2015年1月27日

ストーリーテリング実践法|ストーリーをビジネスで活かす方法

どうも!ブランドクリエイターの中江です。今回は「ストーリーテリング」というテーマでお話していきます。

ストーリーテリングといえば、一般的にはストーリーを使って、聞き手に対してインパクトを残す伝え方の手段として知られています。

最近では、このストーリーテリングの力が大きな注目を集めていて、ビジネスの世界では、ストーリーを活用する人や企業がだんだん増えてきました。

ストーリーは、あなたのビジネスを爆発的に加速してくれるような起爆剤になります。ただ、それはストーリーのことを理解し、効果的に実践した場合にのみ限られています。

そこで、今回は、ストーリーを正しく理解し、ストーリーテリングを効果的に実践するための方法をお伝えしていこうと思います。

では、早速始めていきましょう!

目次

1.なぜ、ストーリーなのか

まずは、具体的なストーリー構築のステップに入る前に、ストーリーそのものを正しく理解することから始めていきましょう。

というのも、正しい理解なしに、効果的な実践はできないからです。

まずは、「ストーリーはなぜ必要なのか?」ということをお話していきます。では、早速始めていきましょう!

1-1.ストーリーの役割

ストーリーは、なぜ今注目を浴びていて、必要とされるのか。

それはストーリーには、より多くの人の心を動かし、活動に巻き込む力があるからです。

僕はよく大阪の梅田にある大型書店で本を買いにいきます。

ここの書店は、地下一階〜7階まであるのですが、全フロアの売り場を観察していると、とても面白い事実に気づきます。

大型書店なので、全体的に見るとお客さんの数自体は多く入っているのですが、フロアによって「これでもか」というくらいお客さんの集中の仕方が違うのです。

お客さんが圧倒的に多いのは、地下一階の漫画コーナー、二階の小説コーナーで、その他の学術書のコーナーがある5階などには、ほとんど人がいません。

一体、これはなぜなのかというと、単純に学術書よりも漫画や小説の方が「面白い」と思っている人が多いからです。

漫画や小説には、もちろん、ストーリーが入っています。ストーリーが入っていると、読みやすく、誰でも楽しめるんですね。

これは、『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら』が大ヒットしたことからもわかると思います。

もともと、ドラッカーの『マネジメント』という本は、ビジネス書の超古典で、非常に読みにくい本でした。

しかし、そこにストーリーを加えることで、中高生〜大人までが読めるようになり、多くの人に支持され、ついには映画化までされるようになったんですね。

このようにストーリーには人を巻き込む力というものが備わっています。

そして、このストーリーの巻き込む力をビジネスに取り入れることができれば、売り上げアップに繋げることができます。

だって、人を巻き込むことができるということは、お客さんになってくれる人が増えるということですから。

そして、ストーリーの真の力を使えば、単純にお客さんが増えるだけでなく、そのお客さんを自分の仲間にすることだって可能です。

もし、お客さんが自分の仲間になってくれれば、自分のビジネスを応援してくれるようになります。

これが本来のストーリーをビジネスに活かす意味です。

1-2.ストーリーの5つのメリット

では、次にストーリーを活かすことで、具体的にビジネスにとってどんなメリットがあるのかということをお伝えしていきたいと思います。

1-2-1.興味

まず、最初のメリットとして、ストーリーを 使えば「興味を持ってもらえる」ということがあります。

漫画を読んだことがある人は、わかると思いますが、ストーリーというのは一度読んでしまうと、スーッと内容が頭に入ってくるので、自分のビジネスを知ってもらうきっかけを作ることができるのです。

1-2-2.感情

そして、ストーリーを使えば、読み手の感情を動かすことができるので、共感してもらうことが可能です。

共感してもらえれば、信頼関係を構築することができるので、商品の購入につながったりもします。

でも逆にストーリーを使わなければ、なかなか共感を生むことはできません。

例えば、よく会社のHPに代表のプロフィールを主要な出来事だけ箇条書きに書いているところがありますが、あんなものは誰も読まないですし、読んだとしてもその代表の方のことは全くわかりませんし、感情なんてものは1ミリも動きません。

1-2-3.記憶

そして、ストーリーというものは記憶に残りやすいというメリットがあります。

学生時代によく歴史の年号と出来事をセットで暗記したことがある人も多いかもしれませんが、大人になった今ではとっくに忘れていませんか?

あれだけ必死に覚えたのに。笑

でも、子供の頃に読んだ漫画や見たアニメやドラマのストーリーは、何年経っても友達に説明できたりします。

読み手の記憶に残るということは、例えば、その人が何かを買おうと思った時に、そのストーリーの記憶が残っているので、その会社の商品を購入することに繋がるのです。

1-2-4.差別化

そして、ストーリーは何よりも競合との差別化に繋がります。

これは、「差別化-ネットで違いを生み、劇的に売上を上げる差別化戦略」でも話したことですが、今の時代というのは、「同じような選択肢が多すぎて選べない」という時代です。

例えば、都会に繰り出して、美容室を探したら、それこそ無数にあるわけです。しかも、同じようなお店が。

それぞれの明確な違いなんて言えないですよね?そんな中で、美容室を一つ選べと言われても、選べないのです。

だからこそ、今の時代にビジネスをするならば、差別化していくことが大前提になります。他との違いを明確にすれば、選ばれるからです。

例えば、とある美容室があるとします。

この美容室は、60歳以上の女性専用の美容室で、オーナーさんがよく、自分のおばあちゃんの髪を切ってあげていて、歳を重ねてもお洒落をしたいというおばあちゃんの思いを知ったことで、始めたというストーリーががあればどうでしょうか?

絶対に差別化になりますよね?

それに、ご年配の方でもお洒落はしたいという人は大勢いますが、美容室は若者が行くところという常識のようなものがあり、なかなか足を運べないという人も多いはずです。

こういう美容室があればきっと選ばれます。

それにストーリーというのは、唯一無二のものなので、コピーできませんし、絶対的な差別化に繋がるのです。

1-2-5.協力

そして、ストーリーを使えば、協力してくれる仲間を増やすことができます。

これは後で詳しく話しますが、ストーリーの中で、自分の理想だったり、価値観などを伝えて、共感を得ることで、その人たちにとってのブランドとなることができます。

自分の理想や価値観に共感してくれた人というのは、あなたのビジネスの熱狂的なファンになります。

そうなってしまえば、例えば、アンケートを取ったり、お客さまの声をとったりする際に、快く協力してくれたりします。それにそういう意見や声というのは真剣なものが多いんですね。

その他にも仲間ができれば、何か新しく商品をリリースする際にも貴重な意見をくれることもあります。コミュニティーを持ち、常にコミュニケーションを取れるような状態にしておけば、新しい商品をリリースしてもほぼ確実に売れ続けるというような状態を作ることもできます。

1-3.ストーリーは誰でも生み出せる

ここまで読んでもらった人の中には、「う〜ん、でもストーリーって自分には生み出せないんじゃないか」と思う方かもいるかもしれないんですが、その心配は無用です。

というのも、ストーリーというのは、必ずその人自身の中に存在しているものだからです。

だからこそ、ぜひどんなビジネスをやっていても、ストーリーを伝えるということに取り組んでほしいのです。まだまだ、自分のビジネスにストーリーを取り組んでいるところは少ないですからね。

2.ストーリーとは何か

では、次にストーリーとは、一体そもそも何なのかということについてお話していきたいと思います。

「ストーリーをちゃんと説明してください!」って言われると、意外と答えられないものですよね。

こういうボヤッとした理解を、明確な理解に変えることで、ストーリーを更に活かしていくことができます。では、早速始めていきましょう。

2-1.ストーリーの大きな誤解

世の中には、ストーリーというものを誤解している人がたくさんいます。

例えば、その典型的な理解は「ストーリーとは、出来事を時系列に並べたものである」といったものです。つまり、今までの出来事を過去、現在、未来の時間軸に沿って並べるということです。

もちろん、ストーリーを作っていくには、この出来事を時間軸に沿って並べるという作業は必要にはなってきます。

でも、それだけではストーリーにはならないんですね。例えば、その考えでいくと、こんなものもストーリーになってしまいます。

「子供の頃はよく公園でサッカーをしていました。中学に入ると、勉強に目覚めて、塾に通うようになりました。高校に入ると、有名大学を目指して勉強するようになりました。見事、志望校の大学に合格して、4年間遊び、大手企業に就職しました。その後、特に役職につくわけでもなく、それなりの給料をもらい、平凡な日々を暮らしていました。」

一体、こんな文章が誰の心を動かすのでしょうか?笑

ストーリーというのは、先ほども行ったように、人を巻き込み、仲間にするために必要なものなんです。

つまり、単純に時系列で出来事を並べただけでは、ストーリーとは呼ばないんです。

2-2.新しい理想世界を提示する

では、人を巻き込んでいくためには、何が必要なのかということをお話ししていきます。

まず、人が巻き込まれるために必要なものは何かというと、それは読み手にとって新しい「理想世界」を見せるということです。

これがないと人は絶対に巻き込まれることはありません。

理想世界というのは、自分自身がお客さんを連れていきたいと思っている理想の未来ということです。

例えば、先ほどの美容室で言えば、「60歳以上のおばあちゃんになっても、お洒落になって、心身ともに健康でいられる」というようなものですね。

これを言語化して伝えるのです。

これを伝えることで、その年齢層の女性が反応して、「私もお洒落になれるかもしれない!」という希望を抱いて、巻き込まれていくのです。

ポイントは、その人にとって「新しい」ということです。人はまだ見たこともない世界だからこそ憧れを抱くのです。

もしこの理想世界がどこにでもあるような同じようなものであれば、憧れを生むことができません。

理想世界を言語化するためのポイントとしては、以下の4つのポイントを意識してみてください

  • 誰に(どんなお客さんに)
  • 何を(どんな商品・サービス)を提供して
  • 何のために(自分のビジネスの目的)
  • どうなってもらいたいのか(お客さんを連れて行きたい理想の未来)

より詳しい理想世界の構築法は、「ブランドコンセプト-一瞬で人を惹き付けるコンセプトの作り方」でもお話しているので、ぜひ参考にしてみてください。

2-3.2種類のストーリー

では、次にストーリーの種類についてお話していきます。

まず、ストーリーというのは、大きく分けて以下の2種類があります。

  • 新しい接点を生むためのストーリー
  • ブランド化するためのストーリー

多くの人は、この2種類を混同して使っており、効果的なストーリーの力を発揮させることができていません。

では、この2種類のストーリーの違いを説明していきますね。

2-3-1.新しい接点を生むためのストーリー

まず、最初の「新しい接点を生むためのストーリー」についてお話していきますね。

新しい接点を生むためのストーリーとは、何かというと、全く関係性が0の状態の人を自分のビジネスに巻き込んでいくために用意するストーリーのことです。

つまり、新しい人を巻き込むためのストーリーですね。

例えば、自分のWebサイトやSNSに載せるプロフィールやお客様の声や商品のストーリーといったものがこれに当てはまります。

このストーリーの大きな特徴は、誰にでも門戸が開かれているということです。

このストーリーが機能するためには、いつ、誰が読んでもわかり(ターゲットにしている層の)、かつ「この人・ビジネスに巻き込まれたい」と思われるようなストーリーになっていないといけません。

2-3-2.ブランド化するためのストーリー

そして、もう一つが「ブランド化するためのストーリー」です。

ブランディング-圧倒的な結果を出すブランディング手法とは」でもお話しましたが、ブランド化するとは「その人にとっての究極の価値になる」ということです。

例えば、「パンを買うなら、このパン屋以外あり得ない!」と思われるような存在になるということです。

自分のビジネスにおいて、このような ブランド状態を作り出すことができれば、時代を超えて支持されるので、ビジネスも長期的に繁栄することもできます。

そして、このブランド化を生み出すには、ストーリーが必要なんですね。

このストーリーは、どちらかというと、もう既にあなた自身の活動に巻き込まれていった人に対して行っていく、より深い関係性を築くためのストーリーになります。

とりあえず、ストーリーにはこの2種類のタイプがあるんだということさえ頭に入れてもらえれば、大丈夫です。

3.多くの人を巻き込むストーリーの作り方

では、これから実際に具体的なストーリーの作り方について、お話ししていきたいと思います。

3-1.人が熱狂するストーリーの要素

ストーリーというのは、先ほど「出来事を時系列に並べただけでは、できない」と言いました。

実は、そこに人が熱狂させる ストーリーの要素を入れていくことで、人の心を動かすストーリーというものはできていきます。

そして、その要素には「信用や共感を生むための基本の3要素」と「仲間にするために必要な2要素」というのがあります。

では、早速、その要素を見ていきましょう。

3-1-1.信用や共感を生むための基本の3要素

まず、 最初の「信用や共感を生むための基本の3要素」を見ていきたいと思います。

その3要素とは、以下の3要素になっています。

  • 社会性
  • 自己開示

そもそもストーリーで熱狂させる前の段階として、前提として踏まえておくべきストーリーの要素があります。それが上の3つの要素なんですね。

この要素は、どちらかというと、信用とか共感を生むために必要なものです。では、一つずつ解説していきます。

まず、社会性について。

社会性とは、簡単に言えば、「社会的に認められている」ということです。

例えば、パン屋をやっているとして、そのパン屋が一度食べたらやみつきになるほど美味しいパンを販売しているとします。

でも、そのパンは、食品添加物や化学調味料や着色料がふんだんに使われていたとしたらどうですか?

絶対にそんなパン屋から買いたくないですよね。笑

このように「社会的に認められていない」ものを人間は、嫌悪しますし、信じません。いくら1億円が儲かるからといって、それが犯罪ならほとんどの人がやらないのは当然です。

この社会性というものをストーリーに入れることで、「人として信用される」ようになります。

社会性の代表的な要素でいうと、実績とか、資格とか、キャリアとか、お客様の声とかがあります。他にもあると思いますので、それをストーリーを作る際に意識的に入れてみてください。

そして、次に必要なのが「愛」です。これは言い換えると相手のことを思いやるということです。

人を巻き込むためには、自分のことを好きになってもらう必要があります。嫌いなのに、仲間になることはありませんから。

じゃあ、好きになってもらうためにはどうすればいいのかというと、まずは自分から相手を思いやるということが必要なんですね。

昔、ダウンタウンの松本人志さんと島田紳助さんが「松紳」というトーク番組をやっていて、そこでの恋愛テクニックについての話で、紳助さんが語っていたことがあります。

「好きになってもらうためのテクニックって知ってるか?それは、まず、自分の素直な気持ちを伝えることや。でも、そこで結果を期待するようなことは言ったらあかん。「勝手に好きでいていいいですか?」って言うんや。そうすれば、相手は結果に答える必要はないから、気楽におれて嫌な気持ちはしないんや。でも、そうすると不思議なことに相手は、今度から想いを伝えてきたやつのことを意識するようになるんや。」

つまり、「まず、勝手に相手のことを思いやる」ということが重要です。

それをストーリーの中で表現しても良いですし、日々の行動の中でも体現していくと、どんどん好かれるようになっていきますよ。

そして、最後の要素が、自己開示です。

これはストーリーの中で、よく言われている要素ですが、なぜ必要なのかというと、それは共感を生むためです。

自己開示とは、自分の過去のトラウマや失敗などを赤裸々に語ることです。

普通、人間というのは、そういったトラウマや失敗の話などをしたがらないものです。言うのが恥ずかしいというのもありますし、言ってどう思われるかというのが不安になるからです。

でも、あえてこちらから心の内をさらけ出すことで、共感を呼ぶことができます。過去のトラウマや失敗を話すことで、人間味がでてくるんですね。

人間というのは、機械的に完全な存在というものに対して、好意を抱きにくい傾向にあります。何でもできて、欠点がない人ですね。

これは、漫画の主人公も完全な存在の主人公というのはあまり登場しないことからもわかると思います。

例えば、日本で一番売れている漫画のONE PIECEの主人公のルフィというキャラクターを考えてみて、完全な存在じゃないことが分かります。

ルフィは、やる時はやる男ですし、頼り甲斐のある船長ですけど、普段は、アホなことばっかりやったり、到底実現できない無茶なことをやる男でもあります。

そういうところをあえて、開示することで共感が生まれるので、ぜひこの部分もストーリーを構成する際に取り入れてみてください。

3-1-2.仲間にするための2要素

では、次に、仲間にするための2要素の話に移っていきたいと思います。

先ほどの3要素は、簡単に言えば、最低限、共感してもらい、信用してもらい、お客さんになってもらうための要素でした。

この仲間にするための2要素は、それをさらに超えて、本当にあなたのビジネスに共感し、生涯かけて応援してくれる、お客さんから仲間へという関係性になってもらうための要素です。

その2要素とは 、以下のものです。

  • 価値観
  • 理想世界

この2つの要素をお客さんと共有し、共感してもらうことによって、お客さんを本当の仲間にすることができます。

では、一つずつ解説していきますね。

まず、価値観について。

価値観というのは、何かというと、簡単に言えば、好き嫌いのことです。この価値観を明確に表明することで、あなたと価値観が合う人が集まってくるようになります。

例えば、パン屋さんをやっているのであれば、「コンビニで売られているような添加物がたっぷり入ったパンは、パンと認めない!」ということをはっきり表明することで、この考え方に共感出来る人が集まってくるんですね。

「あ、ここのパン屋さんは、本当にお客さんの健康まで考えたパンを作ってるんだ!」と健康志向の人は、思い、パンを買ってくれるようになります。

この価値観が一致する人が集まってくることで、クレームとかもほとんどなくなります。

というもの、価値観が一緒の人が購入しているので、そもそもトラブルになるということは少なくなるからです。

この要素を入れる時のポイントは、自分が「どんな人に好かれて」「どんな人に嫌われるか」を明確に決めることです。

人間というのは、嫌われないように嫌われないように、当たり障りのないようなことを言いがちになるんですが、それでは、全く誰の心にも刺さらない言葉しか紡ぐことは出来ません。

「いい男、いい男、ほんとはどうでもいい男」というのは真実です。笑

誰からも好かれるような「いい人」にならなくて良いんです。価値観を明確に表現することで、あなたに熱狂的なファンが生まれます。

マツコデラックスさんなんかそうですよね。彼女があれだけテレビに出演して、ファンを獲得しているのは、周りを恐れずに、好き嫌いをはっきりと表現しているからです。

仮想敵を想定すると良いかもしれません。仮想敵とは、自分のビジネスの敵です。

例えば、先ほどのパン屋さんでいうと、仮想敵は「添加物を使いまくってるコンビニとパン屋」です。これを明確に設定し、表現すると良いと思います。

では、2つ目の要素の理想世界について。

この理想世界については、先ほど話したが、これを入れると、とてもストーリーが良くなります。仲間になってもらうためには、一緒に向かうべき先の未来が必要です。

ルフィは「海賊王になる」という進むべき世界を提示したからこそ、それに賛同した仲間が船に乗り込み、一緒に旅をすることができたわけです。

つまり、理想世界がなければ、仲間との冒険は始まらないのです。なので、ストーリーにはこの要素は必ず入れてみてくださいね。

3-2.初心者にオススメのストーリーの型

では、次に「初心者にオススメのストーリーの型」というものをご紹介しておきたいと思います。

ストーリーというのは、今話したような要素を入れつつ、最後は時間軸に沿って作り上げていく必要があります。

でも、ストーリーを実際に初めて書いてみる人は、「どうやって書けばいいのか分からない」という人も多いと思うので、そのストーリーを作る際に使える典型的な型をご紹介していきます。

でも、全員が全員、この型にがちがちに当てはめて、書いていく必要というのはありませんので、あくまで参考程度に聞いてもらえると良いと思います。

3-2-1.神話の法則

ストーリーの代表的な型を解説した本に『神話の法則』というものがあります。

この『神話の法則』は、「神話はなぜ人の心を惹きつけるのか」ということに着眼点を持ち、世界のあらゆる神話を分析してその中で見出したある普遍的に共通する法則を見出した本です。

なぜ、神話が人の心を惹きつけるのかというと、神話には、人生との共通点が見出せるからです。

自分の人生との共通点があるからこそ、人は神話に惹かれるんですね。

そして、この神話の法則は、ストーリーに組み込むことによって、爆発的な威力を発揮します。

実際にこの神話の法則を使って、ハリウッド映画とかは作られています。多くの人々の共感を生むからこそ、ハリウッド映画は世界中で大ヒットするんですね。

以下の12のステップで、ストーリーを構成すれば、人の共感を引き出すことができます。

  1. 日常の世界
  2. 冒険への誘い
  3. 冒険への拒絶
  4. 賢者との出会い
  5. 第一関門突破
  6. 試験、仲間、敵対者
  7. 最も危険な場所への接近
  8. 最大の試練
  9. 報酬
  10. 帰路
  11. 復活
  12. 宝を持って帰還

では、一つずつ解説していきますね。

3-2-1-1.日常の世界

まず、ストーリーの最初というのは、日常の世界から始まるのです。つまり、いつもの何の変哲もない平穏な日々です。

例えば、いきなり1話目でフリーザ(ドラゴンボール)が襲ってきたりしないわけです。笑

まず、この日常の世界というものを最初に持ってくることによって、見る人の共感を生むことができます。

例えば、もし一流のデザイナーとして活動しているなら、デザイナーになる前とか、デザインに興味を持ち始める前のことを書くと良いです。

みんなが共感できるような平凡な日常を描くことで、ストーリーを読み進めてくれるようになります。

3-2-1-2.冒険への誘い

ストーリーは、ドラマチックに展開していく必要があります。

だって、ずっと平凡な日常であれば、飽きちゃって誰も見ませんから。

これは例えば、自分がこれから進んで行く道のきっかけとなるような出来事のことですね。

もし、デザイナーとしてのストーリーを書くのであれば、デザイナーになろうと思ったきっかけのようなものを書くと良いと思います。

3-2-1-3.冒険への拒絶

これは、必ずしもあるというわけではないのですが、冒険への誘いはあったのだけど、迷うという感じですね。冒険の先には、きっと楽しい未来が待っているけど、危険もある。

例えば、自分が進むべき道に対して周りから大反対を受けて、どうしようか迷ったというのもこれに当てはまります。

3-2-1-4.賢者との出会い

これは何かと言うと、簡単に言えば、メンター(師匠)との出会いです。

迷ったとしても、憧れの人物に出会い、その人が背中を見せてくれたから、進もうと思うのです。自分を成長させてくれる存在ですね。

例えば、ONE PIECEのルフィであれば、赤髪のシャンクスがそういう存在ですね。

3-2-1-5.第一関門突破

夢を叶えるには、その障害をどんどん乗り越える必要があります。

いわば、その最初の困難を乗り越えるところですね。これを入れることで、ストーリーに動きが出てきます。

3-2-1-6.試験、仲間、敵対者

冒険に出かけると決めると、そこにはいくつもの障害が待ち受けているわけです。

そんな中で、試練に出会う事もありますし、仲間との出会いがあるかもしれないですし、ライバルが登場するかもしれないのです。

これをいれることでストーリーがよりダイナミックに立体的になってきます。

3-2-1-7.最も危険な場所への接近

これは何かと言うと、要は最大の困難に近づいていくというイメージです。

ラスボスにどんどん近づいていくという感じです。

3-2-1-8.最大の試練

そして、ようやく最大の困難と戦うという場面が出てきます。

3-2-1-9.報酬

これは最大の困難をクリアして、得るものです。

イメージでいうと、最大の敵を倒した後に得られる、お宝とかですね。

3-2-1-10.帰路

主人公が宝を持って帰るという場面です。

ただ、映画だとここで追ってとかがやってきてまだ安心できない状態です。ロードオブザリングとか、こういう場面ありましたよね。

3-2-1-11.復活

これは何かと言うと、主人公が冒険という特別な世界から、日常の世界に戻るということです。

追っ手なんかに追われていると、一度殺されそうになったりします。

3-2-1-12.宝を持って帰還

そして、最後に、奇跡的に宝を持って、日常の世界に戻っていく。

大抵の売れている漫画や映画などはこのストーリーの型に当てはまっています。自分で一度何かの漫画か映画で当てはめてみてみると分かりますよ。

これが普遍的に人が共感するためのストーリーの型です。

もう少し、実際に使えるようにまとめると、以下のようになります。

  1. 平凡な日常がある
  2. 自分が今やっている道に進むきっかけに出会う
  3. 自分が踏み出した道の中で、様々な障害を乗り越え、仲間と出会い、様々な経験をする。
  4. そんな経験の中から、ある思いが生まれ、それを実現しようと、最大の困難を乗り越える。

ポイントは、ストーリーというのは、上がるか下がるかしかないということです。

時系列で起こった出来事をいかに、ドラマチックに配置して語るかというのがストーリーの成功をわけるポイントになります。

3-3.ストーリーの構築ステップ

では、次に具体的に自分のストーリーを構築する方法というものを見ていきましょう!

3-3-1.自分の過去の出来事の棚卸し

まず、具体的に自分のストーリーを構築するためのステップとして重要なのは、自分の過去の出来事の棚卸しです。

これをとにかく箇条書きでも良いので、まず書き出してみる。

棚卸しすべき出来事というのは、今の自分の人生にとって重要だったと思える出来事のことです。

例えば、「小学校の1年生の時のある夜に、カレーライス食べたよな」という平凡な出来事は、要らないわけです。

でも、これが逆に、小学校の1年生の時のある夜に家族で食べに行ったカレーライスに衝撃を受けて、カレー屋さんを開くきっかけになったとかいうのであれば、OKです!

使えそうなエピソードを全て、過去から洗い出してみてください。

3-3-2.目的と種類を決める

そして、次にストーリーを描く目的とストーリーの種類を決めましょう

ストーリーの目的というのは、「新しい接点を生み出すためのストーリー」なのか、「ブランド化させるためのストーリー」なのかどちらかを決めるということです。

つまり、新しい人を巻き込むためのストーリーか、すでに今お客さんになってもらっている人を仲間にするストーリーなのかということですね。

ストーリーの種類とは、大きく分けて2つあります。

  1. 自分のストーリー
  2. 仲間とのストーリー(お客様とのストーリー)

自分のストーリーは、後々、これをベースにして、自己紹介やプロフィールを作るために使い、仲間とのストーリーというのは、イメージでいうとお客様の声ですね。

まずは、ストーリーの目的を決めて、そして種類を決めます。

3-3-3.ストーリーに必要な5つの要素を決める

そして、次に、ストーリーに必要な5つの要素を決めていきましょう。

つまり、信用・共感を生むための3要素。

  • 社会性:社会的に認められるもの
  • 愛:愛があると思わせることができるもの
  • 自己開示:自分の過去のトラウマや失敗

仲間になってもらうための2要素。

  • 価値観:好き嫌い(誰から好かれて、誰から嫌われるかを決めてしまえば早い)
  • 理想:自分のビジネスが目指す理想世界

この5つの要素を自分の中からどんどん書き出していってみてください。

3-3-4.時間軸を加えて、文章化する

そして、出来事、要素を抜き出したら、それを時間軸に並べて、文章化するというフェーズに移っていきましょう。

時間軸に並べるとは、一旦、「過去→現在→未来」という順に、出来事を並べて、文章にしてしまうという意味です。

必ず、文章化するときのポイントは、抜き出した上の5つの要素を入れることを意識してください。

ストーリーは、先ほども言ったように、上がると下がるの連続です。これを意図的に構築し、ドラマチックな展開になるように、文章化してみてください。

最初からそんなに上手いストーリーは書けないと思うので、自分が思いつくままに書きなぐると良いと思います。

そして、いろんな人のプロフィールやお客様の声を見て、「これいいな」と思うものを見つけて、ストーリーの流れなどを真似して書いてみてくださいね。

そして、人を巻き込むためのストーリーを作るのであれば、「どうやれば、多くの人は巻き込まれるのか?」と考えた上で、巻き込まれるための要素を考えて、ストーリーに加えていってください。

ブランド化するためのストーリーも同様です。「どうやれば、多くの人にブランドとして認知されるのか?」ということを考えた上で、ストーリーに加えていってください。

3-3-5.文章の校正

では、文章が一通り完成したら、文章のチェックに入りましょう。

文章のチェックは一番良いのは、色んな人に見てもらって、率直な感想を聞くことですが、その前に、人の心を動かすためのストーリーにするためのチェック項目をご紹介したいと思います。

チェックするのは以下の4項目になります。

  • ユニーク性
  • 原因と結果の整合性
  • 複数の波
  • 誰かに話したくなるか

ユニーク性とは、「他にはない」ストーリーになっているか?ということです。

ストーリーを書くときに、「なんかどこかで同じようなものを読んだなぁ」と思われてしまったら、相手の記憶にも残らないですし、ましてやお客さんになってくれるということもないのです。

原因と結果の整合性について。

ストーリーを描きときのポイントとなるのが、原因と結果の整合性です。ストーリーというのは、出来事の連続で、その出来事の連続には、ある種の因果関係が明確に提示きていないと、読み手は、読めないし、理解できなくなるのです。

例えば、「私はケーキ屋で働きました。そして、2年後にはデザイナーとして独立しました。」と言われても、読んでる方からすると???なんです。笑

そうではなくて、ケーキ屋からデザイナーへ転身することになった、原因をちゃんと書いて欲しいということです。

複数の波について。

これは先ほども言ったように、ストーリーに上がる出来事と下がる出来事が複合的にちゃんと入っているかということです。

ストーリーで人が感動するのは、この上がるストーリーと下がるストーリーの落差があるからです。

例えば、これはよくある話ですが、主人公というのは最初は弱いものなんです。そこで何とか冒険への一歩を踏み出して、いろんな敵と戦ったり、仲間と出会ったりすることで、どんどん強くなっていくのです。

人は、このプロセスに共感できるのです。

最初から、フリーザ(ドラゴンボールの強敵)を一瞬で倒せる、スーパーサイヤ人3から物語が始まっても、誰も面白くないのです。笑

そして、最後にこれは重要なポイントなんですが、「誰かに話したくなるか」という点です。ストーリーというのは、最初に言った通り、口コミを起こしてもらうものでもあります。

つまり、つまんないストーリーでは、口コミは起きないし、誰の心も動かさないので、そんなものを作ったところで、あんまり意味はないということです。

「誰かに話したくなるか」というのは、実際に読んでもらって、感想を聞くのが良いと思います。

4.ストーリーテリングの活かし方

では、 かなり長々と解説してきましたが、最後に作ったそれぞれのストーリーの活かし方についてお話ししていきたいと思います。

4-1.人を巻き込むためのストーリー

まずは、人を巻き込むためのストーリーを具体的にどの場面で活かせるのかということを書いていきたいと思います。特に、インターネット上での活かし方をお伝えしていきます。

まず、人を巻き込むためのストーリーというのは、新しい人と接点を持てる集客の入り口として使うことができます。

例えば、具体的にどんな場面で使えるのかというと、WebサイトやSNSのプロフィールページだったり、何か情報発信をする際に初めて自分のことを話すときに使うことができます。

自分のビジネスのブランドコンセプトを説明するときにも時にも使えますね。

要は、この人を巻き込むためのストーリーというのは、新しい人を巻き込む時に使えるものだと思っていてください。

4-2.ブランド化させるストーリー

そして、次にブランド化させるストーリーについて。

これは、インターネット上で言うと、一番早いのがメルマガのステップメールという仕組みに使えます。

ステップメールとは何かと言うと、メルマガに登録してもらった相手に対して、一定の時間で、順番通りに送ることができるメールのことです。

登録してもらった相手に、順番に読んでもらうことができるので、自分の過去からの背景を踏まえさせることができます。

時代を超えて支持してくれる熱狂的なファンというのは、過去のストーリーも知っているんですね。過去を知ってるからこそ、今のあり方に深く共感できるのです。

新しい人を巻き込んだ上で、ブランド化することができれば、ビジネスというのは安定して繁栄していくのです。

まとめ

では、最後にまとめをしておきたいと思います。

ストーリーとは、人を自分の活動に巻き込み、本当の仲間を作るためのものです。

自分のビジネスにストーリーを活用できれば、興味をもってもらえ、共感され、記憶に残り、差別化につながり、そして、自分のビジネスに協力してくれる仲間を増やすことができるのです。

つまり、ストーリーというのは、単純に出来事を時系列に並べたものではないということです。人の心を動かし、活動に巻き込んでいかなければストーリーとは呼ばないのです。

そして、ストーリーには以下の2種類のものがあります。

  • 新しい人と接点を生み出すためのストーリー
  • ブランド化するためのストーリー

まず、新しい人と接点を生み出すためのストーリーは、単純に新しい人を巻き込むためのストーリーです。関係性が0の状態から接点を生み出すためのストーリーですね。

そして、ブランド化するためのストーリーとは、時代を超えて支持されるために紡ぐ、ある程度関係性がある人に対して伝えるストーリーです。

そして、ストーリーを作る際のポイントは、まず人から信用・共感を生むための3要素と仲間になってもらうための2要素を含んだものにするということです。

(信用共感を生むための3要素)

  • 社会性:社会的に認められるもの
  • 愛:愛があると思わせることができるもの
  • 自己開示:自分の過去のトラウマや失敗

(仲間にするための2要素)

  • 価値観:好き嫌い(誰から好かれて、誰から嫌われるかを決めてしまえば早い)
  • 理想:自分のビジネスが目指す理想世界

そして、今の活動につながる、過去の自分の重要な出来事を棚卸し、時系列にかつドラマチックに組み立て行くことが重要です。

ストーリーの種類は、自分のストーリーと仲間とのストーリーがありますが、最初は自分のストーリーを作ることで、コツをつかみ、その後で仲間とのストーリーをそのポイントに沿って作ると良いです。

まずは、自分で書いてみた上で、 以下の校正ポイントに照らし合わせて、実際にターゲットとなる人に読んでもらって、感想をもらうと良いですよ。

そして、ストーリーを完成させたら、自分のWebサイトやSNSのプロフィールとして使ったり、お客様の声として使ったり、 ステップメールに組み込んだりしながら、新しい人を巻き込む仕組みを構築し、時代を超えて支持してくれるような本当の仲間づくりをしてみてください。

では、今回は以上です! お疲れ様でした!

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中江 翔吾
名前:中江翔吾。職業:ブランドクリエイター(デザイナー&コンサルタント)一流のデザイナーからグラフィックデザインを学び、フリーランスのデザイナーとして活動を開始。その後、インターネットマーケティングの力を活用し、安定した集客の仕組みと、ブランドを構築。営業は全くせずに仕事の依頼が常に2~3ヶ月待ち。現在は「CREATE A BRAND」をコンセプトに、デザインとマーケティングの力を使って、個人・企業の規模を問わずに、ブランド構築のサポートを提供している。
By 中江 翔吾 ブランド戦略 Share:

6 thoughts on “ストーリーテリング実践法|ストーリーをビジネスで活かす方法

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プロフィール
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中江 翔吾 / Shogo Nakae
グラフィックデザイナー / Webデザイナー / コンサルタント
1991年3月生まれ。大阪府出身。

はじめまして!ブランドクリエイターの中江翔吾と申します。

「CREATE A BRAND」をコンセプトに、ブランド構築や集客を起こしていくためのデザイン制作(Web、グラフィック)とコンサルティングを提供しています。

このブログでは、Webマーケティングのことを基軸に、ブランド論やマインドセット、雑多なビジネスコラムなんかを配信していきます。

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