2016年9月27日

ブランディングの本当の意味とは|ブランディングの手法と成功事例

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どうも!ブランドクリエイターの中江です。今回のテーマは「ブランディング」についてです。

ブランディングという言葉に対してどんなイメージがありますかね?

ブランドだからその会社のロゴマークをイメージするかもしれないですし、他の人に手っ取り早く「凄い!」と思ってもらう為のテクニックだと思っている人もいるかもしれません。

特に今の時代は、ビジネスを学べる環境が豊富にあり、本やセミナーなどでも、「ブランディング」というテーマで、色んな方がお話しされていると思いますし、そういうところから学んだ人も多いんじゃないでしょうか?

でも、実際のところ、本当の意味で「ブランディング」について理解している人は少ないです(ちゃんとわかりやすく説明して下さいって言ったらほとんどの人は答えられなはず)。

というよりも、「ブランディング」についての誤解が、自分自身のビジネスに悪影響を及ぼしている場合も結構あるのです。

でも、ブランディングは正しく理解し、実践していけばビジネスにとって強力な武器になります。

正しい意味でブランディングできれば、マーケティングの事を考えずともボンボン商品が売れていくというような状況を生み出す事もできますからね。

価格競争に巻き込まれないですし、一生離れないファンは尽きますし、良い事尽くしです。

そこで今回は、ブランディングについて正しく理解し、実践していく方法をお伝えしていこうと思います。では、早速始めていきましょう。

1.真のブランディングとは

では、まずはですね。「どうやってブランディングをしていけばいいのか」をお話していく前に、ブランディングについて正しく理解していく事から始めていきましょう。

ブランディングに対する誤解を解き、正しく理解する事で、実践し成果を出す事ができます。

1-1.ブランディングとは

では、まず直球で「ブランディングとは何か?」ということについて考えていきたいと思います。

ブランディングとは、文字通り「ブランドになる」ことを指します。だってブランドにingをつけて、動詞化しただけですから(brand→branding)。

ということは、まずブランディングについて知るためには、「ブランド」そのものを理解する必要があります。

僕は、”ブランド”という言葉を聞くと、必ず思い出す友達の話があります。その友達は、ブランドの「シャネル」が好きな女の子で、パリに旅行している時に知り合った人です。

シャネルと言えば、「え、なんでこんなちっこいカバンが20万円もするの?原価いくらだよ!」と思う事が多々あるようなカバンですよね。笑

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(画像出典:http://amzn.to/1VRDjJx)

ある時、その子がパリのシャネルの店で前々から狙っていたカバンを買いにいったそうなんです。

彼女はそのお目当てのシャネルのお店に向かっている時に、偶然にも自分が買おうと思っていたシャネルのカバンとほとんど同じ様なカバンを売っているお店を見つけました。

気になった彼女は、そのお店に入って、デザインなどを見たんですが、ほとんど変わりません。

不思議に思った彼女は、店員さんに聞いてみると、そこのお店のカバンの職人さんは元々はシャネルのデザイナーさんで、独立されてこのお店を開いたそうなんです。そりゃあ、デザインも似てますよね。

それに驚くべきことに、値段がシャネルの10分の1(買おうと思っていたのが30万円のもので、このカバンが3万円)と来ています。

ブランドに特に興味を持っていない人は、「これは買いでしょ!」と普通は思いますよね。だってほとんどデザインも一緒だし、値段がそんなに安いんだから。

でも、彼女は30万円のシャネルのカバンを購入しました。

当時、不思議に思った私は、「え、なんで買わなかったの?」と尋ねたところ、彼女はこう答えました。

「だって、シャネルじゃないもん」と。

これはどういうことかというと、カバンというものにおいて、シャネルというものが彼女に取っての究極の価値になっているということです。

だから、どれだけデザインが似てようが、値段が安かろうが、機能が充実していようが、関係無いんです。「シャネルじゃなきゃ嫌」なんです。

私は、こういう状態のことをブランドと呼べるにふさわしいものだと思います。デザインがどうだろうが、機能がどうだろうが、価格がどうだろうが、選んでくれるんですから。

つまり、ブランドとは「その人にとっての究極の価値」であり、ブランディングとは「その人にとっての究極の価値になる」ということだと思います。

もし、こういう状態を自分のビジネスで作ることができるならば、最強の武器になると思いませんか?

だって、どれだけ価格が高かろうが選んでくれますし、どんな商品を出しても買ってくれますし、商品の良さをあまり伝えなくても自動的に選んでくれます。

こういう状態を作れれば、マーケティングは一切必要無くなります。そのお客さんにとっては、「シャネル以外はあり得ない」わけですから、何も言わずとも買ってくれますし、ずっとリピートしてくれますしね。

1-2.差別化とブランディングの違い

少し、ビジネスのことを勉強したことがある人は、「そういえば、差別化っていう似たような言葉もあったよな…」と思うかもしれません。

差別化については「差別化-ネットで違いを生み、劇的に売上を上げる差別化戦略」で詳しく話したので、また見て欲しいんですが、結構、差別化とブランディングをごちゃまぜに考えている人が多いのです(差別化とブランディングの違いをちゃんと言えますか?)。

このごちゃまぜに考えてしまいがちになる理由は「ブランディング」に関する書籍やセミナーで語られる、ブランディングの原点の話が原因です。

その話とは、「Branding」(ブランディング)という言葉は牛の見分けをつける為に焼き印を押すということから始まったのだといったようなものです。聞いた事がある人もいるかもしれませんね。

だから、ブランディング=違いを生み出す事(差別化のようなもの)みたいな文脈で語っている人が大勢いますが、それは全くもっておかしいのです。

差別化とブランディングには明確な違いがあります。

ここの違いを理解していないと、ブランディングをするためには…「デザインをまずはかっこよく整えましょう」とか、「有名な人と一緒に写真を撮ってFacebookに上げましょう」とか、「機能を増やしましょう」とか、「実績をバンバン打ち出していきましょう」とか、「価格を上げていきましょう」とか、「推薦の声を貰いましょう」とか、そういう安易な方法に走りがちになります。

これじゃあ、一生ブランドなんて作れません。

例えば、仮に「デザイン」をかっこ良くしたところで、自分の商品よりも更にデザイン性が高いものが出てくれば、お客さんはそっちに流れちゃいますから。

ブランドってさっき確認した通り、デザインなどの細かい違いで選ばれるという訳ではないですよね。「シャネルだから」という理由で選ばれるというのがブランドでした。

差別化というのは、単純に「他との違いを生み出す」ということです。

例えば、商品のコンセプトで違いを生み出したり、ストーリーやキャラクターを見せることによって違いを生んだり、デザインを変えることによって違うと感じさせたり。

もちろん、ビジネスをするのであれば、差別化がまずできていないのであれば、そもそも話になりません。違いが分からなければ選ばれないからです。

例えば、AとBというTシャツが売っているとします。AというTシャツは赤一色のTシャツで値段が3000円、BというTシャツも真っ赤なTシャツでAと同じ素材、同じデザイン、同じ価格。

これだったら、あなたはどちらを買いたいですか?

恐らく選べませんよね?笑。これは単純に違いが分からないからです。

でも、これにCという黒のTシャツが入って来ると、また状況が変わって来るわけです。黒が好きな人はCを買うようになります。これはAとBとの違いが明確だからです。

だからこそ、差別化というものはビジネスをするのであれば、意識して実践していく必要はあります。

じゃあ、ブランディングとは一体何か?

ブランディングというのは、差別化の更に上の次元にあるものだと思ってもらえれば、間違いないでしょう。ブランディングというのは「その人にとっての究極の価値になる」ということです。

つまり、デザインや価格や機能だけで選ばれるのではなくて、言うならば「この人だから」「この会社だから」買うというような状態です。

1-3.なぜ、ブランディングが必要か?

では、なぜそもそもブランディングというものが必要なんでしょうか? 差別化だけで選ばれるならそれでいいんじゃないの?と思う人も多いと思います。

差別化-ネットで違いを生み、劇的に売上を上げる差別化戦略」という記事でも差別化を実践するだけでも、売上は劇的に上がるし、お客さんから選ばれるようになるという話はしています。

でも、時代を超えて長期的に自分のビジネスを繁栄させていく為には、やはりブランディングは欠かす事ができません。

というのも、目に見える価格やデザインや機能の違いだけで選ばれているようでは、それを上回るような商品が出てきたり、時代が変われば、そっちにお客さんが流れてしまうからです。 かなり不安定です。

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(画像出典:http://www.logsoku.com/

確か、ドラえもんで、のび太が「ほんとのファンなら、落ち目の時にこそ応援しなくちゃ」と 言っていましたが、本当の意味でブランドになれれば、落ち目の時にでも応援してくれるファンがいるという状態を作ることができます。

この状態は差別化だけでは難しいんですね。

ブランディングをする分かりやすいメリットとしては、ざっと、「高単価でも商品が売れる」「リピートに繋がりやすくなる」などがありますが、私はブランディングする本当の意味というのは、自分の理念を実現し、価値を最大限に顧客に提供出来るようになる事なんじゃないかなと思います。

僕は、ビジネスというのは、自分がお客さんを連れて行きたい理想世界というものがあるからこそやるものだと思っています。

例えば、美容室をやっているのであれば、「お客さんの最大限の魅力を引き出して、自分に自信を持つことができる人を増やすために」やっているのかもしれませんし、ケーキ屋さんをやっているのであれば、「自分が作っているケーキで、お客さんの特別な日に最高の時間を過ごしてもらう為に」やっているのかもしれません。

この言わば、理念を実現していくことがビジネスであり、この理念があるからこそ、お客さんに対して最高の価値を提供出来るのです。

理念がないなら、それはビジネスではなくて、ただ搾取しているか騙しているかだと思います。そんなものは社会にとってゴミですからね。

実はブランディングすることによって、この理念を最大限に実現出来る様になります。

例えば、僕の話をすると、僕は元々稼げないフリーランスのグラフィックデザイナーでした。

デザインのスキルは、美大に行ったわけでも専門学校に行ったわけでもなくて、一流のデザイナーさんから半年間オンラインスクールを介して 学び、その後は独学で磨いていきました。これは学んでた当初に制作したグラフィックアート作品です。

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元々、どこかのデザイン会社に就職するのではなくて、1人で独立してフリーランスで活動していこうと思っていましたから、コネ無し、金無し、実績無しのスタートです。

技術はそれなりについた自信はあったので、あとは集客だけです。

もちろん、今は集客コンサルタントとしても活動してるくらいですから(もちろんデザイナーとしても)、集客を実現する為に何をやるべきかは見えていますが、その当時はデザインしかしらない普通のデザイナーでした。

だから、どうやって集客したらいいかわからず、とりあえずセミナーや交流会などに出て、知り合いを作って安く請け負うということばかりやっていたんですね。

安くで受注するということは、数をこなさないといけないので、どうしても一つ一つの制作物に対して向き合う時間というものが限られてきます。

数が多ければ、細部にこだわることもできなくなりますし、一向にクオリティーも上がる様になってきません。

じゃあ、だんだん「生活のためだけに」デザインを作る様になっている自分に気付きました。元々は「コンセプトを持った人達のビジネスをデザインというツールで世の中に広げるため」にデザイナーになったはずなのに。

ここで初めて僕は「このままじゃダメだ。やり方を変えよう」と決断し、ブランディングを意識し、実践する様になりました。そして、当時、請け負っていた単価を大幅に上げる事にしました。

単価が上がれば、あくせく数をこなす必要がないので、時間に余裕が生まれ、作品一つ一つに真剣に向き合うことができるようになりました。そうすることで、お客さんの売上にも更に貢献出来る様になりましたし、デザインのクオリティーも段々上がっていきました。

ブランディングを実践する事で、「コンセプトを持った人達のビジネスをデザインというツールで世の中に広げるため」という自分の理念を実現することが可能になりました。

僕はデザインというのは、そもそも何のためにあるのかというと「価値を伝えて売上を上げる」ためにあるものだと思っています。

だって、いくらどれだけキレイなホームページを作ったとしても、全く何も売れないんだったらそんなものに価値はないですから。これは、ビジネスをやっている人の多くが同意出来るはずです。

僕は、自分自身をブランディングすることによって、自分の理念の実現とお客さんのニーズである「価値を伝えて売上を上げる」ということに対する最大の貢献をできるようになりました。

それが結果的に更なる繁栄へと繋がっていくという循環を生む事ができたんですね。だからこそ、ブランディングって必要なんですね。

ブランディングについて 少しまとめておきますね。

ブランディングとは「その人にとっての究極の価値になるということ」、つまり機能やデザインといった細部だけで選ばれるのではなくて、「○○さんだから」選ばれるようになるということです。

そして、ブランディングというのは、単純に売上を上げるためだけではなくて、「自分の理念を実現し、お客さんに最大限の価値を提供出来る」ようになるために必要なものなんですね。

1-4.ブランディングの成功事例

では、ブランディングの事例を一つ紹介しておきましょう。ブランディングの事例で分かりやすいのが、ディズニーランドですね。

日本中には色んなテーマパークがあると思います。

特に最近話題なのが、大阪にあるユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)で、各シーズン様々なイベントやアトラクションがあり、来場者数が右肩上がりに伸び続けています。

ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)が、なぜ伸び続けているのかということは「ポジショニング戦略の意味とは|ポジショニングマップの作り方と事例を紹介」で、詳しくお話したのですが、一つには「世界最高のエンターテインメントをお届けする」というコンセプトの下に、世界最高品質のアトラクションを導入していったということがあります。

アトラクションの品質というのは、テーマパークの一つの選ばれる要素だと思います。特にユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)のアトラクションは、世界でも数々の賞を受賞しており、世界最高水準でしょう。

じゃあ、それに比べて、ディズニーランドはどうかというと、ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)に比べると、最新のアトラクションをどんどん導入していっているという感じはありません。

僕は小学校の時に毎年家族で、ディズニーランドに行ってましたが、今でも意外とその当時のままのアトラクションが結構残っていたりしてます。

その当時からすると、その頃はユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)もありませんでしたから、国内最高水準のアトラクションだったと思いますが、20年ほど経った今となっては、昔からずっとあるアトラクションの品質的には少しチープに見えます。

例えば、カリブの海賊というアトラクションは、船に乗って、カリブ海の海賊の抗争と失われた財宝を巡る冒険を体験するというアトラクションなんですが、この動画を見て貰えば分かるように、出てくる人形とかは一定の動きを繰り返しているだけです。

でも、カリブの海賊には根強いファンがいるのは、もちろんのこと、ディズニーランドは日本国内で圧倒的な支持を受け続けています。来場者数で言えば、日本一です。

それはアトラクションの品質だけにすべての価値があるのではなくて、「ディズニーランドにしかない」価値があるからです。

カリブの海賊やホーンテッドマンションは、アトラクションとしては少しチープになったと感じるかもしれませんが、その中の世界観や、パーク全体の雰囲気などは、どんなテーマパークにも代えがたい価値があるからこそ、お客さんが集まり続けているのです。

「ディズニーランド」だから足を運ぶ。ブランディングのことを表すまさに一番良い事例になります。

2.真のブランディング手法

これでひとまず、ブランディングについての解説は終わったので、次からは具体的なブランディング手法の話に入っていきたいと思います。

以下で話す内容は上のことを踏まえた上で、読んで下さい。では、早速始めていきましょう!

 2-1.ブランドに必要な3つの価値

ブランドとは「その人にとっての究極の価値になる」ということでしたが、では、その「価値」とは一体何なんでしょうか?

実は、ブランドを構成する要素として、3つの価値が存在します。

それは、機能的価値、感情的価値、自己表現的価値の3つです。この3つの価値をそれぞれ高めていく事こそが自分自身や会社がブランド化するのに必要なことなんですね。

特に機能的価値と感情的価値を高める事は差別化に繋がり、そしてそれに加えて、自己表現的価値を高めていく事で、ブランドというものができてきます。イメージで言うとこんな感じです。

  • 機能的価値+感情的価値=差別化
  • 機能的価値+感情的価値+自己表現的価値=ブランディング

では、一つずつ解説していきます。

2-1.1機能的価値と感情的価値

まずは、機能的価値からお話していきたいと思います。

機能的価値とは、簡単に言うとその商品が与える基本的な価値のことです。イメージで言えば、どれだけ役に立つのかといったことです。

例えば、スマートフォンの機能的価値は何かと言うと、「電話が出来る」「メールができる」「写真が撮れる」「インターネットを見れる」といったものです。掃除機であれば「吸うこと」ですし、パン屋であれば「パンの美味しさ」だったりします。

ここを高めていく事で、ある程度の差別化はできますし、商品も売る事ができます。そして、そもそもこの機能的価値が最低限のレベルに達していなければ、そもそも商品は売れないので、ある程度高める必要はあります(電話が繋がらないスマホなんて誰も買いません。笑)。

例えば、水中でも簡単に動画や写真が撮れるスマートフォンが発売されれば、ある程度の台数は売れると思います。だって、そんなスマートフォンまだどこも出していませんから。

ただ、機能的価値だけを高めることの問題点は「すぐに真似される」可能性があるということです。そして、真似されてしまえば、その時点で価値が無くなるわけです。

例えば、じゃあ、その水中で簡単に動画や写真が撮影出来るという機能を持ったスマホが他のメーカーでも製造されれば、買い手からすると、どれから選んでも良いワケです。

それに今の時代というのは、そういった機能的価値をパクる手段というのが豊富にあります。スマホだって他のメーカーの社員が購入して、それをバラバラにされてしまえば、大体どうなっているのかは分かるわけです。

だからこそ、この機能的価値というものだけで差別化していくのは難しいのです。ただ、勘違いしないで欲しいのは、機能的価値というのは選ばれる為には最低限必要だという事です。

そこでお客さんから選ばれる為に重要になって来るのが、感情的価値の部分になります。感情的価値とは「好きか嫌いか」というものです。

感情的価値を構成しているのは、ブランドコンセプト、キャラクター、ストーリー、デザインの4つの要素から成り立っています。この4つの要素で違いを生み出し、差別化をはかると、お客さんから圧倒的に選ばれるようになります。

大抵、世の中で生まれているヒット商品というのは、この感情的価値で差別化をはかることでヒットを飛ばしている例というのが多々あります。

例えば、2014年の今年にヒットした商品として「TSUM TSUM」という商品があります。女性の方ならしっているかもしれませんね。

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(画像出典:http://trendy.nikkeibp.co.jp/

このぬいぐるみは、半年間で100万個も売れたというヒット商品です。ターゲット層は、女性で、携帯クリーナーとしても使える事から自分の机に置くOLさんが続出したそうな。

この「TSUM TSUM」はスマホのパズルゲームとしても、先行してリリースされていて多数のファンも獲得していた上に、この何ともいえない癒し系の可愛さが女性にウケたのでした。

このヒット要因もやはり感情的価値ですよ。だって、どんなぬいぐみであっても、機能的価値なんてほとんどないですから。笑

「TSUM TSUM」は、まずブランドコンセプトが良いですね。「積む」という。あんまりないですよね。どんどん積んでいくぬいぐるみ。そしてどんどん積んでいった時に生まれる可愛さの相乗効果。笑

これだけの人気は「TSUM TSUM」というぬいぐるみのデザインによるところも大きいですね。デザインも普通のディズニーのキャラクターのぬいぐるみとは明らかに違うわけです。丸っこいし、ゆるキャラっぽいですね。

感情的価値でどのようにして差別化をしていくためには何から始めれば良いのかというのは、「差別化-ネットで違いを生み、劇的に売上を上げる差別化戦略」でお話ししているので、こちらを参考にして頂ければと思います。

2-1-2.自己表現的価値

まずは、ビジネスをやるのであれば、機能的価値と感情的価値(ブランドコンセプト、キャラクター、ストーリー、デザイン)で差別化する必要があるのは大前提です。

ただ、この2つの価値を高めるだけでは「何も考えずに自動的に選んでくれる」ようなブランドにはなれないのです。

だって、更にデザインが良い商品が出てくればそっちに移る可能性も出てきますし、キャラクターに惹かれて心変わりされてしまうかもしれないからです。

ブランドになるためには、もう1つの価値として、自己表現的価値を高めていく必要があります。

自己表現的価値とは、何かと言うと、その個人・企業が自分の理想を体現しているという価値のことです。イメージで言えば「憧れ」という感じです。

例えば、僕の中では、Apple製品なんかはそれに近いですね。どれだけ機能が違おうが、デザインが違おうが、パソコンもスマホもやっぱりAppleが理想なんですね。私の中では。「Appleだから買う」という。たぶん、これはAppleという企業が無くならない限りずっとそうであり続けると思います。

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(画像出典:http://xxxkaigaixxx.blog.fc2.com/

他にも例えるとするならば、僕にとってはイチローなんかもそうですね。野球選手の中では、僕の中ではダントツにブランド化しているのがイチローという選手です。

イチローは、もう既に40代に突入しており、ピーク時と同じな成績は残していないですし、シーズン中にイチローよりも打率が高い選手やヒットを打つ選手やホームランを打つ選手はそれこそいっぱいいるわけです。

でも、僕は、成績なんか関係がなくて、イチロー選手がダントツで好きなんです。

これはなぜなのかというと、自分自身が「イチロー選手のようでありたい」と強く思うからです。僕は、彼の在り方に惹かれているわけです。顔でもなく、技術でもなく、成績でもなく、走りの早さや守備の上手さでもなく、何よりもイチロー選手の在り方に惹かれています。

僕が強烈にイチロー選手に惹かれるきっかけとなったセリフがあります。

2011年、イチロー選手は、メジャーデビュー後から今まで続けてきた「シーズン年間200本安打」「打率3割」「オールスター出場」という記録が途切れました。

その次の2012年のシーズンも、不振から抜け出せない状態が続いていた時にインタビューで語っていた言葉があります。

「バッティングのこととか技術のこととかって、僕にとってというか、見てる人にとってそんなに大したことではないと思うんですよね。どうやってこの人が生きているんだろうかというのが大事なことで、人って結局苦しい中でどう向き合うかとか、どうやって進んでいくのか、進もうとしているのかという姿勢みたいなものが、結局大事になってくると思うんですよね。」

人は苦しい時にこそ姿勢が問われる。イチローはその後ニューヨーク・ヤンキースに移籍して、控えに回ることも増えましたが、いつも試合に入る前にやっていた準備などはレギュラーだった頃と同じ様にこなしていたそうです。

僕はこのイチローの在り方に惹かれているからこそ、イチロー選手は僕にとってのブランドであり続けるのです。

つまり、ブランドになるためには、自分がターゲットとしているお客さんから「理想」だと目に映らないといけないということです。「自分もこうでありたいな」と思われるということです。

 2-2.「憧れ」を生む為に何をするべきか

ブランドというのは一種の「憧れ」を生む必要があるという事です。では、お客さんから「憧れ」を生むためには何から始めていけばいいのでしょうか。

これって機能的価値や感情的価値を使った差別化とは違って、一朝一夕にすぐにできるようなものではありません。

憧れを生むテクニックとかはなくて、憧れを生む為には、日々の自分の在り方が問われてきます。日々の一挙手一投足の行動全てが問われてくるということです。

例えば、もしインターネットから集客したいのであれば、ブログやSNSなどのメディアで情報発信していく必要がありますが、その情報発信一つ、記事一つとっても自分の在り方が問われてくるということです。

ビジネスというのは、自分が目指したい理想世界に誰かを連れて行くことです。じゃあ、今の自分がやっている情報発信を、自分が救いたい人に対して、誇りを持ってできているのかということが問われてくるわけです。

もし、そこを「忙しいから」とか「面倒くさいから」とかいう自分の勝手な理由で、おろそかになっているのであれば、一生ブランドなんてできるわけありません。だって、そんな人や企業に誰も憧れませんから。

ブランド作りというのはそういうことにこだわっていくことから始まります。お店であれば、「いらっしゃいませ」という一言から問われてきますし、トイレの清潔さから問われてきます。

では、自分自身がそういう存在になる為にはどうすればいいのか。

2-2-1.偉人との会議

成功哲学の開祖と言われているナポレオン・ヒルは、自分自身を磨く為に、尊敬する偉大な人物を何人かピックアップして、 夜寝る前に目をつむって想像上の会議を開いていたそうです。

彼は、これによってその人達の生き方や仕事のやり方を真似することによって、自己開発をしようとしていたと『思考は現実化する』で語っています。

これって結構ブランディングをしていくにあたって(特に自己表現的価値を高めるために)重要なポイントです。

つまり、自分自身の憧れの存在を決めて、それを真似するという事です。

人数的には、バランスをとるために3人〜5人くらいが良いと思います。その人達をまずは紙などに書き出してみて下さい。

そして、真似するときのポイントは、日々、自分がビジネスに直結する行動をする際に、「あの人が自分の立場だったらどうやるかな?」と常に考えるということです。

例えば、もしイチロー選手に憧れているとするならば、「イチロー選手が自分のお店の掃除をする時にはどうするかな?」「ブログを書いて集客するならどうするかな?」と少し考えてみることです。真似するときのポイントは、「物事に対して取り組む姿勢」を真似するという事です。言動を真似たりする、モノマネじゃないですよ。笑

これを継続的に続けることによって、段々自分のレベルが上がってきます。一つ一つに対して取り組む姿勢も変わってきますし、そうなってくると周りからの見られ方も変わってきますし、それが結果的にビジネスに繁栄される様になります。

そうなってくると、自分自身の在り方に憧れる人というのが生まれてきて、それが会社に対する憧れを生み、ブランド化していくという現象が生まれてきます。

これに関しては、繰り返し、継続的にやっていくしか道はありません。

でもそうしてブランドを構築していくと、あなたの商品や会社を「自動的に選んでくれる」ようにもなりますし、落ち目の時でも支えてくれる人というのが必ず現れてきます。

まとめ

では、最後にブランディングについて少しまとめをしていきたいと思います。

ブランディングとは「その人にとっての究極の価値になる」ということです。

自分自身や会社がブランドになれば、価格や機能やデザインといった違いで選ばれるのではなくて、無条件に「○○さんだから」選ばれるようになるという状況を作ることが出来ます。

そして、ブランディングをしていくためには、差別化というものが前提になります。差別化をするためには、機能的価値(役に立つかどうか)と感情的価値(ブランドコンセプト、ストーリー、キャラクター、デザイン)で違いを生み出していく必要があります。

そして、ブランディングを完成させる為には、更に「自己表現的価値」というものが必要になってきます。つまり、自分自身や会社が、その人にとっての理想を体現している状態になるということが必要になってきます。

その為には、自分の憧れの存在を決めて、人としての在り方を磨いて行く必要があります。在り方を磨いていくと、その在り方が日々の一つ一つの行動に「憧れ」を生み出すオーラが出るようになり、それがブランドに繋がります。

いかがでしたでしょうか?今回の記事を読んで、ぜひ、自分自身や会社がブランド化するための第一歩を踏み出して下さいね。

では、今回は以上です。お疲れ様でした!

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中江 翔吾
名前:中江翔吾。職業:デザイナー&Web集客コンサルタント。一流のデザイナーからグラフィックデザインを学び、フリーランスのデザイナーとして活動を開始。その後、インターネットマーケティングを学び、独自のネット集客の仕組みを構築。現在は、デザインとネットマーケティングの視点から「コミュニティ集客術」を提唱し、個人を始め中小規模のビジネスモデルを運営している人たちに集客の仕組み作りを提供している。
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プロフィール
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中江 翔吾 / Shogo Nakae
グラフィックデザイナー / Webデザイナー / コンサルタント
1991年3月生まれ。大阪府出身。

はじめまして!ブランドクリエイターの中江翔吾と申します。

「CREATE A BRAND」をコンセプトに、ブランド構築や集客を起こしていくためのデザイン制作(Web、グラフィック)とコンサルティングを提供しています。

このブログでは、Webマーケティングのことを基軸に、ブランド論やマインドセット、雑多なビジネスコラムなんかを配信していきます。

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