どうも!ブランドクリエイターの中江です。今回は、「モチベーションをアップさせる方法|高いレベルの行動を継続するには?」というテーマでお話していきたいと思います。
恐らく、このページをご覧だということは、「目標を決めたものの、なぜか行動が続かない…」「モチベーションを常に高いレベルでキープすることができない…」と悩んでいるのではないでしょうか?
モチベーションというのは、いわば自分の行動の質と量を決めるエンジンみたいなもので、これが不足していると、行動できなくなります。行動ができない、続かないということは、もちろん、自分が望む結果なんてものは得られることはありません。
どんな分野でも結果を残してきている、一流と言われるレベルの人に共通しているのは、常人には考えられないほどの、高いパフォーマンスを維持し続けていることができているということです。
例えば、23の映画賞を受賞した「時をかける少女」や「サマーウォーズ」や「バケモノの子」を製作した、アニメーション・映画監督の細田守さんの仕事ぶりは、普通の人からすると考えられないほどの作業量を1日こなします。
お昼の1時から仕事を始めるとすると、食事もとらずに、何時までぶっ通しで仕事ができますか?っていうことなんですよ。
普通の人だったら、2~3時間で一度休憩を入れるでしょう。集中力が持つ人でも、6時間作業して、夜の7時くらいじゃないですかね?
でもね。この細田さんは、翌朝の7時まで仕事をするんです。合計18時間、食事休憩なしのぶっ通しですよ。笑
1日がどれだけ濃密か。そりゃあ、それだけもし、高いレベルで行動し続けることができれば、勝手に結果なんてついてきますよ。
まぁ、結果を出すためにはこのモチベーションというのは避けて通れない問題なんですが、多くの人はモチベーションが高いことが才能だと、生まれて持ってきたものであって、自分にはできないと勘違いしています。
モチベーションというのは才能ではありません。高いモチベーションを維持し続けるために、ある程度の方法論というのは確かに存在しています。
質の高い行動を継続させ続けることができない人の多くは、方法論すら見ずに、ここを結構、むやみやたらにやってしまっています。
その好例が僕ですよ。僕なんて、元々は3日坊主もいいところで、何か1年後の目標を決めて、それに向けて毎日行動をしようとしますが、結局、3日以上続いたことはありませんでした。
そして、行動を続けられない自分に苛立ち、落ち込み、また目標を設定し直して、行動しようとするけど、結局続かなくて、自己嫌悪に陥り、モチベーションが下がり、結局、何も成し遂げられないというループに入っていました。
でも、そこから「いかに質の高い行動を毎日継続させるか」ということを考え、実践して、ある程度、自分の中で方法論が確立すると、どんな物事であっても、続けようと自分が思ったことに対しては、すべて継続させることができます。
前まで、自分が得意なことは「何かを継続させること」なんていうのは口が裂けても言えませんでしたが、今ではそれが得意だということができます。
毎朝4時半に起床し、筋トレ・ランニングをこなし、ブログ記事を書き(2時間)、読書やセミナーでインプットし(2時間)、メルマガを書き(1時間半)、動画講義を作成し(1時間半)、デザイン制作の仕事をこなし(5時間)…
まだまだ、他にも習慣はありますが、1日15時間くらいは、集中力が高い状態で行動を毎日続けることができています。
モチベーションを制してしまったら、高いレベルで行動を継続することができるので、どんな分野であっても、自分が望む結果というのはついてきます。
今回は、そんなモチベーションを上げる方法をお伝えしていきます。では、早速、始めていきましょう。
1.モチベーションアップの基本理論
まずは、具体的な方法論に入る前に、なぜ、モチベーションが下がるのか、モチベーションが下がる人の特徴は一体何なのかということを見ていきたいと思います。
この前提知識があるかないかで、後で紹介する方法論も活きてくるので、ぜひご覧ください。
1-1.結果にコミットするとモチベーションが下がるというパラドックス
僕が理想だと考える、モチベーションの高い人にメジャーリーガーのイチロー選手がいます。イチロー選手は、今日の時点(2016年6月14日時点)で、歴代通算安打数の世界記録にあと4本と迫っています。
イチロー選手は、他にもいろんな記録を残していて、中でも際立つのが、メジャー年間200本安打を10年連続で達成したことです。ポイントは10年連続というところです。
10年連続して、これだけハイレベルな結果を残し続けることができたのは、イチロー選手だけです。今シーズンは42歳ですが、打率は3割を超え、未だにチームNo.1の打率をキープし、勝利に貢献しています。
これだけの結果を残し続けることができたのは、技術?才能?もちろん、それもあると思いますが、僕はイチロー選手のモチベーションの源泉にあるのだと思います。
イチロー選手はあるインタビューで、自分のモチベーションの源泉についてこう話しています。
「率にこだわらない。率にこだわると、楽しくなくなるから。バッターである以上、ボックスに立つのが楽しくなくなったら終わり。 」
これは僕は真理をついた、面白い言葉だなぁと思うわけですよ。
つまり、イチロー選手は、「年間200本安打を打つ」とか「打率を3割にする」という結果にモチベーションの重きを置いているのではなく、毎回、自分が立つバッターボックスで、いかに目の前の投手からヒットを打つのかという過程(プロセス)を重要視しているということです。
多くの人は目標設定をしたら「結果」にばかり目がいきます。「月収◯◯万円達成したい!」「ブログを100記事書きたい!」「3カ月で◯◯キロ痩せたい!」。
目標設定というのは気持ちが良いもんです。というのも、それを言語化なんかするうちに、達成している未来のことを想像することができるので、昔の僕のように、一時的にモチベーションはアップするからです。
でも、これは「一時的」なんです。目標設定だけやっても、行動は続きません。続いても3日です。目標設定ばかりを重視して、「結果がどうだったか」ばかりを見ていると、その結果を実現するための行動(過程)を疎かにします。
というのも、「結果が出るか出ないか」をモチベーションの源泉にしてしまうと、少しでもその結果が出なくなったら、モチベーションは、いとも簡単に落ちてしまうからです。
また、モチベーションが下がり、行動が全然継続できなと悩んでいる人の大半が思っている大きな勘違いがあります。
それは「Aという行動を起こせば、Bという結果が必ず手に入る」というものです。こんなことは受験の暗記問題じゃないんだから、あり得ないですよ。
世の中には結果を残してきた人たちが伝えるノウハウや知識があります。
例えば、「これをやれば、あなたは確実に月収100万円を達成できます!」とか「これをやれば、必ず集客できるようになります!」とか「これをやれば、あなたはモテることまちがいないですよ!」とか。
で、その通りやって、100人が100人結果が出るなんてことはあり得ません。というのも、世界は変わり続けますし、それぞれの人の置かれている状況、現状の能力、得意なこと不得意なこと、やりたいことやりたくないこと、価値観なんてものが違うからです。
例えば、「10キロ痩せる方法」というノウハウがあったとして、運動が大好きで、食事制限も苦にならない、痩せる体質のAさんと、運動と食事制限が大嫌いで、痩せにくい体質のBさんがそのノウハウを実践したら結果なんて変わるに決まってるじゃないですか。
Aさんはその通りやれば結果が手に入るかもしれませんが、Bさんはその通りにやっても無理かもしれません。だから、Bさんなりの試行錯誤が必要になります。
「結果」にだけコミットしている人は、こんな当たり前の現実があるのに「AをやればBが確実に手に入る」と思っているから、「AをやってもBという結果が手に入らない」という状況に出くわすと、勝手にモチベーションを下げてしまいます。
だから、モチベーションを下げないためには「AをやってBという結果が手に入るかもしれないし、入らないかもしれない」という前提からスタートするべきなんですね。
そして、「結果」ではなく、その「結果」を残すための「行動」(過程)にフォーカスします。この過程である「行動」をどれだけレベルの高いものにし、楽しめるものにするのか、力点を置くべきなのはここです。
日々の目の前にやるべき、自分の行動(過程)を楽しむことができれば、勝手に行動は継続できますし、そうなれば、結果はおのずと結果はついてきます。
イチロー選手の言葉に眠っているのは、こういうことです。
1-2.モチベーションアップのための正しい目標設定と環境設定
何か夢や目標があって、そのために必要な行動をする必要があるのに、どうしてもモチベーションが下がってしまうという人は、目標設定と環境設定を見直すのが重要です。
高いモチベーションを維持するためのポイントは、さっき言ったように、行動という日々の「過程」(プロセス)をいかに楽しむことができるのかが重要になります。
そのための目標設定と環境設定というものがあります。具体的な方法は、後で詳しく解説するので、ここでは間違った目標設定と環境設定をしている人の特徴を話していきます。
1-2-1.目標設定
目標設定についていうと、モチベーションが下がってしまうという人の目標設定のやり方として、「達成できるかどうかが、自分にコントロールできない」ものを設定しているという特徴があります。
例えば、「月収100万円稼ぐ!」というのは間違った目標設定です。これは目標というよりは願望に近いですね。
というのも、「月に100万円稼ぐ」というのは、まず、お客さんがいて、その人たちがそれに見合うだけの価値を感じて、お金を払ってくれるかどうかにかかっています。この目標を達成できるかどうかの決定権は自分にはないのです。
で、こういう目標設定をすると、必死で努力して行動しているのに、「月収100万円稼げなかった」→「やっぱり俺(私)はダメなやつなんだ」と勝手にモチベーションが下がります。
日々、試行錯誤しながら、全力で行動していること自体が素晴らしいのに、「結果」ばかりにフォーカスするから、こんなことになってしまうんです。
他にも、ブログを書くという行為一つとってもそうですね。よく、ブログを書くんだったら「毎日、1記事更新しよう」という風に決めると思います。
でも、よく考えてみると、これも自分でコントロールすることができない目標なんです。
というのも、たまたまネタが思いつかない日もあるかもしれませんし、気乗りしない日もあるかもしれませんし、文章が出てこない日もあるかもしれないからです。
で、書けなかったら勝手にモチベーションが下がって、自己嫌悪に陥り、行動が続かないなんてことになってしまいます。
「記事を書こう」と向き合っていること自体が素晴らしいのに、勝手にモチベーションを下がるんですね。上手くいく人は、こんなサイクルです。
「ブログ記事を書こうと向き合った」→「偉い偉い!」→「また今日もブログ記事を書こうと向き合った」→「偉い偉い!」…というサイクルで回っていくので、モチベーションの落ちようがありません。
ギリシアの哲学者のエピクテトスはこう語りました。
覚えておくがよい。もともと他人次第のことが、自分の思う通りになり、他人の範疇にあることを、自分のことのように考えるなら、あなたは思うようにならなくなると、嘆き、苦しみ、神が悪い、誰かが悪いと愚痴ることになるだろう。
自分のものでないものばかりを追い求めていると、実際に自分が持っているものまでも失ってしまうものである
これも本当にその通りだなと思うんですよ。
モチベーションを高いレベルで維持し続けている人って、基本的に「自分でコントロールできる」ことにフォーカスしています。「自分でコントロールできる」ことにフォーカスしているから、やるべきことをやっていれば、モチベーションの落ちようがないんです。
そして、モチベーションが高い人は、他人と比較しません。他人の結果や行動に惑わされると、自分が、今本当にやるべきことを見失います。
例えば、野球をやっていて、より多くのヒット数を打つために日々バッティングセンターに通い、技術を向上させようとしていること自体が素晴らしいのに、同じ地区のもっと活躍している選手を見て、「俺って才能ないのかな」とか思ってしまうというような人ですね。
でも、これって多かれ少なかれあると思うんですよ。他人が手にれている結果を見て羨ましく思って、比較して落ち込んで、焦って、日々の自分のやるべきことを見失う。
もし、比較するんだったら、過去の自分と比較しましょう。それで成長しているなら、素晴らしいことです。
自分の道なんです。自分の道というのは他人が追いつくこともなければ、追い抜かれることもないんです。また、他人の道に自分が追いつくことはないんです。
だから、焦らずに、自分のペースで進めばいいんです。他人の道を見て、焦って、モチベーションを下げるのは非常にもったいないので。
1-2-2.環境設定
また、モチベーションを下げてしまう人の特徴として「自分の意志の力に頼ろうとし過ぎて、環境を整えることの大事さを無視している」ということが挙げられます。
意志の力というのは「何かをやろう」と思う力のことです。でも、この力だけでは、上手くいきません。大抵の人が三日坊主で終わっていることを見れば、よくわかると思います。笑
「自分の意志力には限界がある」という認識から入る必要があります。そして、その上で、いかにこの意志力を強く、長く保ち、回復させることができるのかが、行動の継続力に関わってきます。
この「意志力を強く、長く保ち、回復させる」ということができるのが、環境設定です。
僕は毎日、「ブログを書く」という行動を毎朝やっていますが、この行動を継続してやるために、ありとあらゆる環境設定をしています。
例えば、テレビや動画は流さずに部屋を静かな環境にして、自分の仕事部屋は常に綺麗な状態を保ち、机は大きいもので、椅子も疲れにくい良いものを使っています。
「ブログを書く」という行為が続かなかった時は、テレビや動画や音声が流れることで、気が散ってしまていましたし、また自分の部屋が汚ければ、無意識的にストレスがかかっていましたし(自殺する人の部屋の多くは汚いのは有名)、机や椅子を適当なものを使っていた時は、疲れが溜まりやすくなっていました。
こんな状態では、なかなか行動をし続けるのは難しいですよ。
単純に考えてもらいたいんですよ。例えば、英単語を覚える必要があって、大音量でYoutubeの動画が流れている部屋で、それを覚えられるのかって話です。
継続するのが得意な僕でも無理ですよ。環境設定というのは、最初は意識的にやっていく必要があるということです。
1-3.モチベーションがアップした先に待つ未来
モチベーションがアップした先に待つ未来像を提示しておきたいと思います。モチベーションアップというか、モチベーションが高い状態が続いた時ですね。
モチベーションが高い状態が続くと、全てが自動運転の感覚になります。
これは体感しないと分からないんですが、一つ一つの行動を頑張らなくてよくなるんですよね。気づいたら行動に取り組んでいて、気づいたら集中して終わって、達成感と自信が生まれて、その循環で日々が回っていきます。
毎日、やるべきことに邁進しており、日々充実しているので、自信がつきますし、結果が出ようが出まいが、日々感謝して生きれるようになります。
そうなって来ると、行動の質が上がり、大量の行動を起こすことができるので、必然的に結果が出るようになってきます。それがさらに自信に繋がってという話になります。
モチベーションアップの秘訣は、行動の積み重ねです。行動が積み重なることによって、段々、最初大変だと思っていた行動が、大変じゃなくなってきます。
人間って慣れてくるんですよね。人間は、最初は変わることが嫌なので、潜在意識からものすごい反発を受けます。
イメージでいうと、何か行動を始めて継続させようとすると、顕在意識は20人が応援してくれるんですが、潜在意識は1100万人の力で行動を止めようとしてきます。
それでも行動を継続させると、潜在意識が根負けするんですよね。じゃあ、1100万人の潜在意識が今度は応援側に回ってくれます。そうなればこっちのものです。
自動運転になり、気づいたら目的地に辿り着いているという感覚になることができます。そういう状態をぜひ目指して生きたいですね。
2.モチベーションをアップさせる方法
では、続いて、モチベーションをアップさせる具体的な方法について見ていきたいと思います。
モチベーションをアップさせるための具体的な手段としては、目標設定、環境設定、ルーティーンワークの構築、自分を振り返る時間の設定という4つがあります。
2-1.モチベーションをアップさせるための目標の再設定
モチベーションが続かないという人は、まずは、自分の目標の見直しから始めていきましょう。
この目標設定については「意志が弱いと感じる人のための目標達成術」という記事で話しているので、今回は簡単にポイントだけ話します。詳しいことを知りたい人は、この記事をご覧ください。
まず、モチベーションを高めたいっていう人には、それぞれ叶えたい夢みたいなものがあると思います。
例えば「日本を代表するグラフィックデザイナーになりたい」とか「英語の通訳や翻訳で生計を立てて、世界を自由に旅しながら生活がしたい」とか。
夢というのはこんな感じで、ぼんやりとしたものですが、目標というのはより具体的で、いわば夢を叶えていくためのステップだと考えてもらえればいいですね。
例えば、「英語の通訳や翻訳で生計を立てて、世界を自由に旅しながら生活がしたい」だったら、「◯◯という国の大学に留学する」というのが一つの目標かもしれませんし、「TOEICで◯◯点を取る」というのが一つの目標かもしれません。
目標というのは、ステップなので、複数あります。これを一歩ずつ登っていくことで、夢にどんどん近づいていくというイメージですね。
だから、夢を叶えるためには目標というステップに「分解する」という作業が必要になります。ただここで注意したほうがいいのは、間違った目標設定というのがあるということです。
目標設定をするのは自分ですから、決めた目標が見当はずれという可能性もあります。そうなれば、そのステップをクリアしても、もしかしたら、夢が叶わない方向に進んでしまうことだってあり得ます。
例えば「売れ続ける芸人になりたい」という夢があったとして、それを叶えるために「100kmのマラソンを完走できるようになる」という目標を設定して、それを達成したとします。
でも、こんな目標設定で、夢を叶えることができるのか?という話ですよ。
これ結構、大げさなので、「そんなわけないやろ〜」と思うかもしれませんが、多かれ少なかれ、やってしまいがちです。
つまり、間違った目標設定というのは、今の自分のレベルからの思い込みだけで、目標を決めてしまうということです。
夢というのは、明らかに今の自分とは違うステージにあるものなので、それを下から見て、正しい目標設定が完全にできするなんてことはあり得ません。
だから、重要なのは、もう既にその夢を達成している人に会いに行き、具体的なレベルまで「何を目標設定」とすればいいのかを自分の目で確かめるということです。
もう既に達成している人が具体的に今まで何を達成してきて、どのように歩んできてということを見たり、聞いたりするだけでも、間違った目標設定をするなんてことは結構、防げたりします。
まずは、これをやっていきましょう。
そして、目標設定というのは夢を叶えるまでのステップをすべて決める必要はありません。というか見えません。見えたら、錯覚です。笑
例えば、夢までの階段が100段あるとすれば、1~3段目くらいまで見えてればいいです。そして、その先は、3段目を登ってから、4~6段目が見えるので、また、それを少しずつ達成していけばいいという感覚ですね。
なので、まずは自分の中で、1~3段目を決めましょう。ただ、ここは言ったように、ある程度「正しさ」というのは必要です。
2-2.モチベーションをアップさせる環境設定
そして、次には環境設定ですね。環境設定というのは、先ほども言ったように自分の意志力を強化するためにするものです。
環境設定で重要なのは、「自分の意志力を削いでいるものは何か」ということと、「自分の意志力を強化し、回復してくれるものは何か」ということを探すことから始まります。
例えば、「自分の意志力を削いでいるもの」をさっきの僕の例で言うと、作業する机や椅子が小さく疲れやすくなっていたということや、部屋が掃除されていない、動画や音声が流しっぱなしということがあります。
これは探してみると、意外に色々あると思うので、そういう原因を排除することが重要ですね。
他にも人間関係とかもあると思います。例えば、何か夢を持っているのに、それをバカにしたり批評してくるドリームキラーは、隣にいるだけでも非常にストレスになってしまいます。
できるなら、そういう人との人間関係は切るか、それか、そういう人の前では、自分の夢のことを話さないというのがポイントになりますね。そういうことも含めた上で考えてみてください。
また、意志力というのは、使えば使うほど、すり減ってくるので、回復させる仕組みも取り入れるといいと思います。わかりやすく言えば、これをすると、何だか前向きな気分になれるというものですね。
例えば、僕であれば、毎朝、モチベーションが高くなる好きな音楽をかけて、ランニングするということが自分を前向きな気持ちにしてくれます。このランニングをすることによって、意志力が強化された状態で1日スタートさせることができるんですね。
これは人それぞれ色々あると思います。例えば、プロフェッショナル仕事の流儀のようなドキュメンタリーを見て、気持ちが奮い立つという人もいると思いますし、何か名言集を読むということで奮い立つという人もいるでしょう。
他にも、顔を洗って、着替えて、カフェで作業するというのも、一つかもしれませんし、ぜひこのポイントを毎日取り入れられないかを考えてみてください。
2-3.モチベーションをアップさせるルーティーンワーク
そして、次はルーティーンワークの構築ですね。ルーティーンワークの構築とは、簡単に言えば、毎日の習慣を決めることです。
目標が決まれば、それに向けて日々行動を起こすことになりますが、モチベーションが続かず、行動が継続できない、多くの人は日々のやることをあまり明確化していません。
例えば、どういう状態なのかというと、朝起きたら、そこから「今日は何をやろうかな〜」と考えるという感じです。
「今日は何をやろうかな〜」と悩むことに対してエネルギーを非常に削がれるので、ある程度、毎日やるべきことというのは、決めておくのがいいんですね。
僕だったら、毎朝4時に起床して、水を飲み、ストレッチをして、筋トレメニューをこなし、決まったコースをランニングし、シャワーを浴びて、ブログを書き始める…というようなルーティーンワークを構築しています。
やっていること、それにかける時間もだいたい一定です。
こういうことはイチロー選手もやっています。イチロー選手だったら、練習前のストレッチ、個人練習のメニュー、朝食のメニュー、試合後から家に帰るまでの行動…可能な限り一定に保っています。
このルーティーンワークを構築する真の目的は、自分のパフォーマンスの安定にあります。
多くの人は「今日はなんだか調子が良くていっぱい行動できたぞ」と思っていても、翌日には「今日は全然ダメだった…」というようにパフォーマンスが安定しません。
でも、毎日、自分がやるべきことを明確化して、予め決めておけば、行動に対する迷いがなくなりますし、一定の行動を繰り返すことによって、その繰り返す行動は呼吸のように当たり前になり、習慣になります。
そうすると、自分がやるべき行動というのが、毎日、当たり前のようにこなすことができますし、継続できないなんてことはなくなります。
例えば、さっき僕はブログを書き始めるまでに、「毎朝4時に起床して、水を飲み、ストレッチをして、筋トレメニューをこなし、決まったコースをランニングし、シャワーを浴びる」というルーティーンワークがあると言いました。
一旦、この回路で「できる」ということが脳や体に染み付いたら、この「毎朝4時に起床して、水を飲み、ストレッチをして、筋トレメニューをこなし、決まったコースをランニングし、シャワーを浴びる」という過程をたどるうちに、勝手に「ブログを書く」スイッチが入ります。
毎日基本的に行う一定のルーティーンワークは決めながら、前日の夜に明日は、何時から何時までの間に、何をすべきか、を決めておくといいと思います。
最初はルーティーンワークの数は多くなくてもいいです。1つでも2つでもいいので、無理のない範囲でやりましょう。1つ2つが毎日、習慣化すると、徐々に継続させる力が出てくるので、そこから必要とあらば、増やしていきましょう。
このルーティーンワークに設定する行動というのは、さっきの目標設定と同様で、「それが達成できるかどうか、自分にコントロールできる行動」だけを入れましょう。
「ブログ1記事書く」というのは間違ったルーティーンワークです。だって、基本的に達成できるかどうかは、自分にコントロールできないから。
そうではなくて、「1時間はブログ記事を書くことに向き合う」という様なやり方で設定しましょう。つまり、「やる」か「やらないか」という意思決定だけで決まる行動かどうかということですね。
2-4.モチベーションをアップさせるために自分を振り返る時間を持つ
で、毎日、全てが終わった、夜でいいので、自分を振り返る時間も持っておいてください。これはお風呂に入っている時でもいいです。
で、「今日の自分はやるべきことをやったのかどうか」ということを考えてみてください。
やれてたなら、達成した自分を褒めてあげましょう。別に言葉にする必要はないですが、そういう自分を誇りに思えばいいですよ。
つまり、「結果」ではなく、「今日の自分はやるべきことをやったのかどうか」ということにモチベーションを感じるということですね。
自分を振り返る時間というのは、あまり持たない人も多いと思うんですが、これをやっていると、自分と常に対話することになり、進むべき方向性の修正もできるので、ぜひ、取り入れてみてください。
で、もしやれなかったら、自分を責めるのではなく、その日の行動を振り返り、「なぜ、やれなかったのか」と原因を探ってみてください。
必ず、その行動を邪魔しているものがあります。それが見つかったら、「明日は同じミスをしない様にしよう」と決めた上で、それを実行していってください。
2-5.モチベーションをアップさせるための自己規律性
僕は大きなことを成し遂げる人というのは「自らにルールを課し、そのルールに対して手抜きせずに守り抜ける人」(自己規律性)だと思います。
例えば、前日に「明日はこうしよう」と決めたんだったら、どんなことがあっても、日々全力でやり遂げる人です。
イチロー選手の言葉でこんなものがあります。
自分でやること、やろうと決めたことに対しては、手抜きをしないことです。そこで手抜きをしていたら、たぶんそっぽ向かれると思いますよ。
お前、自分が決めたこともやれないのか、と思われちゃうでしょうからね
本当にそうだと思うんですよ。大きなことを成し遂げたいと思っているのに、日々、自分が決めたこともできない人が何かを成し遂げるなんて有り得ないですよ。
日々、自分がやるべきことというのを決めて、それをちゃんとやり抜けるようになれば、必ず良いリズムが生まれます。
今までどんな行動でも継続できなかった自分が、少しずつ毎日継続できる様になります。それが自信につながり、さらなる、成長・進化をもたらしてくれます。
そうすれば、1つだったルーティーンワークを2つにし、3つにし、少しずつ自分に負荷をかけていきましょう。そうすれば、更なる高みに登っていくことができます。
「行動がもたらす結果」にフォーカスするのではなく、「行動を目一杯やりきる」ことを楽しみましょう。そうすれば、毎日の行動が楽しくなり、気づけば、とんでもないところにたどり着くことができてます。
まとめ
では、最後に今日のまとめをしておきたいと思います。
モチベーションというのは才能ではなく、方法論がある程度あるので、どんな人でもそれを踏まえて実践していけば、日々の行動のモチベーションは上がり、行動が継続します。
モチベーションが下がる多くの人の特徴は「行動がもたらす結果」にばかり目が行き、「行動という過程」を無視する傾向にあります。
重要なのは「行動がもたらす結果」というのは自分にコントロールできないんです。AをやればBは必ず手に入るなんて現実はないわけで、だから「行動がもたらす結果」に惑わされていたら、勝手にモチベーションなんて下がります。
そして、モチベーションを上げるための具体的な方法としては、目標設定、環境設定、ルーティーンワークの構築、自分を振り返る時間の設定という4つの方法がありました。
夢を実現するための正しいステップとしての目標を設定し、自分の意志力を削ぐものは排除し、意志力を強化し、回復させるものを見つけ、日々のやるべきことを明確にし、それをやれたのかを確認するというのが重要です。
もちろん、目標や日々のルーティーンワークは、自分が「やる」か「やらないか」という決断だけで、達成ができるものにしてください(つまり、自分でコントロールできるもの)。
そして、日々やるべき行動(過程)にフォーカスし、それが毎日達成できるようになると、自信につながり、毎日の行動量が増えていくので、更に高みを目指して、少しずつ負荷を加えていきましょう。
「結果」ではなく、「過程」を楽しみましょう。そうすれば、勝手に自分が目指したものには到達できるはずです。
では、今回は以上になります。お疲れ様でした!