2017年4月21日

セルフブランディングの本当の意味と方法とは|痛いセルフブランディングの特徴

どうも!ブランドクリエイターの中江です。今回は「セルフブランディングの本当の意味と方法とは|痛いセルフブランディングの特徴」というテーマでお話していきたいと思います。

さて、今回のテーマは、「セルフブランディング」ですね。

セルフブランディングの言葉の意味は、簡単で文字通り、Self(=自己)をBranding(ブランド化)する方法です。

「セルフブランディング」っていう言葉が流行りだしたのは、企業や組織ではなく、個人単位でブログやSNSといった、Webメディアで情報発信をすることが当たり前になってきてからです。

ブログやSNSといった、Webメディアで、みんなが情報発信を始めたから、そこで目立って、多くの人を惹きつけることができなければ埋もれてしまいまうので。

このテーマで書こうとしようとした時に面白かったのが、「セルフブランディング」っていう言葉を検索画面に入力したら同時に「セルフブランディング 痛い」っていう言葉が出てきたことです。笑

言葉として普及した「セルフブランディング」なんですが、実は多くの場面において、このセルフブランディングが誤解されているし、間違った使われ方がしています。

間違った理解をしたまま、セルフブランディングをしようとすると…そう「痛く」なります。笑

痛くなるのは「ブランディング」という言葉の理解がそもそも浅いからです。

ブランディングって「自分(自社)を凄そうな人に見せる」ということではないですからね(詳しくは「ブランディングの本当の意味とは|ブランディングの手法と成功事例」をご覧ください)。

今回は、そういった、ブランディングの意味を解説しつつ、本当に効果のあるセルフブランディングの方法についてもお話していきたいと思います。

では、早速始めていきましょう!

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1.セルフブランディングの意味とは

では、まずは具体的なセルフブランディングの方法についてお話しする前にセルフブランディングの意味について理解しましょう。

1-1.痛いセルフブランディングとは

ちょっとまずは、セルフブランディングの意味について解説していく前に、痛いセルフブランディングについて話しておきたいと思います。

この痛いセルフブランディングの典型例というのが、闇金ウシジマくんという映画に出てきます。

闇金ウシジマくんの映画のパート3では、インターネットビジネスの話が出てきます。

「インターネットビジネスで月収1億円稼ぐ」という怪しげなキャッチコピーを持つ、天生翔が主催する天翔塾というのが出てきます。

これ天生翔さんです。笑

画像出典:http://ymkn-ushijima-movie.com/movie3/index_pc.html

天翔塾の入学費用は確か半年で100万円。

入塾して稼げない人には、さらに200万円のバックエンド商品もどんどん売りつけていくというスタイルの塾です。笑

そこで教わることは、ブログとSNSを使って、セルフブランディングを行いアフィリエイトをするという方法です。

アフィリエイトというのは、自分が商品の販売者の代わりにその商品を売って上げることで紹介料をもらうというビジネスですね。

例えば、100万円の天翔塾が販売されていて、それを自分が代わりに売って上げると、自分に紹介料として30万円が入るというような仕組みがアフィリエイトです。

インターネットビジネスの稼ぎ方の典型的な1つです。

で、100万円の天生塾のメソッドをまとめるとこんな感じ。

  • 稼いでなくても、お金や人脈をいっぱい持っているアピールをFacebookやブログでどんどんしなさい
  • そして、それに引き寄せられてきた人たちに、あなたも同じバラ色の未来に行けると背中を押してあげて、高額塾を買ってもらってください
  • そうすれば、紹介料(アフィリエイト料)を得ることができます

このメソッドの最初の肝は、セルフブランディングです。

いかに、最初のステップで、金持ちや人脈アピールをして、多くの人を巻き込めるのかによって、最終的に案内する商品がどれだけ売れるのかが決まります。

このセルフブランディングというのは「自分は全然凄くないのに、凄そうに見せる」ということが肝になります。

例えば、この天翔塾では、ウェブサイト制作もセットになっているんですが、まだ何も稼げていない塾生たちに派手な「バカでもわかる秒速20万円稼ぐ法則」というようなキャッチコピーをつけて、煽るようなウェブサイトを作ります。

実際には秒速20万円も稼げてないですからね。もし、これが本当だったら、その人500秒で1億稼いでますからね。

で、なぜ、「自分は全然凄くないのに、凄そうに見せる」という方法が失敗するのかというと、それは結局、無理をしているので、どこかに破綻が来てしまうからです。

それは、塾生のみならず、塾長の天生翔も同じく最終的には破綻してしまったんです。

金持ちであることをアピールし続けるために、夜な夜な女の子を呼んでパーティーを開き、家賃何百万の高級マンションに住み、フェラーリを買いあさり、高級品を買いまくらないと、憧れを演出できなくなってしまったからです。

完璧にその虚像を演じることができれば、人はついて来るかもしれませんが、必ずどこかにボロが出て来ます。

ボロが出て来た瞬間に、今まで築き上げて来たものというのはガラガラと崩壊していきます。

まず、ブランドについて覚えておいた方が良いのは、そのブランドのスケールというのは、今の自分(自社)以上のものにはなり得ないということです。

今の自分をはるかに超えたものを、マーケティングとデザインの力で「演出」してしまうと、無理をし続けないといけないので、どこかで破綻が来るということです。

単純な話で、100円ショップで売られているような品質のバスタオルを、ブランディングと称して、本当の価値を偽り、1万円で売り出しても、ブランドはできないってことです。

「痛い」って感じるのは、「無理してる」のが伝わるからです。

本当にブランドを構築できている人っていうのは、無理なく、自然体でいても「凄い」というのが伝わる人です。

自然体だからこそ長くブランドを維持できるんです。ブランドって短期のものではないですからね。

1-2.本当のセルフブランディングとは

では、続いてはセルフブランディングの意味について詳しく話していきたいと思います。

セルフブランディングという言葉を解剖すると、最初にも言ったように「セルフ=Self」と「ブランディング=Branding」という二つの言葉に分解されます。

セルフは、自己で、ブランディングは、ブランド化するという意味合いなので、自己をブランド化する方法なんですね。

では、「ブランド」って何なんでしょうね?

セルフブランディングを考えるときは、ここをちゃんと抑えておかないといけない。

僕はブランドになるというのは「その人にとっての究極の価値になる」ことだと思っています。

ここでのポイントは「その人にとっての」と「究極の価値になる」っていう2つのポイントがあります。

まず、「その人にとっての」を解説していきますが、ブランドというのは、万人の人にとってのブランドというのは存在しないということです。

つまり、全ての人が「これは凄い!」と評価するものはないということです。

例えば、天生翔を見て「この人凄い!私もこんな風になりたい!」って思う人もいれば、「この人気持ち悪い!」って思う人もいるということです。

それは別に他のものでもそうですよ。エルメス派がいれば、ルイヴィトン派もいるし、Mac派がいれば、Windows派もいるということです。

だから、まず、自分がどういう人にとってのブランドになりたいのかを決める必要があるということです。この辺については、後のセルフブランディングの方法論のところで詳しく話していきます。

そして、二つ目の側面が「究極の価値になる」ということです。

この「究極の価値になる」というのがセルフブランディングの真骨頂なんですが、そもそも、なぜ、これだけ声高に「ブランディング」って言われるようになったのかというと、それは今の時代が選択肢過剰の時代だからです。

家電を選ぶにしても、車を選ぶにしても、お菓子を選ぶにしても、飲食店を選ぶにしても、コンサルタントを選ぶにしても、デザイナーを選ぶにしても無数に選択肢があるわけです。

しかもその選択肢というのは、どれも似通っているんです。同じような品質、同じような内容、同じような価格。

選びようがないんですよね。

昔だったら、違いがわかる青、赤、黄色のTシャツから1枚選べば良かったんですが、今では赤色のTシャツだけで1000枚もあるというようなイメージですね。

この中から選ぶのって大変なんです。ストレスなんです。

じゃあ、そんな時代において重要になってくるのは「ストレスなく自動的に選ばれる存在」なんですね。

それがブランドです。

例えば、「ホームページ制作を頼むんだったら絶対にWebデザイナーのAさん。他とは比較検討しない」なんてなっていれば、それはその人にとってのブランドと呼べる存在ですね。

究極の価値になると、自動的に選択されるようになります。何かを選ぶときに、比較検討されないし、ずっと選ばれるんです。

セルフブランディングというのは、まさに、そういうような存在になるための方法ですね。

1-3.装飾するのはセルフブランディングではない

ブランドというのは、今の等身大の自分以上のものとしては存在し得ないという視点が非常に重要です。

ブランディングをするっていうのは、デザインの力だったり、マーケティングの力を活用するんですが、 その意味というのは「装飾」ではないということです。

天翔塾がやっていたセルフブランディングは嘘で塗り固められた「装飾」です。

もちろん、それに惹きつけられるという人はゼロではありませんが、所詮はメッキ。絶対にどこかから剥がれ落ちます。

この前、日本を代表するアートディレクターの佐藤可士和さんのドキュメンタリー動画を見ていたんですが、そこでも同じような話がありました。

佐藤可士和さんが活躍するようになったターニングポイントとなった仕事があって、それがホンダのステップワゴンの広告の案件です。

出典:http://b-cles.jp/car/purchase_used/stepwgn_rf2.html

当時の1990年代の日本はRVブーム(レクリエーション・ビークル)で、家族で余暇を楽しむための自動車(ミニバンやキャンピングカーなど)が流行しだした頃に、ステップワゴンは最後発の自動車として世に出されようとしていました。

先行するライバル社に比べても際立った特徴もない中で、広告をするのが難しい案件でした。

それまで佐藤さんは「いかにカッコイイデザインを作れるのか」ということに意識を向けてデザインに取り組んでいたみたいです。いわゆる「装飾」ですね。

その価値観を変えた人が、同じ広告に携わっていたコピーライターの鈴木聡さんです。鈴木さんは当時のことをインタビューでこう語っています。

広告っていうのは、何かを演出することだっていう風にもしかしたら可士和は思っていたのかもしれない。それまではね。むしろ本質に向いていくことなんだと。何か洋服を着せることではなくて、むしろそれを裸にしていく。で、その時にたった一つ残ったものが、その車のユニークネスであり、コンセプトなんだと(プロフェッショナル仕事の流儀より)

そして、ステップワゴンの本質は何か、RVの本質は何か。

そこを深く掘って見ていくと、現状として、家族と出かける日曜日が苦痛だというものがありました。楽しいはずの家族との外出のはずが、苦行になっている。それはおかしい。この車で楽しい家族との時間を取り戻して欲しい。

そうして、突き詰めていった先に出たコンセプトが「こどもといっしょにどこいこう」でした。

できたCMがこれです。

CMでは、車本体(スペックやデザインなど)の良さを伝えるのではなく、こどもとの楽しい時間を過ごせるということを前面に伝える広告になりました。

結果、この車は1年で10万台を超えるヒットになりました。

これはセルフブランディングも一緒です。

ブランディングというのは「装飾」を作るのではなく、「本質」を表現することだと僕も思っています。

1-4.実力や実績がない人はセルフブランディングができないのか?

ブランドというのは、その人の等身大以上のものにならない。等身大以上のものを表現しようとすると、どこかに破綻が来る。

そこで問題になってくるのが「実力や実績がない人はどうすればいいのか?」ということです。

実力や実績があって、それが伝わっていない人の場合のブランディングは簡単です。それを伝わるように、デザインとマーケティングの力を使えばいいんですから。

でも、実力や実績がないと、それは中々難しいわけですね。

それで安易な方法に走り、嘘で塗り固められた「装飾」を身にまとって、ブランドを作ろうとすると、いつか破綻がきます。

じゃあ、どうすればいいのかっていうのは、もう自分の実力を磨き上げるしかないということです。

例えば、バスタオルだったら、今の自分が100円くらいの価値しかないんだったら、今治タオルのような1枚5000円以上もするような価値に磨き上げる必要があるってことです。

そこを目指していく過程で、100円が200円になり、500円になり、1000円になりと徐々に自分の実体の価値が伸びていきます。

その伸び幅によって、ブランディングを発揮できる幅も広がっていきます。

自分の実体の価値が、影響を与えることができる人数だと思うといいですね。低いと少ないし、高いと多くの人に影響を与えることができるということです。

僕は、今、自分が「実力もないし、実績もない」という人に言いたいのは、自分のことを諦めず、高みを目指すことに価値があるということです。

今の実力や実績がどうであれ、自分のことを諦めず、高みを目指すことができる人というのは、人を巻き込むことができるブランドになれると思います。

銀魂っていう侍のアニメがあるんですが、主人公たちには子供の時に、手習いや剣を教わった師匠がいました。吉田松陽という人物です。

吉田松陽は、氏や素性もしれない、お金もない子どもたちを集めて、寺子屋(松下村塾)を開き、手習いや剣を教えていました。

画像出典:http://www.anitube.se/video/87273/Gintama-304

その寺子屋で「侍になるためにはどうすればいいのか?」という話になります。

新入りの高杉という子どもはこう言います。

氏や素性も知れないガキばっかりを集めて、手習いだの剣だのを教えて、どうなる?あんな連中が侍になれるとでも?(アニメ銀魂)

吉田松陽はこう答えます。

侍って何ですか?教えてもらえます?私は少なくとも君が思うような侍ではない。君は侍になるためには何か資格でもいると?守るお家がなければ、尽くす主君がいなければ、侍にはなれないと思っているんですか?私はそうは思いません。武士道とは弱き己を律し、強き己に近づこうとする意志。自分なりの美意識に沿い、精進する。その志を指すのです。だから、勉学に励み、少しでも真っ当な人間に近づこうとする彼らも。少しでも強くなりたいと思い、こんな所に来る君も、私にとっては立派な侍なのです。

本当に良い言葉ですよね。

ここには実力や実績がない人が、セルフブランディングをしたいんだったら、どうすればいいのかというマインドセットが書かれています。

メッキではなく、本物のブランドを目指し、一歩一歩踏み出す。それができるんだったら、「誰かにとって」のブランドになれるということです。

ブランドというのは、先ほども言ったように、万人にとってのブランドにはなれないということです。

だから、実力や実績がなくても、「誰かにとっての」ブランドにはなれるということです。

だから、諦めずに、自分の価値を磨いていきましょう。それがセルフブランディングに繋がります。

2.セルフブランディングの方法

では、続いては具体的なセルフブランディングの方法についてお話していきたいと思います。

2-1.セルフブランディングの基本概念

ブランドというのは「究極の価値になる」ことだという話を先ほどしました。

つまり、ブランドというのは、「価値がある」という存在なのです。「価値がある」からこそ、自動的にお客さんから選択される存在になります。

じゃあ、価値というのは、何なのか?どういうもので構成されているのか?

価値というのは基本的には、以下の2種類に大別されます。

  • 機能的価値:その主体が提供する本来的な価値
  • 感情的価値:その主体が提供する心を動かす価値

これは分析する枠組みとして便利なので、ぜひ覚えておいてください。以下で具体的に説明していきます。

2-1-1.機能的価値とは

まず、機能的価値ですが、その主体が提供する本来的な価値です。

これはスマートフォンに例えると、電話ができるとか、メールができるとか、LINEができるとか、SNSができるとか、写真や動画が撮れるとか、そういった基本的な価値のことですね。

もし、飲食店をやっているんだったら、お店の料理が美味しいとかもそうですね。

その主体が提供する本来の基本的な価値のことです。

ここの価値が他と比べて圧倒的に高いとブランドになり得ます。

例えば「コンセプトの意味とは|刺さるコンセプトを分かりやすく解説」という記事でも紹介した「俺のフレンチ」という飲食店がありますが、ここは機能的価値が高いです。

というのも、ここの飲食店に在籍する料理人はミシュランの星付きレストランで何年も修行してきた人たちで、そんな一流の料理人の味が、普通の居酒屋と変わらない値段で食べられるからです。

機能的価値は、ざっくりとそういうイメージで捉えておいてください。

ただ、機能的価値には欠点があります。他の人に真似されてしまいやすいという点です。

例えば、俺のフレンチなどは、なぜ、一流の料理人の味がリーズナブルな価格で食べられるのかというと、基本は立ち飲み(今は時間制)にして、回転率を早めたことがあります。

一般的に飲食店のフードの原価率は30%以内に設定しないと赤字になるというのが常識ですが、俺のレストランでは回転率を高める(2時間制)ことで、60%の原価率で提供しても十分に黒字になるという計算です。

今まで、こんなスタイルでやってきた飲食店はなかったので、俺のシリーズは大ヒットしたんですね。

でも、このスタイルで上手くいったっていう話は、今の時代は、ネットもあるので、全国に一気に広まります。

じゃあ、なぜ、上手くいったのかということなどがネットにも出回りますし、それと同じようなスタイルで経営しようとする飲食店も出てきます。

例えば、「いきなりステーキ」というスーテーキ屋さんはもろに同じモデルです。

2~3000円とかで、300gのボリューミーで美味しいお肉が食べれます。これも立ち食いスタイルにして、回転率をあげて、素材にお金をかけても利益を出せるというスタイルです。

これも爆発的に売上は伸びました。

ここの社長は、俺の株式会社を視察してますし、参考にしたともいってます。

こんな感じで、今の時代というのは、機能的価値というのはコピーされやすいんですね。これはどんな業種業界でもそうです。

もちろん機能的価値が低くては話になりませんが、機能的価値だけで勝負するというのは、中々難しくなっています。

2-1-2.感情的価値とは

そこで出てくるのが感情的価値です。

感情的価値というのは「心を動かす」価値のことです。

例えば、僕にはよく通っている「そばがき」(そば粉を使った料理)のお店があります。

もう通い始めて1年以上経ちましたかね。大体、そのお店の近くで仕事をしていると、お昼は必ずここに行きます。

僕には、お昼ご飯の選択肢は無数にあります。

ラーメンもあるし、蕎麦もあるし、うどんもあるし、カレーもあるし、ハンバーガーもあるし、定食もあるし、イタリアンもあるし…

でも、ほぼ毎回ここなんですよね。

それは、もちろん、料理が美味しいということもあるんですが、仮に、そのお店の近所に同じような美味しさの「そばがき」を提供してくれるお店が出てきたとしても、僕は、今通っているお店に行くと思います。

多分、同じような経験はしたことがあるはずです。

それは一体、何故なのか?

単純に、店主の人と仲良くなって、その人がどんな思いでそばがきを提供しているのか、何故、そばがき屋さんを始めたのか、丁寧な心遣い、今まで交わしてきた楽しい会話などがあるからです。

こういったことは、料理の味には直接関係していないかもしれませんが、何かを選ぶときの大きな基準になります。

これが「心を動かす」感情的価値という部分ですね。

で、その感情的価値というのは、以下の4つの要素で成り立っています。

  • コンセプト:世界観(理想世界を言語化したもの)
  • ストーリー:自分のストーリー、お客様とのストーリー
  • キャラクター:価値観(何が好きで何が嫌いか)
  • デザイン:コンセプト・ストーリー・キャラクターを具現化したもの

まず、コンセプトですが、一言で言うなら、そのビジネスが打ち出す世界観のことです(詳しくは「一瞬で人を惹き付けるブランドコンセプトの作り方と例」をご覧ください)。

セルフブランディングと言う観点から考えるなら、私は「こういう〇〇です」という定義のようなものですね。

例えば、あなたが英会話講師だとします。

でも、先ほども言ったように、今の時代は選択肢過剰の時代なので、英会話講師というのはそれこそ無数にいてるわけです。

そこに埋没しないためにも、自分は「どんな英会話講師なのか?」という定義を作る必要があるんですね。これが簡単にいうと、コンセプトです。

このコンセプトが強烈に良いと、ブランドになります。俺のレストランもそうです。

「うちは、一流の料理人が高級食材を”じゃぶじゃぶ”使用した一流の料理を作り、お客様が驚くほど安い価格で提供するというイタリアンレストランです」

明確に他との違いがわかって、価値もわかる良いコンセプトです。

そして、次のストーリーですが、これもブランドを形成する感情的価値の一つになります。

ストーリーをうまく活用すれば、多くの人を巻き込むことができます(詳しくは「ストーリーテリング実践法|ストーリーをビジネスで活かす方法」をご覧ください)

ストーリーは人の心を動かし、巻き込むという力があります。

例えば、AとBという2つの英会話スクールがあるとします。

Aの英会話スクールは町にある普通の英会話スクール。その他の情報は何も知り得ない、普通の英会話スクールです。

Bの英会話スクールは、代表の人が凄く面白い経歴を持っていたとします。

ここの代表の人は、学生の頃、英語が苦手で苦手でどうしようもなかったんですが、独自の英会話学習法を編み出して、英語が一気に上達し、TOEICでは満点を取り、大手企業の内定も獲得して、その後20年間、アメリカのビジネスの第一線で活躍しました。

そして「もっと英語のできる日本人、世界で活躍できる日本のビジネスマンを育てたい」という思いがふつふつと生まれて、会社を辞めて、英会話スクールを開きました。

というストーリーがあったとします。どちらの英会話スクールに興味を持つでしょうか?

これは圧倒的にBだと思います。

これが人を巻き込むというストーリーの力です。

同様に、キャラクターというのも感情的価値になり得ます(詳しくは「パーソナルブランディングの意味とは|個人をブランド化する方法」)。

キャラクターっていうのは、簡単にいうと、その人がどういう人間なのか?ということです。

例えば、同じクオリティーのデザインを提供できる、AとBというWebデザイナーがいたとします。値段も、納期も同じです。

Aのデザイナーは、話をろくに聞かず、クライアントの要望を頭ごなしに否定して、自分が良いと思うデザインをゴリ押しに提案して、それを飲ませるデザイナー。

Bのデザイナーは、しっかりお客さんの話に耳を傾け、こまめに連絡を行い、言葉遣いも丁寧で、修正にもしっかり応じてくれるデザイナー。

どっちに仕事頼みたくなりますかね?

出てくるデザインのクオリティーは同じでも、Aはあり得ないですよね。笑

これがキャラクターの価値です。

そして、最後のデザインですが、これも感情的価値になります。

デザインは明らかに心を動かすものだというのは、直感的に理解できると思います。

例えば、スマートフォンで考えてみると良くわかるんですが、スマートフォン市場の利益って、iPhoneが一人勝ちしてるの知ってます?

例えば、2016年の第3四半期の利益だと、iPhoneが91%の利益を占めています。

じゃあ、これは、iPhoneの機能がダントツに良いから。iPhoneにしかできないことがあるからなのか?というとそうじゃないんですね。

多分、iPhoneで機能的にできることくらいは、他のスマートフォンでもできるはずです。

でも、なぜか、みんなiPhoneを選ぶんですよね。

それは、はっきり言って、デザインが素晴らしいものだからです。一目で「良い!」と多くの人がわかるデザインです。

デザインというのはブランドを形作る上で非常に重要で、僕は、コンセプト・ストーリー・キャラクターというブランドの要素を統合して、具現化するのがデザインだと思っています。

ブランドとして存在しているものはたいていの場合、この4つの要素の完成度が非常に高いです。

イメージ的にいうと、この4つの要素は掛け算で、その掛け算の数値が大きくなればなるほど、ブランドとしての存在価値が高まります。

ブランドと認識されないものにも「コンセプト」「ストーリー」「キャラクター」「デザイン」は存在していますが、価値が低いので、ブランドにはなり得ないというイメージですね。

この完成度をいかに高めて、伝えていくのかが、セルフブランディングを成功させる鍵になります。

このセルフブランディングの基本理解がないと、天翔塾で教わるようなハリボテのセルフブランディングしかできなくなります。

2-2.ブランドを伝える方法

セルフブランディングのステップとしては、機能的価値と感情的価値の3要素(「コンセプト」「ストーリー」「キャラクター」)の完成度を高めるというのが最初です。

これがセルフブランディングの原型になります。

これによって初めて「伝えること」が生まれます。

セルフブランディングというのは「価値」を作り、「価値」を伝えることによって成り立ちます。

「価値」を作ったとしても、これを自分がブランドとなりたい人たちに対して、伝えていかない限り、ブランドにはなり得ません。

この伝えるというところに関わってくるのが「デザイン」と「マーケティング」の力です。

2-2-1.セルフブランディングにおけるデザイン

まず、セルフブランディングの原型ができたら、次にやるべきことというのは、デザインを整えるというところになります。

デザインというのは、文字情報よりも早く、一瞬でそのブランドの価値(機能的価値・感情的価値)を伝えるという役割を持っています。

だから、ここを整えない限り、セルフブランディングはまず、できないんですね。

例えば、デザインでいうと、Webサイトとかもそうですね。

インターネットを通じてセルフブランディングを行うのであれば、あなたと接点を初めて持つ人は、あなたのことをネットで公開されている情報からでしか知り得ません。

例えば、Webサイトがものすごくダサかったり、素人臭かったら、やっぱり最初の印象としてはそういう人だと見られてしまいます。

なので、最初にやるべきことというのは、お客さんとのタッチポイントを把握することです。

つまり、お客さんは、自分(自社)とどの場面で接点を持つのか?ということを考えるということですね。

ここの接点をどうデザインするのかというのがセルフブランディングにおいては非常に重要です。

例えば、コンサルタントの場合は、こういうところがタッチポイントになります。

  • 名刺、ロゴ、ホームページ、ランディングページ、Facebook(プロフィール写真・カバー画像)、服装、ヘアスタイルなど

まずは、こういうデザインによって、印象というのは形づくられます。

本当に完成度が高いセルフブランディングを実践できているという人は、この辺を全て抜かりなく、デザインできています。

全てを完成度が高い状態に持っていけると”美”という一体感を生むことができます。そうなれば、影響力は絶大になります。

僕は、ブランドは細部に宿ると思っていて、一つでも抜かりがあれば、やっぱり価値としては下がります。

Webサイトはカッコいいし、名刺はかっこいいけど、服装がダサかったらやっぱり印象も下がっちゃいます。

飲食店で考えるとわかりやすいんですが、料理がめちゃくちゃ美味しいけど、店内や食器が汚れていれば、やっぱりがっかりします。

そういうようなイメージですね。

では、デザインはどこに頼めばいいのか?どんな人に頼めばいいのか?ということですが、ここでは良いデザイナーを見分けるポイントを教えます。

単純です。まずは、そのデザイナー(制作会社)に制作実績を見せてもらって「このデザインはどういう意図のもとに作成したんですか?」と聞いてみてください。

で、本当に腕のいいデザイナーというのは、この質問に対して、コンセプトから納得のいく論理的な説明をしてくれます。

逆に、回答に詰まったり、論理的な説明をしても納得がいかない説明であれば、やっぱりそれは微妙なデザイナーです。

デザインというのは、感覚一辺倒でするものではありません。

感覚だけでやると、デザイナーが表現したいことをノリで作っちゃうということになるので、本当に伝えたいブランドの価値というのを伝えることができません。

やっぱりそこには論理が要ります。これを説明できるかどうかです。

それでデザイナーを選びましょう。

2-2-2.セルフブランディングにおけるマーケティング戦略

そして、デザインが整ったら、次はマーケティングの部分ですね。

つまり、マーケティングというのは、どう広げていくのかということですね。

ここでも重要なのは、「お客さんとどこで出会えるのか?」というタッチポイントを整理することです。

この「お客さんとどこで出会えるのか?」というのは、業種業界、商品・サービスによって違いますし、それぞれの状況によっても違うと思います。

  • リアル:イベント、交流会、セミナー、ギャラリーなど
  • ネット:検索(ブログ)、SNS、広告など

ここ考えない人が多いんですが、それは本当に後々、痛い目に合います。

例えば、画家として自分の絵を売りたいとします。

じゃあ、インターネットを使うんだったら、どのメディアが最適なのかを考えないといけないわけですね。

全てに相性がいいというのは中々ないです。

例えば、こういう場合は、ブログ記事を頑張って書いて、ネットの検索からアクセスを集めていくというSEO対策という手法は使いにくいです。

絵を買いたいという人は、ネットで検索していない場合が多いです。特に新人の画家の場合は、名前も売れてないわけですから、中々難しいです。

絵を売るってことは、その絵に魅力を感じてもらう必要があるわけなので、じゃあ、画像を有効に使えるFacebookやInstagramのような媒体の方が合っているということです。

そういうようなことをまずは、戦略として考えて見てください。

インターネットで接点を持つ方法というのは、「Webマーケティング」というカテゴリーで詳しく解説しているので、ぜひ、こちらの記事をお読みください。

まとめ

では、最後に今回のまとめをしてきたいと思います。

まず、セルフブランディングとは、自己をブランド化(「誰か」にとっての「究極の価値」になる)するという意味です。

ブランドというのは、実態以上の価値のスケールとしては存在し得ないという話もしました。一時的に存在できても、「装飾」で塗り固められた存在というのは、いつかどこかに破綻がきます。

だから、スケールの大きいブランドを目指すなら、常に高みを見据えて、実態以上の価値を伸ばしていく必要があります。

その意味で、セルフブランディングというのは「装飾」ではなく、「本質」をいかに表現するのかというのが肝になります。

セルフブランディングを実践していくステップは「価値を作り」「価値を伝える」という2つのステップによって成り立っています。

価値を作るというのは、機能的価値(その主体が提供する本来の価値)と感情的価値の完成度を高めるということです。

ブランドというのはお客さんから「自動的に選択される」くらい価値が高いものです。

そして、価値を作っただけでは、ブランドにはなり得ません。どれだけ良いものを持っていても、伝えない限り、セルフブランディングというのはうまくいかないわけですね。

その「伝える」という役割を担うのが、デザインとマーケティングの力です。

まずは、お客さんとタッチポイント(接点)を整理するのが、非常に重要です。

デザインというのは一瞬で、そのブランドの価値を伝えることができます。なので、ここをまずは、整理しましょう。

そして、整理したら、コンセプトに基づいて、ロジカルにデザインを提案できるデザイナーに制作を依頼しましょう。

デザインができたら、次にマーケティング戦略の部分ですね。つまり、どう広げるか。

ここで考えるべきなのは、お客さんとどこで出会えるのか?という部分ですね。

これは業種業界、商品・サービスなどによって、それぞれ違うので、自分にとって最適な場所というのを、リアルから、そしてネットから見つけていきましょう。

では、今回は以上になります。お疲れ様でした^^

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中江 翔吾
名前:中江翔吾。職業:ブランドクリエイター(デザイナー&コンサルタント)一流のデザイナーからグラフィックデザインを学び、フリーランスのデザイナーとして活動を開始。その後、インターネットマーケティングの力を活用し、安定した集客の仕組みと、ブランドを構築。営業は全くせずに仕事の依頼が常に2~3ヶ月待ち。現在は「CREATE A BRAND」をコンセプトに、デザインとマーケティングの力を使って、個人・企業の規模を問わずに、ブランド構築のサポートを提供している。
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中江 翔吾 / Shogo Nakae
グラフィックデザイナー / Webデザイナー / コンサルタント
1991年3月生まれ。大阪府出身。

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