2016年7月27日

バズマーケティングとは|口コミを増やす手法と成功事例を一挙に紹介

どうも!ブランドクリエイターの中江です。今回は「バズマーケティングとは|口コミを増やす手法と成功事例を一挙に紹介」というテーマでお話していきます。

今回のメインテーマはバズマーケティングです。つまり、口コミを増やしていく方法です。

このバズマーケティングの「バズる」とは最近、インターネットで口コミを起こしていく方法というような文脈で語られることが多いんですが、今回はインターネットに限らず、普遍的に通用する口コミを起こすためのメカニズムをお話していきたいと思います。

口コミが起こるっていうのはやっぱりビジネスをするんだったら最強だと思います。商品・サービス、お店、ブログやSNSなどのメディア…

というのも、口コミというのは無限ループ的に拡散していくからです。

AさんがBさんに「このお店とっても良かったよ!」と口コミすれば、Bさんが実際にそのお店に友達を連れて行き、Bさんもまた他の友達に「このお店とっても良かったよ!」と口コミするので、A→B→C→D…どんどん増えていくというわけですね。

いくらお金を払って、雑誌に掲載してもらっても、ネットで広告を売って露出を増やしても、そこから全く口コミが起こらなければ、雑誌→Aで終わってしまうわけですね。こうなると、いくら露出を増やしても、非常に単発でビジネスが終わる可能性が高いです。

でも、これだって、口コミが起こる仕組みさえあれば、広告→A・B・C→D・E・F→G・H・I…と無限ループ的に広がっていく可能性があります。

僕は常日頃からこの口コミが起こるものを探し続けています。口コミが起こっている商品・サービス、お店は必然的にブランドになっている可能性が高いからです。

例えば、この前、僕が「これ口コミしたい!」と思って、口コミしたのは大丸梅田の7階にある、カカオサンパカというお店です。

カカオサンパカは、スペイン王室御用たちのチョコレートを販売していて、とても素材も厳選されていて、チョコレートは職人さんがひとつひとつ手作りしているというこだわりです。チョコレート4つで2000円くらいしてました。笑

口コミしたのはこのチョコレートのかき氷です。チョコレートもめちゃくちゃ美味しいんですが、この氷のふわふわの無重力感には思わず、口コミせずにはいられませんでした。

このかき氷はベリーソースをかけて食べるんですが、そのベリーソースが入っている容器もチョコレートでできていて、もちろん食べれるところも面白かったですね。

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(画像出典:http://sweetsreporterchihiro.com/26055

平日のお昼過ぎというあまり人がいない時間帯に行ったんですが、店内はギリギリ座れたという感じで、たぶん、土日であれば、大にぎわいでしょう。

カカオサンパカの商品はSNS上でも口コミされているので、自然発生的にお客さんが来るという仕組みが整っています。

で、バズマーケティングというのは、この口コミを意図的に起こしてやろうという試みなんです。

口コミというと、自然発生的で、コントロールできないかのように思えますが、口コミされているものにはある程度、共通点があるので、今回の記事では、その共通点を自分のビジネスに応用できるような形でご紹介していきたいと思います。

では、早速始めていきましょう!

1.バズマーケティングの仕組みと方法

まずは、具体的なバズマーケティングの仕組みや方法や事例や共通点をご紹介していきたいと思います。

1-1.なぜ、口コミが起こるのか?

まずは、「なぜ、口コミが起こるのか?」ということについて考えていきたいと思います。

口コミというのは普段から接するすべてのものにするわけではありません。むしろ口コミをするなんてことは日常生活の中で少数派でしょう。

僕は普段から色んなお店に行ったり、色んな商品を買ったりしますが、本当に口コミするなんていうのは、100個あったら10個もあればいい方でしょう。

じゃあ、なぜ多くの場合、口コミしないのかというと、それは口コミするに値しない「取るに足らない」普通のものだからです。

例えば、口コミするなんて場面の一つには友達と会話するときや、ブログやSNSで何かを発信したりする場合ですが、そのときに出す話題として、「普通の味の普通のお店で食べた普通のうどん」の話はしないと思います。笑

たぶん、それを会話として友達に話すと、「で?何?」となります。笑(特に大阪はw)

それよりも、例えば、つるとんたんでうどんを食べたら口コミしたくなります。「この前さ、初めてつるとんたんに行ったらさカルボナーラうどんっていうのが出てきて…」という具合に。会話弾みますよね。

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(画像出典:http://sanpozuki.cocolog-nifty.com/blog/2011/02/tokia-833c.html

僕は口コミが起こる理由は「感動体験がある」からだと思います。

つるとんたんのカルボナーラうどんにはやっぱり感動体験があると思います。つるとんたんの器の大きさもそうですし、うどん屋さんとは思えないような高級感のあるお店の内装もそうですし、うどんなのにカルボナーラというのにも驚きがありますし、それがマッチしているのにも感動があります。

感動するというのは、感情が動くということです。ありきたりなものを体験しても、人は感動しません。

驚いた、涙した、面白い、役に立つ、興味深い…色んな要素があります。これが怒りや憎しみになったら炎上という現象が起きます。笑

だから、どのようにして「感動体験を生めるのか?」というのがバズマーケティングの大きなテーマになってきます。

僕はこの「感動体験を生む要素は2つに分かれている」と思います。つまり、機能的価値と感情的価値の2つの要素です。

これをそれぞれ話していきたいと思います。

1-2.機能的価値で感動体験を生む

まず、機能的価値で感動体験を生むということについてなんですが、これは簡単に言えば「機能性」「お役立ち度」といったその商品・サービスが提供する基本となる価値がずば抜けていると、口コミに繋がるというわけですね。

電化製品でいうと、スペックやどんな機能がついているのか、料理だったら美味しさ、ブログだったら役に立つかどうか、そういったことをイメージしてもらえればいいかなと思います。

例えば、機能的価値で、ずば抜けているものを一つ挙げるとするなら、「AeroMobil 3.0」という車ですね。この車、映像見てもらえればわかるんですが、空飛べるんです。笑

一時期ネット上でも話題になっていましたし、僕も見た瞬間、友達に口コミしました。

機能的価値で注意したほうがいいのは、結構、今の時代は何でも簡単にパクられてしまうので、機能的価値だけで感動体験を生むことを追求しないほうがいいということです。

まぁ、この空飛ぶ車が実用化できるかどうかはわかりませんが、この技術だって、メーカーが買って、分解してしまえばいくらでもパクることはできます。スマートフォンなんか見れば、それは明らかですよね。

他にも、日本で初めて3Dの映画が見ることができる映画館ができた時は、お客さんがその映画館に殺到していました。でも、これも3Dの映画なんてものが普通にどこの映画館でも見ることができて、珍しくなってしまったら、そこに感動体験というのは無くなってきます。

機能的価値だけ追求していって、多くの人にパクられてしまったら、もうそこに感動体験はあまり存在しません。

感動体験の前提になるのは、体験する人が「今までになかった!」と思ってもらえる、ユニーク性です。

例えば、iPhone7のこのワイドスクリーンの機能も凄いです!よくこんなものを開発するなと思うんですが、なぜ、ここに感動体験があるのかというと、こんなスマホ誰も見たことないからです!

Appleっていうのはこういう感動体験を生むのが非常に上手いですね。でも、これだって、多くのメーカーがパクって、同じような商品が出て、一般化してしまえば、そんなに感動体験って生まれません。

だから感動体験っていうのは、もう一つの感情的価値を加えたほうが、より生まれやすくなって、口コミが起こりやすくなります。

次にその感情的価値について話していきたいと思います。

1-3.感情的価値で感動体験を生む

感情的価値というのはまさに感情が動くことで価値を感じてもらうというもので、要素としては、コンセプト、ストーリー、キャラクター、デザインの4つに分かれています。

この辺については他の記事で詳しく解説しているので、読みたい人はそっちを参考にしてみてください。

まず、コンセプトについては「一瞬で人を惹き付けるブランドコンセプトの作り方」を、ストーリーについては「ストーリーの力で集客するストーリーテリング実践法」を、キャラクターについては「パーソナルブランディング-魅力的なキャラクターの演出法」をご覧ください。

この4つの要素を正しく使うことができれば、どれも感動体験を生んで、口コミが起こるようになります。一つずつ簡単に解説していきますね。

1-3-1.コンセプトによるバズマーケティング

まず、コンセプトとはそのビジネスが打ち出している理想世界を一言で言語化したものです。(意味がわからない人は「一瞬で人を惹き付けるブランドコンセプトの作り方」をご覧ください)

ビジネスをやっているということはそれぞれ、誰に届けたくて、何を届けたくて、何のためにやっていて、お客さんにどうなってもらいたいというような想いがあると思います。

コンセプトっていうのはそれをぎゅっと一言で凝縮したものです。もちろん、そこには響くコンセプトもありますし、響かないコンセプトもあります。それが響くコンセプトだと、人の感情を動かします。

例えば、大阪の新町にある和菓子屋さんの餅匠しづくさんの打ち出しているコンセプトは「お菓子で百薬の長を目指す」です。

餅匠しづくさんは「良心に従い、安心安全で生命力溢れる素材を厳選し、活力を呼び、やすらぎを与えるお菓子を創る」という想いをもっています。

だから、大福などで使用されているお餅は無農薬ですし、お菓子に使われる他の食材に関しても、無農薬のものばかりです。季節限定で苺大福を出されるときの苺も無農薬にこだわり、無農薬で収穫できなかったら、販売しないというこだわりぶりです。

ただの和菓子屋さんではない。自分のお店は「お菓子で百薬の長を目指しているんだ」と言われれば、こういうところにグッとくる人は多いと思います。

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「どんなお店なのか?」「どんな商品・サービスなのか?」「どんな人なのか?」「どんなブログなのか?」と聞かれて、一言で人を惹きつける表現ができれば、それは良いコンセプトだと言うことができます。

特にコンセプトはサイレントマジョリティーとマッチしていれば、より多くの人に響くものになります。

サイレントマジョリティーとは、簡単に言えば、口には出さないけど、多くの人が潜在的に抱えている不満や悩みや希望のことです。これがまだ世の中に形として表現されていなければ、それはヒットする可能性が高いです。

例えば、これは過去の記事の事例でも紹介していますが、パナソニックのGOPANというお米のパンができる、ホームベーカリーなんかはそうですね。

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これは異例の大ヒットを記録して、マスコミ発表の後に予約が殺到したため、発売日を延期したんですが、それでもおいツナかくて、一時販売を中止しないといけないくらい売れました。

なんで、ここまで売れたのかというと、今までお米のパンを作る際には米粉という高い材料を買わないとできなかったんですが、このGOPANは初めてお米から直接パンができたんです。

お家で米粉からパンを作っていた多くの人は潜在的に「お米から直接パンができないかなあ」と思っていたはずなんですね。だから、これを形にしたからこそヒットしたわけです。

1-3-2.ストーリーによるバズマーケティング

次に、ストーリーも口コミの一つの要素です。普通の商品・サービスよりもストーリーがある方が口コミはされやすいです(詳しく知りたい人は「ストーリーの力で集客するストーリーテリング実践法」の記事をご覧ください)。

ストーリーには人の興味を引き、多くの人を巻き込む力があります。

例えば、AとBというお蕎麦屋さんがあるとします。

Aのお店は普通のお蕎麦屋さん。Bのお店は「蕎麦屋で生まれた店主は4歳の時から実家の蕎麦屋の手伝いを初めて、7歳からそば打ちの本格修行を開始して、これまで30年間、究極のそばを追求し、遂にそばの究極形を生み出すことができました。それがこのお蕎麦です」というストーリーがあったとします。

AとB、どちらのお店で食べてみたいですか?というと、Bになると思います。これはAとBのどちらの美味しさもそんなに変わらなくても、Bに入ると思います。

で、ストーリーというのは感動体験にも繋がりますし、人に話しやすいので、口コミに繋がるんです。

例えば、「この前Bっていうお店行ってさ、ここの店主って7歳の時からそば打ちの修行してるって凄いでしょ?めちゃくちゃ美味しかったんだ。素材も◯◯県産の××ってもの使ってるし、体にも凄く良いよ!」という感じで。

だから、ありとあらゆる形でストーリーを見せるというのは、口コミを起こす一つの形になります。もちろん、そのストーリーというのは、お客さんが興味を持てるものである必要があります。

見せるべきストーリーというのは大きく分けて2種類あって、自分のストーリーとお客さんとのストーリーです。

僕は今、月一で、自分の体の歪みを無痛でメンテナンスしてもらっているお店があります。初めて施術してもらった時に、語ってくれた印象的なストーリーがあります。僕はこれがあったことで、このお店を口コミしました。

ここの代表の方は、もともと重度のアトピーで苦しんでいて、ありとあらゆる食事療法を試しても治らなくて、睡眠の方法も変えても治らなくて、他にもありとあらゆる「有効だ」と言われている方法を試したけど治りませんでした。

そして、その時に出会ったのが「無痛で体の歪みを治す」という方法でした。体の歪みを治すことで、あれだけ全然、治らなかったアトピーは完全に回復しました。

そして、体の歪みというのは人間のベースとなっていて、体の歪みが「猫背・ギックリ腰・逆子・頭痛・肩こり・ヘルニア・膝痛・偏頭痛・首痛・生理痛・坐骨神経痛・顎関節症・腰痛・不妊症・不眠」といった慢性的な症状に繋がっているということに気づき、「無痛で体の歪みを治す」という方法を解剖学の観点から更に発展させて、独自のメソッドを確立しました。

このメソッドで今まで4万人以上の患者さんを治してきて、実際に背骨がぐにゃーんと曲がったおじいいさんの背筋がシャンとなったという改善例を写真付きで見せてもらったり、ぎっくり腰で酷い時は1週間以上寝込むこともあった人がぎっくり腰にならなくなったりという例を見せてもらいました。

こういう形で、興味を持てて、感動体験があるような、自分のストーリーとお客さんとのストーリーを見せてもらうことによって、口コミしたくなるんです。

こういう観点でストーリーを取り入れるというのも一つの手ですね。ストーリーというのは必ず誰にでも眠っているので、使いやすいと思います。

1-3-3.キャラクターによるバズマーケティング

3つ目はキャラクターですね。キャラクターが立っている方が口コミは起こりやすくなります。(詳しくは「パーソナルブランディング-魅力的なキャラクターの演出法」をご覧ください)

キャラクターが立つと、この商品・サービスの価格が、とか機能がとか、そういうことではなくて、「この人から買いたい」という理由で選んでくれるようになります。

キャラクターで一番思い出す、お味噌屋さんがあります。それがマルカワみそです。ここのお店は代表の河崎紘一郎さんが非常にキャラ立ちしています。笑

河崎さんは味噌チャンネルという動画で味噌のレシピなどを配信されているので、ぜひご覧ください。僕はこの動画を見るだけでもお味噌買いたくなる人もいると思います。

キャラクターが立っている会社やお店やブログには、やっぱり感動体験ありますし、人に話したくなりますよね。「この前、こんな人がいてさぁ…」という具合に。

キャラ立ちのポイントは「パーソナルブランディング-魅力的なキャラクターの演出法」で詳しく語っているので、こちらをご覧ください。

この記事でも話しているようにキャラ立ちというのは、自分の個性を押し殺して、派手に変なことをやるという意味ではありません。

キャラ立ちで重要なのは「あなたがどんな人なのか」ということを表現することです。嘘をつく必要や無理してキャラクターを演出することは全くありません。

とびきり料理が美味しわけでもないし、出しているお酒も普通でも、いつも常連さんが溢れているスナックとかあるじゃないですか。あれって、やっぱりママのキャラクターが立っていたりするからですよね。

もちろん、お酒も飲みに来ているはずなんですが、そこのママに会いに来ているという理由も大きいんです。自分というのは真似されません。

お客さんとコミュニケーションを取る。その中で、自分自身が大切にしている価値観(何を大切にしているのか)や理念を語ることで、自分自身の存在というのは強調されていきます。

そして、その人との関係性が欠け替えのないものになった時に口コミに繋がるので、自分自身がどういう人間なのかを表現するのは非常に重要になります。

1-3-4.デザインによるバズマーケティング

最後にデザインという要素もあります。ここのデザインでも感動体験を生むことができると、やっぱり口コミされる要素になります。

今まで紹介してきた、カカオサンパカ、つるとんたん、Aero Mobil3.0、Apple製品、餅匠しづくなど全てにおいてデザインにこだわりがあります。

また、これは前にも紹介しましたが、京都にSOUSOUという、オリジナルテキスタイルを作成し、地下足袋や和装、家具等を製作、販売しているお店があります。

これ地下足袋なんですが、非常にこのテキスタイルデザインが面白くて、口コミでも広がってる商品です。これ見るだけでも人に伝えたくなると思います。

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(画像出典:http://www.sousounetshop.jp/)

僕も実際にお店に足を運んだんですが、人がいっぱいでした。若い方はもちろんですが、外国の方も大勢来ていましたね。

デザインというのは今までになかった奇抜なものが良いというわけではなくて、そのコンセプトにマッチしたデザインが良いと言えます。

SOUSOUのコンセプトは「新しい日本の伝統文化の創造」です。日本の伝統文化を想起させるようなテキスタイルデザインを、さらに現代で日常的に使えるデザインとして落とし込んだものがSOUSOUのデザインです。

コンセプトを体現したデザインは人を巻き込む力があります。

デザインでこだわれる部分は、Webサイト、SNS、チラシ、名刺、内装、外観…など、全ての要素からそこの世界観に繋がっているので、こだわれるなら、細部までぜひこだわってください。

ディズニーランドなんかそうですよね。あそこのデザインによる世界観作りはやっぱり半端じゃないですよ。園内に入ると、現実世界に引き戻されるような物は見当たりません。

例えば、もしディズニーランドで、園内でゴミが散乱していて、トイレも汚くて…というようなデザインの部分を疎かにしていると、世界観は崩れて、たぶん、普通のテーマパークで終わっていたと思います。

機能的価値と感情的価値(コンセプト、ストーリー、キャラクター、デザイン)をご紹介しましたが、重要なのは、どちらにせよ、圧倒的に突き抜けるということです。

最初から、全てを一気に取り入れるのは、大変なので、取り入れられるところから、取り入れて、突き抜けさせていきましょう。

2.バズマーケティングの重要なマインドセット

バズマーケティングというのは、人に感動体験を与えることに他なりません。人というのは、感動体験をすると、別に頼まれなくても、人に話してしまいます。

例えば、自分の誕生日に、初めて行ったイタリアンのレストランで食事をした際に、店側のサプライズで、何の事前の連絡もなしに、ケーキとプレゼントを店側の好意で、用意してもらったお店があったとします。

こんな店聞いたことないですが、もしあったとしたら、絶対にその感動は人に伝えるはずです。

『顧客「不満足」度のつかみ方』(武田哲男)によれば、感動体験をした人は、その話を1人で1年間に大体、5~6人に伝えるそうです。 これってバカにできない数字で、その伝えた5人がまた5人に口コミすると、というループを経ていけば、5年たてば、3125人に伝えることになります。逆に「大きな不満足」を体験した場合は、1人で1年間に大体、40~45人に伝えます。

だから、ビジネスをするんだったら、本当に「いかに感動体験を与えるのか」という観点が非常に重要になってきます。この感動体験がベースとなって、口コミが生まれます。

この感動体験というのは、先ほど紹介した、機能的価値や感情的価値(コンセプト、ストーリー、キャラクター、デザイン)をデザインすることができれば、起こすことができますが、実はもう一つ感動体験を生むために重要なことがあります。

それが「無私」というマインドセットです。つまり、「自分のため」というエゴではなくて、「相手のため」にどれだけの行動をすることができるのかという生き方(考え方)をどれだけ実践できるのかという部分です。

人というのは、この「無私」というものに非常に心を動かされます。

これは江戸時代の仙台であった実話なんですが、仙台城下から六里ほどのところに吉岡宿という非常に貧しい宿場町(宿を中心に形成された町)がありました。

なぜ、この宿場町が貧しいのかといえば、仙台藩を形成していた伊達家が家来を仙台城下に常駐させずに、62万石の領土に散らばせて住まわせて、その中で参勤交代を行わせたからです。

その藩が参勤交代で、街道を往来するたびに、宿場の農民が駆り出されて、人や馬を強制的に徴発していったため、農民が疲弊していきました。ふつうの農民のように年貢だけではなくて、無報酬で過酷な労働を強いられていたんですね。

で、ここでこの宿場町の農民や商人の有志が立ち上がり、財政難に苦しむ、仙台藩の殿様にお金を貸すことによって、利子を得るというビジネスモデルで、利益を上げて、この自分が住む宿場町を助けるという活動を始めました。

もちろん、農民や商人が殿様にお金を貸すくらいですから、膨大な資金が必要になります。

その有志数名は、自分の私財を投げ打って、町のために、家族も全員路頭に迷う覚悟で、なんとかその資金を作り出し、仙台藩から利子を取ることに成功し、町を衰退から繁栄に導きました。

これも「無私」の心によるものなんですが、その有志の中でも凄かったのが、酒屋(ほぼ潰れかけ)と質屋を経営している浅野屋の甚内という男です。

その有志数名は、すべての資金を集めてお金を貸した時には、もうほぼ無一文になっていますので、商いの資金繰りに非常に苦労しました。特にこの浅野屋の甚内は、有志の中でも誰よりも多く金を貸したので、本当に潰れかけていました。

そんな浅野屋の甚内は、とんでもない行動に出ました。

自分の家の屋台骨となっていた質屋で、ふつうは門前払いにするような極窮人にまでお金を貸すようになります。今でいうと、金を返す見込みもないような多重債務者というところでしょう。

普通、こんな行動をし続ければ、質屋は成り立ちません。

でも、甚内は「金は人が生きるためにある。苦しい時は、おたがいさま」と言って、飢えに瀕してやってくる極窮人を丁重に扱って、金を貸し続けました。

たちまち、口コミが口コミを呼び、貧乏人が浅野屋に群がりました。

そうすると、不思議なもので、「どうせ質屋の金を借りるなら、浅野屋さんのところがいい」と貧乏人だけではなくて、良質なお客さんもどんどん集まり始めました。

まさに、これは無私に徹したことによって、口コミを呼び込んだという事例の一つです。

極窮人は生きるか死ぬかの瀬戸際で、甚内に丁重に扱ってもらったことで、感動体験を人に話したんだと思います。だって、こんな質屋は他にないからです。

そして、「浅野屋の甚内が極窮人を数十人救っている」という話は、仙台藩にまで届き、藩主の伊達重村はどうしても甚内の顔が見たいと言い、「霜夜」「寒月」「春風」という書を授けて、これを酒屋の酒の名前に使ってくれと、甚内に申し出ました。

浅野屋の酒屋は殿様が名付け親ということで、浅野屋のお酒も飛ぶように売れ、商売は大繁盛し、結局、浅野屋は潰れずに済みました。

極端な例かもしれませんが、浅野屋がもし、自分のことだけを考えて、極窮人には金を貸さないという普通の商売をやっていれば、これだけ大繁盛することはなかったでしょう。

「無私」で行動するというのは、人の心を動かし、感動体験を生みます。

ビジネスをしていく中で、ありとあらゆる場面で人と接する場面があると思いますが、その際に、どれだけ無私に徹することができるのかは、口コミを起こしていく上で非常に重要な要素になります。

まとめ

バズマーケティングにおいては、いかに感動体験を生むのかがポイントになってきます。人は感動体験をすると口コミせずにはいられません。

感動体験を生む方法としては、その商品・サービスの基本的な価値である機能的価値(お役立ち度や機能性)か、人の感情を揺さぶる価値である感情的価値(コンセプト・ストーリー・キャラクター・デザイン)をいかに、今までにはない他とは全く違ったものにデザインしていくのかが重要になります。

感動体験のベースは「今まで経験したことのない」というユニーク性です。人はどこかで経験したことがあるような、ありきたりなものは口コミを起こしません。

また、お客さんと接する場合では「無私」に徹するという方法も効果的に働きます。見返りを求めず、自分のエゴを捨て、お客さんのためを思った行動ができるというのは、お客さんの心を動かします。

商品・サービスでの差別化が難しいのであれば、そういうところからでも差別化していくことが、バズマーケティングでは求められています。

では、今回は以上になります!お疲れ様でした^^

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中江 翔吾
名前:中江翔吾。職業:デザイナー&Web集客コンサルタント。一流のデザイナーからグラフィックデザインを学び、フリーランスのデザイナーとして活動を開始。その後、インターネットマーケティングを学び、独自のネット集客の仕組みを構築。現在は、デザインとネットマーケティングの視点から「コミュニティ集客術」を提唱し、個人を始め中小規模のビジネスモデルを運営している人たちに集客の仕組み作りを提供している。
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プロフィール
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中江 翔吾 / Shogo Nakae
グラフィックデザイナー / Webデザイナー / コンサルタント
1991年3月生まれ。大阪府出身。

はじめまして!ブランドクリエイターの中江翔吾と申します。

「CREATE A BRAND」をコンセプトに、ブランド構築や集客を起こしていくためのデザイン制作(Web、グラフィック)とコンサルティングを提供しています。

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