どうも!ブランドクリエイターの中江です。今回は「オウンドメディア構築を成功させるための鉄板の5ステップ」というテーマでお話していきたいと思います。
オウンドメディアとは、ネットを中心とした自分(自社)の情報発信メディアのことです。具体的には、ブログやSNSやメルマガなどをイメージしてもらえればと思います。
で、今、個人・企業問わずに、このオウンドメディア作りに熱心に取り組んでいます。オウンドメディアを構築することにそれほど旨味があるというわけです。
前にWelq(ウェルク)問題(健康・医療系など人の命に関わることを不特定多数のライターが信憑性ない記事をアップしまくってた)で炎上した、DeNAも50億円投資して、このオウンドメディア構築に注力していました。それは、もの凄い勢いで、収益が伸びていたからです。
(画像出典:http://www.irwebcasting.com/)
16年4~9月期はオウンドメディア関連の事業の月間利用者数は1億6000万人を超えて、売上高はおよそ25億円ですからね。投資した50億円とか余裕で回収できる見込みだったんですよね。
まぁ、それはオウンドメディアの性質を考えればわかるんですが、オウンドメディア構築とは、そもそも広告費は一切かけないで、人が集まってくるメディアを作るということです。
広告費をかけないで、月間のサイト利用者数が1億6000万人とか超えていたら、ビジネスとしては利益になるしかないというのは、誰もが想像できると思います。赤字になる訳がないんです。
オウンドメディア構築にはそれほどの旨味があるんです。これは大企業の事例ですが、オウンドメディアの良いところは、その可能性の門戸が大企業だけでなく、中小企業や個人にも開かれているというところです。
オウンドメディアの運営の仕方によっては、個人のオウンドメディアが組織的に運営しているオウンドメディアよりも大きな影響力を持つということもあります。
僕自身、今の自分のビジネスは、オウンドメディアをベースに構築しています。
広告費なんて一切かけなくても、営業を一切しなくても、紹介をもらわなくても、このWebサイトとメルマガだけで、十分、ビジネスを回すことができます。
オウンドメディアの仕組みをちゃんと構築していけば、新規集客、見込み客の人との関係性構築、ブランディング、セールスまでの流れを自動化させることもできます。
DeNAのサイトの月間の利用者数が1億6000万人というのは少し異次元に感じるかもしれませんが、個人や中小規模の企業であれば、月間10万PVもあれば、ビジネスとしては、相当に影響力を持つようなメディアになります。
なので、今回は、そんなオウンドメディアの構築法についてお伝えしていきたいと思います。
目次
1.オウンドメディア構築の全体像
では、まず最初にオウンドメディア構築の具体的な5ステップに入る前に、オウンドメディア構築の全体像についてお話していきたいと思います。
1-1.オウンドメディア構築の仕組みとは
まず、最初にオウンドメディアについて少しお話していきます。
ネットを中心とした自分(自社)の情報発信メディアのことで、僕はこのオウンドメディアの役割というのは「ブランドを構築すること」だと考えています。
それは、オウンドメディアを正しく運営していけば、自分のビジネスの見込み客の人に自分の存在を認知させることができて、そこから興味を持ってくれた人とは更に関係性を構築することができて、まさしく「ブランド」(=誰かにとっての究極の価値)という状態を実現することができるからです。
つまり、「あなた(この会社)だからこの商品・サービスを買いたい」という状態ですね。こうなってしまえば、価格競争や集客の問題に頭を悩まされることはなくなります。
そうは言っても、具体的にどんな仕組みで、そういう状態を実現できるのかがわからないと思うので、そのことを話していきます。
僕はこの「ブランド」を実現するためには以下の2つのステップを踏むと考えています。
- まだ自分のことを知らない見込み客の人に認知してもらう:集客メディア
- 認知してもらった人と関係性を構築し、深めていく:コミュニティメディア
まず最初の「まだ自分のことを知らない見込み客の人に認知してもらう」というステップですが、これは例えば、ブログを活用していくことで、実現していくことができます。
最初に紹介したDeNAのサイトの月間利用者数が1億6000万人を突破したというのもブログの仕組みを利用したことで実現していくことができました。
その仕組みは非常にシンプルで、見込み客の人たちが興味のありそうなテーマでブログ記事を投稿して、ネットの検索からアクセスを集めていくという方法です。いわゆるSEO対策ですね。
このことについては「SEO対策とは-SEO対策の基本を理解しよう」で詳しく話したので、簡単に解説しますが、世の中の人たちは毎日、ありとあらゆるキーワードを使って、ネットの検索で調べ物をしています。
例えば、こんな風にダイエットで悩んでいる人たちは「ダイエット 簡単 方法」というキーワードなんかで、検索しています。そうすると、このようにダーっといろんなサイトのブログ記事が出てきます。
で、こういうキーワードで検索している人たちが、毎月10万人いてるとします。
そうすると、この検索結果で、もし自分のサイトの記事が1位に表示されれば、どんなことが起こるのかということが想像できますかね?
おそらく、毎月、そのたった一つのブログ記事だけで、数万人に見られるサイトになります。これが「ブログで記事を書いて、ネットの検索からアクセスを集めていく」という方法です。
しかも、その数万人にの内訳というのは、「ダイエット」に興味がある人たちばかりです、ダイエットに興味がない人は「ダイエット 簡単 方法」なんて調べませんから。
これで、例えば、ダイエットサプリメントなんか販売している会社のオウンドメディアだったら、どうなるかわかりますよね?そういうことです。
自分が集めたいと考えている人たちが興味の有る記事を書いていく、そうすれば、毎月、何もせずに自分の見込み客となりうる人たちが、広告費をかけなくても、勝手に自分のサイトに集まってきます。
だって、「ダイエット 簡単 方法」というキーワードは、ダイエットという悩みがこの世からなくならない限り、今月も来月も来年も調べられるからです。
そういうことを実現できちゃう唯一のメディアがブログです。
このブログの仕組みについては「SEO対策とは-SEO対策の基本を理解しよう」でも詳しく解説しているので、ぜひ、興味がある方は、こちらをご覧ください。
「まだ自分のことを知らない見込み客の人に認知してもらう」メディアを僕は集客メディアと呼んでいますが、この集客メディアには、FacebookやYoutubeやTwitterやInstagramなどのSNSもありますが、あくまでもそういったメディアは補助的に使うのが良いと考えています。
イメージとしては、メインの集客メディアとしてブログを据えて、サブのメディアとしてSNSを据えるということですね。
ほったらかしで自分の見込み客が自動で集まってくる仕組みはブログで実現することが一番簡単ですし、SNSはそれぞれの運営会社のルールがモロに反映されて、アカウント削除などのリスクもあるので、あくまで補助的に使うのが一番です。
SNSが悪いということではなくて、SNSにはSNSの良さがあります。何よりもブログにはないスピード感があります。両方のいいところを活かしながら、最終的にはほったらかしで、見込み客が集まってくる状態を目指すのが良いということですね。
で、次のステップの認知してもらった人と関係性を深めていくというステップですね。
結局、自分のことを認知してもらうだけではブランドはできないわけです。なので、集客メディアに集まってくれた人と関係性を構築するというステップが必要というわけですね。
僕はその役割を担うのが、コミュニティメディアだと思っています。具体的にいうと、メルマガやLINE@などのメディアです。
集客メディアとの大きな違いが、情報発信を受け取るのに、一度登録の手順を踏むのかどうかということです。
ブログやSNSなどをチラ見するだけではなくて、わざわざ、名前やメールアドレスを入力して、「情報発信を受け取ります」という手順を踏むんですね。積極的に情報を受け取りたいという人に情報発信するメディアなわけですね。
そういう人たちに対して、情報発信をしていくので、発信の仕方によって、深い関係性を築いていくことが可能になります。
例えば、僕であれば、メルマガのステップメール(詳しくは「ステップメールとは?売上に繋がるステップメールの書き方」をご覧ください)という機能を使って、見込み客の人と関係性を構築して、売上に繋げています。
ステップメールというのは、あらかじめシナリオを組んでおいて、誰がいつどのタイミングでも、登録したらこちらが意図した順に、自動で送っていくメールのことです。
僕はこのメールに見込み客の人たちが興味のありそうなテーマで、ブログでは発信していないような動画コンテンツなどを配信しています。
僕は、お問い合わせの多くはこのメルマガからもらうんですが、このメルマガの威力が半端じゃないんです。
例えば、僕がデザイナーとして活動し始めた時に、価格や制作実績や納期や内容なども全く何もホームページにも載せていない状態なのに「あなたにホームページを作ってもらいたい」と何人の人からも問い合わせがあったんです。
ホームページですよ?笑 普通、価格載せてなかったら怖くて頼めないじゃないですか。さらに言えば、制作実績載せてなかったら、どんなホームページを作られるか不安じゃないですか。
僕はまさにこんな状態がブランドだと思っています。そんなことすら乗り越えて、「あなた(会社)にお願いしたい」と頼まれることですね。
コミュニティメディアを活用していけば、こんなことを実現していくことができます。
で、オウンドメディアの特性というか、ネットの特性というか、良いところがちゃんと全て数字でデータ化できるというとこです。
例えば、メルマガで30万円の商品・サービスのセールスのシナリオを組んだとします。
そこに100人登録して、5人が購入するというデータが出るわけです。ちゃんとこうした成約率などのデータが取れるので、広告をかけるとしても赤字にならないわけです。
例えば、この場合でいうと、100人メルマガに集めるのに、広告費が150万円以内であれば、黒字になるということがまでデータになるので、非常に広告の戦略も立てやすいというメリットもあります。
1-2.オウンドメディア構築の最強のポジショニング
と、ここまで少し長く解説しましたが、オウンドメディアの構築って、そんな大そうなものではなくて、やっていることってシンプルで、情報発信してるだけです。ブログでも、SNSでも、メルマガでもそれは同じです。
要はそこにどれだけの価値を持たせることができるのかが勝負になってきます。
オウンドメディアは、個人ですら始めることができる非常に参入障壁の低いものになるので、いろんな人が同じ分野で情報発信しているからです。
価値を持たすことができなければ、その他大勢の中に埋もれてしまうというわけですね。
情報発信に価値を持たせるというのは、いうなれば、他の情報発信者と違いを持たせるということです。
例えば、ウィキペディアに載っていることをそのままブログに書いたって、そのブログには価値はないわけです。だって、それならWikipediaを見ればいいからです。
今、ブログなどのオウンドメディアで流行っているコンテンツの作り方が、ネットや、書籍などに書いている情報をきれいに整理して、まとめて記事としてアップするという方法があります。
外注のライターさんを雇って、オウンドメディアを作っているところなどは、そういうやり方でコンテンツを作っているところが多いと思います。
確かに情報量はたくさん入っていて、網羅的なコンテンツなんですが、文章のテイストとしては教科書チック。そりゃあ、情報を綺麗にまとめただけなので、そうなります。
ポイントなのは、書いた人の個性がないということ。
特に自分が実際に体験したというわけでもなく、常日頃から思っていることを言葉にしたのでもなく、本当に伝えたいことがあって伝えたのでもなく、ただ、仕事の要請に応えて書いた文章ですね。
お金をかけて、DeNAのように一気に大量にコンテンツを生み出そうとすると、どうしてもコンテンツの品質を保つために、コンテンツの作り方をマニュアル化するので、そうなってしまいがちです。
また、情報発信した内容がその企業のイメージに直結するので、そんなに書く人の個性を出されてもという場合もあると思っています。
こうなってしまうと、例えば「SEO対策」というテーマで記事を書くとしても、百人百通りの伝え方があるはずなのに、教科書通りになるので、同じような発信になってしまうというわけですね。
じゃあ、違いを持たせるには、どうすればいいのかというと、僕は、情報発信に自分自身の人生を投影させることだと思っています。
自分が今まで経験してきたことというのは、誰にも真似できない、自分唯一のものです。そこは人工知能にも真似できない領域です。
その経験を踏まえて、自分の言葉で発する情報発信というのは、誰にも真似できない価値を持ちます。
「英語の発音の上達法」なんてテーマで記事を書く場合にも、自分が実際に苦労して悩んだポイントや、どういう経緯で英語をペラペラに話せるようになったのかなどを自分の経験を踏まえて伝えることは、自分にしかできない情報発信になるわけですね。
ここは、どんなオウンドメディアを運営しようが意識しておきたいところです。意識すれば、できるようになるので。
情報発信力の高め方については「ユニークな情報発信力を高めていくための3つの方法」でも、詳しく話しているので、ぜひご覧ください。
2.オウンドメディア構築の5ステップ
では、続いて、オウンドメディア構築の5ステップというテーマでお話していきます。具体的なオウンドメディア構築のステップですね。
では、早速始めていきましょう!
2-1.オウンドメディア構築の目的・目標設定とスケジューリング
まず、最初にやるべきなのは、オウンドメディア構築の目標設定とスケジューリングです。
つまり、今回構築するオウンドメディアの目的・目標は何かということと、実際にその目的・目標を実現してくためには、どういうスケジュールで行動に移していくのかということを決めるというステップですね。
まず、オウンドメディア構築の目的から考えてみましょうか。
目的というのは、オウンドメディア構築をしていくことによって、一番手に入れたいことですね。これは数値目標とは違います。
例えば、月間10万PVというのは目的にはなりえません。目標です。
目的というのは、月間10万PVを実現した先にある未来で、手に入れたいことですね。例えば、以下のようなことが目的として考えられます。
- 見込み客の人たちが勝手に集まってくる集客の仕組みを作りたい
- 価格競争に巻き込まれない、「ブランド」という状態を実現したい
- 会社に頼らなくても、安定した収入を自分の力で稼げるようになりたい
- オウンドメディアで実績を作って、コンサルタントとして活動していけるようになりたい
自分が実現したい理想の未来ですね。ここが自分のオウンドメディア構築の原点になります。オウンドメディア構築というのは、あくまでもその手段にすぎません。
目的は最初から一つに定める必要もないので、まずは、アイディアレベルでいいので、「オウンドメディア構築を通して、実現したい理想の未来」についてどんどん書き出していきましょう。
そして、目標というのは、その目的を達成するために必要な具体的な数値目標ですね。
「見込み客の人たちが勝手に集まってくる集客の仕組みを作りたい」というのであれば、それは具体的に月に何人集客できればいいのか、月の売上をどれくらいを目指せばいいのかということを決めるということですね。
例えば、10万円の商品を販売ていて、それを10人に買ってもらって、月の売上を100万円にしたいということを決めるということですね。
目標設定というのは、ここからさらに分解して、深く掘り下げていきます。
例えば、分解していくと、毎月、その商品のセールスページに1000人に見てもらって、その内の1%の人が購入してくれれば、10人集客できるなということがわかったりします。
そして、ブログを通じて、1000人にセールスページを見てもらうためには…と、その数値目標を達成知るための条件を細かく分解していくのが目標設定ですね。
この辺については「目標設定理論|確実に達成できる目標設定の仕方を例と一緒に解説」でも詳しく話しているので、ぜひ、こちらもご覧ください。
例えば、それで目標の数値が以下のように決まったとします。
- 月間10万PVのサイトを構築して、セールスページに毎月1000人のアクセスを流せるようにする
- セールスページの成約率を1%以上取れるようにする
そして、これを達成するための前提条件が以下のように決まったとします。
- 見込み客が興味の有るテーマで、SEO対策を意識したブログ記事を200記事作成する
- 成約率が高いセールスページを作成できるデザイン制作会社にページ作成を依頼する
これが出そろったら、スケジューリングに移ります。
スケジューリングというのは、そのタスクをどういうスケジュールでこなしていくのかを決めるということですね。
例えば、5人体制でブログを書いて、毎月それぞれが4記事アップできれば、10ヶ月で200記事に到達することができる。最初の2ヶ月間は、正しいブログの書き方を覚えて、ブログ記事を書くペースを掴むための期間に当てれば、1年でこの目標を達成できる。
そして、今月中に、知り合いのWebマーケティングコンサルタントの方に、成約率が高いセールスページを作成できる業者さんを紹介してもらう。
ここまで落とし込めればOKです。
オウンドメディア構築では、まずは、このステップを踏んでみてください。
2-2.オウンドメディアのコンセプト構築
では、続いてオウンドメディアのコンセプト構築についてですね。
このステップは扱うオウンドメディアのコンセプトを決めるところです。オウンドメディアのコンセプトとは、オウンドメディア運営の全体概要を決めるところですね。
なぜ最初からこんなコンセプトを作るのかというと、それは同じ分野で情報発信しているプレイヤーから埋もれないオウンドメディアを構築するためです。
まず、自覚しておいた方がいいのは、自分が情報発信する分野には、他にもプレイヤーが何人もいてるということです。
その中で、埋もれないようなオウンドメディアにする必要があります。
では、差別化のポイントを見つけるために、何を最初にするのかというと、それはリサーチです。
まず、今からオウンドメディアを始めるのであれば、できる限り、自分が勝負する分野のオウンドメディアを片っ端から見ていってください。
片っ端から見ていくと、参考になる上手くいってそうなオウンドメディアもあれば、全く参考にならない上手くいってなさそうなオウンドメディアもあると思います。
数十個も見ていけば、上手く行かなそうなパターンは明確に見えてきますし、自分が勝負する分野で上手くいきそうな方向性も見えてきます。
見るべきポイントというのは以下の3つです。
- 何を発信しているのか?
- 誰に発信しているのか?
- どのメディアで発信しているのか?
- 差別化のポイントは何か?
何を発信しているのかというのは、そのメディアの中でどんなことを発信しているのかということですね。
それは情報発信のテーマもそうですし、その中身もそうですね。その情報発信は面白いのか、ありきたりなのか。どんな内容であれば、興味を持ってもらえそうかなど考えながら、見ていくといいですね。
そして、誰に向けて発信しているのかもチェックしてください。同じ分野で情報発信していても、ターゲットは違うものです。
そういったものを参考にしながら、自分の場合だったら、誰をターゲットにするのかということなども考えながら見ていくといいですね。
次は、どのメディアで発信しているのかですね。
自分と同じ分野で情報発信している人は、それぞれ扱っているメディアが違うと思うので、それをじっくり観察してみるということですね。
これを観察することによって、自分が勝負する分野のメディアの相性がわかったりします。
自分が勝負する分野はYoutubeは向いていないなとか、Facebookは向いていないなとか、メルマガは向いていないなとかがわかったりします。
数を見ていくことによって、自分だったら、どのメディアを使えばいいのかというのが見えてくると思います。
そして、次の差別化のポイントは何かというのが非常に重要なチェックポイントになります。
これは他のメディアと、そのメディアが違うところ、他にはない強みは何かということですね。これがオウンドメディアを見てもらうためのポイントになります。
そのメディアの強みは、発信者の実績なのか、その人のキャラクターなのか、わかりやすさなのか、情報量の豊富さなのか、伝え方が面白いのか…などですね。
で、こんな風にチェックしながら、複数メディアを見ていくと、どんな風なオウンドメディアを構築すれば、世の中にウケるのかということがわかってきたりします。
つまり、「こんなオウンドメディアは、たぶん世の中に求められているんだろうけど、まだ形になっていない」というような空白地帯を見つけるということですね。
当たり前ですが、求められているはずなんだけど、まだ形になっていないものを形にしてしまえば、ウケるに決まっています。
リサーチが終わったら、今度は、自分のオウンドメディアのコンセプトを構築していきましょう。
- 何を発信していくのか?
- 誰に発信していくのか?
- どのメディアで発信していくのか?
- 差別化のポイントは何にするのか?
この4点を箇条書きでもいいので、書いていってください。
2-3.オウンドメディアのシステムの導入・設定
オウンドメディアのコンセプトがザックリ決まったら、あとは、実際にオウンドメディアを導入していきましょう。
実際にブログで情報発信していく準備を整えたり、SNSアカウントを取得したり、メルマガ配信スタンドを導入したりということですね。
ただ、最初、情報発信に慣れるまでは、あまり手広く導入しすぎない方がいいというのがポイントですね。
最初から、ブログやって、メルマガやって、Facebookやって、Twitterやって、Youtubeやって、LINE@やって…とかしたら完全に疲れてしまいます。
一つずつ、順を追って、情報発信の形を整えていき、順番に増やしていくのがオススメです。
だから、最初はブログだけ。ブログ覚えたら、次はメルマガ。メルマガ覚えたら次はFacebookという風にする方が現実的です。
僕のオススメはこの順番ですね。
- ブログ
- メルマガ
- SNSを何か1つ
まずは、最初にブログを導入する。
ブログさえあれば、サービスページもプロフィールページもお問い合わせフォームといったも、ビジネスにつなげるための最低限のページを整えることができるので、最初にこれを導入しておいた方がいいでしょう。
それに後々、ブログは、自動集客システムとして働いてくれますからね。
ブログも色んな種類あるんですが、最終的に自動集客システムを作りたいというのであれば、WordPressというブログがオススメです。詳しく知りたいという方は「WordPressとは-メリット・デメリット総まとめ」で詳しく話しているので、ぜひご覧下さい。
で、次にメルマガですね。
メルマガを発行するためには、メルマガ配信スタンドというシステムと契約することで発行できるので、一つ契約しておく必要があります。
メルマガの配信システムとしてオススメなのは、エキスパートメールというメルマガ配信スタンドがあるので、こちらを利用するといいですよ。
メルマガのことを詳しく知りたいという方は「メルマガとは|メルマガの配信方法から書き方までを完全網羅」で、詳しく解説しているので、ぜひご覧下さい。
そして、メルマガのこともある程度慣れてきたら、SNSアカウントも一つ取得しておくという流れで、オウンドメディアを導入していってください。
2-4.オウンドメディアでの情報発信を学びつつ、開始する
そして、オウンドメディアで情報発信する体制が整ったら、情報発信の仕方を学びつつ、開始していきましょう。
オウンドメディアというのは、ある程度、正しい情報発信の仕方があって、そこを外した中途半端な情報発信をしても、資産として積み重なっていかないという特性を持っています。
例えば、これは僕の事例になりますが、Webマーケティングのことを学び出し始めた頃、半年間で300記事、ブログを書いたことがあります。
ブログで300記事も書いたのであれば、それは相当にアクセスが集まったんだろうと思うかもしれませんが、アクセス数は微々たるもので、月に6000アクセス程度。
ブログをやったことがある人は、このアクセスのショボさがわかると思います。笑 これは単純にブログでの情報発信の仕方がズレていたんです。
で、結局、正しい情報発信の仕方を学んでから、このサイトを立ち上げましたが、そうすると、月に5千アクセスなんかは、たった1記事で超えてしまうことになりました。
やっぱり、ある程度、正しい情報発信の仕方を学んでから、発信するというのがオウンドメディア構築の近道になると思っています。
ただ、闇雲に発信していくというのは、とても遠回りになります。だから、最初は、学びつつ情報発信するということになります。
ブログについて言えば、自動集客システムを構築するためのブログ記事の書き方というのがあります。
このことについては「SEO対策ライティングの黄金の8ステップ」でも詳しく話したので、興味がある人は、ぜひご覧ください。
まずは、じっくりと、この書き方をマスターしていってください。1~2ヶ月もあれば、十分にマスターできると思います。
オウンドメディアは一つずつでいいですからね。
このブログという段階をある程度クリアして、余力が出てきたら、メルマガに移っていきましょう。
メルマガの全体的な運営のイメージは「メルマガとは|メルマガの配信方法から書き方までを完全網羅」で学んでもらうといいと思います。
2-5.オウンドメディアの効果測定
オウンドメディアで情報発信を開始したら、効果測定をしましょう。
効果測定というのは、具体的に構築したオウンドメディアが、自分のビジネスにどれだけ影響を与えているのかを定期的にデータとして取っておくということですね。
これ、初心者の人はやっていない人は多いんですが、やっておかないと、どこを改善していけば、売上に繋がるのかということが見えてきませんからね。
例えば、この前、カウンセラーの人で「3ヶ月で10万円のカウンセリングを販売していて、アメブロを毎日更新しているんですが、全く売上が上がらないんです」と相談に来られた方がいました。
でも、これだけのデータだとどこが悪いのか、良くわからないんです。
「毎月、そのアメブロに何人の人が来ていて、そのうちの何人がサービスページを見ているのか」というようなデータをその人は持っていなかったので、アドバイスのしようがないんですね。
例えば、毎月、アメブロに3万人の人が見にきていて、サービスページをそのうちの5000人が見ていて、売上が全く上がっていないとします。
これであれば、アクセス数は十分なわけです。問題なのは、サービス内容のページですね。サービス内容をもうすこしターゲットに響くようなものに改善すれば、売り上げは上がります。
例えば、5000人の人が見ていて、0.1%が購入してくれるサービスページを作れば、5人が買うわけです。これで売上50万円です。
でも、そうじゃなくて、毎月、アメブロを見に来てくれてる人が50人で、サービス内容を見てくれている人は、1人だとします。
これであれば、サービス内容のページの質がどうこうという前に、まずアクセスが足りないんです。だって、サービス内容は一人にしか見られていないわけなので、売上なんて上がるわけがないからです。
じゃあ、もっとブログを頑張って書いていこうとなるわけですね。
こんなアクセスが集まっていない状態で、サービスページをいじってしまっても意味がないんです。結局、いじってしまっても、見ている人が少ないから、そのサービス内容のページがいいのか悪いのか判断できないからです。
だから、データはちゃんと取っておくのがいいんですね。
で、データというのは、毎日取る必要はなくて、1ヶ月に1回でいいです。メモっておいたほうがいいのは、大きく分けて、この4つのデータです。
- 売上:成約した商品・サービスの内訳
- 成約率:各サービスページ、ステップメールなど
- コンバージョン数:お問い合わせ、メルマガ登録、チャンネル登録など
- アクセス数:Googleアナリティクスに基づくアクセス解析のデータ
売上というのはシンプルで、商品・サービスが売れたことによって発生した売上ですね。
どの金額の何が何個売れたのかをメモしておくといいでしょう。
そして、成約率ですね。
これは、つまり、サービスページを見た人の中で、実際に購入してくれた人の割合ですね。
例えば、サービスページを100人が見ていて、1人が購入してくれたとすると、成約率は1%になります。
これをセールスの流れを敷いている動線の全てで計測していきます。
サイトだけでなく、メルマガの中でもセールスの流れを組んでいるんだったら、ここの数値も計測しておきましょう。
そして、次にコンバージョン数ですね。
これはお問い合わせや、メルマガ登録や、チャンネル登録などのアクションの数を計測しておくところですね。
このデータも計測しておきましょう。
で、最後にアクセス解析のデータですね。アクセス解析についてはGoogleアナリティクスを導入しましょう。
WordPressに必要なアクセス解析を導入する方法は、「WordPressに必要なアクセス解析を15分で設置しよう」でも詳しく解説しているので、ぜひご覧ください。
で、ここで取得しておいたほうがいいデータは、以下の6つになります。
- ユーザー数
- ページビュー(PV)数
- ページ/セッション
- 平均セッション時間
- 直帰率
- 新規セッション率
実際のGoogleアナリティクスのアクセス解析の画面でいうと、ここで取得することができます。
これはアカウント取得したらすぐに開かれている画面に出てくるので、誰でも簡単に見つけることができます。
こういったデータを月末にでいいので、月に1回メモる癖をつけて、どんどん、オウンドメディアの改善につなげていきましょう。
まとめ
では、最後に今回のまとめをしておきたいと思います。
まずは、オウンドメディアの役割と種類についてお話しました。
オウンドメディアとは「ブランドを構築する」という役割があり、その「ブランド」を実現していくためのメディアとして、集客メディアとコミュニティメディアがあるという話をしました。
- 集客メディア:ブログとSNSのことで、新規集客を目的としたメディア
- コミュニティメディア:メルマガやLINE@などのことで、関係性構築を目的としたメディア
この両方のメディアを使って、情報発信をしていくことによって、ブランドを構築していくことができます。
また、オウンドメディアで情報発信するにあたっては、どんなテーマで発信するにしても、自分自身の人生を投影した情報発信をすると誰にも真似できない「ブランド」となるポジションになることができるというお話もしました。
そして、オウンドメディアを構築する具体的なステップとしては次の5つのステップがあるという話をしました。
- 目的・目標設定とスケジューリング
- コンセプト構築
- オウンドメディアの導入
- 情報発信の仕方を学びつつ、情報発信を開始
- 効果測定
まずは、オウンドメディアの目的と目標、そして、具体的にそれを実現するためのスケジュールを決めて、オウンドメディアのコンセプトを構築し、コンセプトが決まったらオウンドメディアを1つずつ導入する。
オウンドメディアを導入したら、情報発信の仕方を学びつつ、情報発信を開始し、その効果測定を定期的に行うという5つのステップですね。
ぜひ、オウンドメディアを構築する際の参考にしてみてください。
では、今回は以上になります。お疲れ様でした!
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