです。

2-2.相場よりも高い値段でも選ばれる

では、次に2つ目のブランディングの効果について。

ブランディングに成功すると、集客に困らなくなりますが、相場よりも高い値段でも選ばれます。

例えば、杉山フルーツでは、毎日500~700個のフルーツゼリーが完売していますが、この価格も相場より遥かに高いです。

杉山フルーツの生ゼリー
画像出典:https://lifemagazine.yahoo.co.jp/articles/21519

なんと、相場の3~10倍ほどするのです。

一般的にフルーツゼリーに使用される果物は加工用のワンランク落ちる果物を使いますが、杉山フルーツでは贈答用の高級果物を使っているので、品質が明らかに違います。

ブランドになることができれば、比較検討なしに自動で選ばれるようになります。

「価格」というのは消費者にとって商品・サービスを選ぶ一つの基準ですが、それが関係なくなるのです。

相場より高くても選ばれ続けるのです。

だから、バーゲンセールなんて一切やる必要はなくなります。

例えば、minä perhonenという

人生に寄り添う服

というコンセプトを掲げるファンションブランドがあります。

minä perhonen
画像出典:https://arthur.jp/

minä perhonenは、シーズン毎に使い捨てるのではなく、長く愛着を持って、着続けてもらう服作りを手がけており、ブランディングに成功しているファッションブランドです。

minä perhonenのワンピースは一着4〜7万円ほどします。

これも相場よりも3~10倍ほどの価格ですが、長く売れ続けています。

minä perhonenは創業以来一切バーゲンセールなどをしたことはありませんが、売上は落ちたことがなく、右肩上がりです。

2-3.何を企画しても売れる

では、次に3つ目のブランディングの効果について。

ブランディングに成功すると、何を企画しても売れるようになります。

例えば、2010年に発売されて以来、大ヒットしている「バーミキュラ」という鍋があります。

ヴァーミキュラ
画像出典:http://hiroba-magazine.com/

バーミキュラは

世界一、素材本来の味を引き出すことができ、栄養素も効果的に摂取できる鍋

をコンセプトに開発され、これまで共存は不可能とされていた

  • 無水調理ができる
  • 遠赤外線効果で食材を芯から温めることができる

の2つの機能がかけ合わさったこれまでにない鍋でした。

更に、

バーミキュラという鍋を買ってもらうことがうちの最終ゴールではない。バーミキュラを使って料理を楽しんでもらうことが最終ゴール

という想いもあり、バーミキュラ購入者には専用のコールセンターが用意されており、バーミキュラを使った専用のレシピなんかを教えてもらうことができたりします。

バーミキュラは1つ3万円で、相場よりも遥かに高い価格の高級鍋なのですが、これまでの累計で50万個以上売れています。

まさにブランディングに成功している言えるでしょう。

    バーミキュラは元々「鍋」から始まったブランドですが、今では他に

    • 炊飯器
    • フライパン
    • キッチン用品
    • 食品

    など、様々な商品を開発し、販売して、それぞれ大ヒットを飛ばしています。

    例えば、ライスポットという炊飯器は、価格が7~8万円ほどしますが、累計で10万台以上売れています。

    バーミキュラ
    画像出典:https://www.sanwacompany.co.jp

    ブランドになるとは

    バーミキュラが出す商品なら間違いない

    と思ってもらえるようになることなので、何を販売しても売れるのです。

    ダイソンとかもそうですよね。

    ダイソン

    元々は掃除機だけを販売していましたが、今では

    • 扇風機
    • ドライヤー
    • 空気清浄機
    • 加湿器
    • ファンヒーター
    • 照明

    など、ありとあらゆる家電を販売し、それぞれヒットを飛ばしています。

    一度

    このお店・この会社・この人なら間違いない

    と思ってもらえれば、どんな商品をリリースしても、選択肢の最上位に選ばれるのです。

    2-4.採用に困らなくなる

    では、次に4つ目のブランディングの効果について。

    ブランドになることができれば、人の採用にも困らなくなります。

    例えば、岩手に「小松製菓」という会社があります。

    小松製菓は「煎餅」というジャンルで、販売日本一位、年商30億円の企業です。

    小松製菓
    画像出典:https://www.iwateya.co.jp/

    設立は1948年で、もう70年以上続く、老舗企業です。

    この企業は、最後の最後まで従業員を大切にするという方針の元

    • 社員はもちろん、パートにまで1人つき毎月1万円まで保育手当を支給
    • 本人が希望すれば、70歳まで雇ってもらえる
    • 退職後でも元従業員の仲間と働ける四季の里という蕎麦工房を創設
    • 定年まで20年以上勤務した社員に年2回、遺族にまで渡し続ける「小松年金」

    という制度などもあり、

    本当にここの会社に勤めて良かった

    という従業員が後を経ちません。

    定年になると泣きながらやめていく従業員も大勢いるそうです。

    「煎餅」と聞くと、どこか古臭くて、これから就職する若者には人気がなさそうに思えますが、今でも高校生の就職の希望先として応募者が殺到しているという状況です。

    また、採用においては「どんな理由」でその会社に入るのかということが非常に重要と言えます。

    世の中の多くの会社ではそれは

    • 給与
    • 福利厚生
    • 休暇

    と言った「条件」だったりします。

    もちろん、高待遇の「条件」を打ち出して、人を集めていくことはできますが、それだと、より良い「条件」に巡り合った時に、簡単に人は辞めていきます。

    新卒は1〜3年足らずで辞める

    とよく世間では言われますが、それは「条件」目当てで入った場合が多いのです。

    やはり、採用においても重要なのは「理想」に共感してもらうことです。

    「銀木犀」のドキュメンタリーを見ていても、印象的だったのは、働いている人たちの動機です。

    なぜ、銀木犀で働いているのか?

    そう問われた、一人の従業員の方は

    これまで働いてきた場所では、どうしても、利用者さんの心や背景が無視された業務が優先されてしまう。私はそうじゃないケアをしたくて、ここならできるんじゃないかと思って、ここに来た

    と話していました。

    入社した理由が「条件」ではなく「理想」なのです。

    ブランドが打ち出す「理想」というのは唯一無二の価値を持ちます。

    銀木犀が打ち出す

    自分の力で最後まで人間らしく生きてもらう

    という理想とそのストーリーは銀木犀だけのものです。

    「条件」のように取り替えは不可能です。

    だから、その部分に惹かれて、入社してきた人は簡単には離れませんし、その仕事に情熱と誇りを持って、向き合ってくれます。

    「条件」で入った人は、どうしても合理性が働きます。

    どうせ頑張って働いても、そこまで給料は増えないなら、できるだけ楽しよう

    という気持ちが最初に働きます。

    でも、そういう社員ばかりが会社にいては、当然、提供するサービスもブランドとして見合うものにはなり得ません。

    ですが、理想に共感し、情熱と誇りを持って、条件以上の価値を生んでくれる社員がいれば、ブランドは長く繁栄していきます。

    ブランディングの効果のまとめ

    では、最後に今回の記事のまとめをしていきたいと思います。

    まず、最初にブランディングとは「究極の価値になること」という話をしました。

    そして、ブランディングには

    • 集客が安定化する
    • 相場よりも高い値段でも選ばれる
    • 何を企画しても売れる
    • 採用に困らなくなる

    という4つの効果があるという話をしました。

    とにかくブランドを作るためには

    究極の価値とは何か?

    という理想を固めて、指し示すことが大切です。

    それに共感した人が集まってきて、ブランドというのは成立し、今回したブランディングの効果を得ることができます。

    ブランディングの方法については、以下の記事でも話しているので、興味がある人はぜひご覧ください。

    ブランディングの手法を徹底解説!0からブランドを構築する方法
    ブランディングの手法を徹底解説!0からブランドを構築する方法 どうも!ブランドクリエイターの中江です。 「ブランディングって一体、どこから始めればいいの?」「具体的にどんな手法があるの?」と悩んでいる人は意外と多いんじゃないでしょうか?

    では、今回は以上になります。お疲れ様でした!

                           

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