どうも!ブランドクリエイターの中江です。
今回は「起業したい人が知るべき3つの真実と成功を手にするための考え方」というテーマでお話していきたいと思います。
僕は、この記事を書いている時点で、デザイナーとして起業して、5年経ちました。
「3.11」をきっかけに、ビジネスに興味を持ち始め、デザインと出会い、デザインを学び、自分のビジネスをスタートしました。
おかげさまで、今となっては、仕事の依頼はもの凄く安定的に入っていて、半年待ってでも、依頼したいと言って頂けるようになることができました。
僕が自分で起業したのは、大学在学中からです。
その時は、社会経験も、実績も、コネも、お金もなく、全くゼロからのスタートでした。
そんな状態からここ5年で経験してきたことは、これから「起業したい」という人にとって役に立つこともあるのではないかと思って、今回、記事にしようと思いました。
特に、自分で起業する前の起業のイメージと、現実のギャップはかなり差があったことも多かったので、それも赤裸々に書いていこうと思ってます。
では、早速始めていきましょう。
Contents
1.起業したい人が知っておくべき3つの真実
では、まずは「起業したい人が知っておくべき3つの真実」というテーマでお話していきたいと思います。
1-1.起業の可能性について
今は、空前の起業ブームです。
ありとあらゆるところで起業する人に向けてのセミナーや講座や教材が売り出されています。
起業についての情報は、少し手を伸ばせば、困らないほど出てくるので、正直、これほどまでに起業しやすい環境が整っていることはかつてなかったでしょう。
特に、起業しやすい環境を整えてくれたのは、インターネットの発達です。
僕もここ5年で、インターネットを活用したビジネスで、個人で年収1億円以上稼ぎ出す人を何人も見てきました。
年収1億といかずとも、数千万円稼いでいる人なんて、ゴロゴロ会ってきました。
考えると、一人で年収1億円なんて、とてつもない金額だと思います。
誰もが当たり前のように知っている上場している有名企業の社長ですら、年収2000万円くらいですからね。
それをはるかに凌ぐ額を個人が稼いでるんですから。
しかも、ポイントなのは、彼らが、時間的な自由も手に入れていることです。
例えば、この前話した人なんかは、自分のサイトを作って、そこで商品を紹介して、月に800万円以上稼いでいる人がいたんですが、彼が実質、日々の労働にかけてる時間は、せいぜい15分だと言ってました。
衝撃ですよね。
上場している一流企業の社長の方が給料が少ない上に、彼らはほぼ休みなく馬車馬のように働いているはずです。
それが、15分働くだけで、その4倍以上の収入を得てるんです。
これは詐欺でもなんでもなくて、本当にそういうことは実現できます。
というのも、インターネット上にサイトを作れば、毎月、数十万人、数百万人と接点が持てるからです。
極論を言えば「15分働いて、年収1億円」なわけです。
それだけのお金と自由な時間があれば、どこにだって旅行も行けるだろうし、好きなものはほぼなんでも買えるでしょう。
そういう生活に憧れて起業する人もかなり多いはずです。
とにかく、インターネットの仕組みがもたらしたのは「効率化」です。
つまり、「1」の労力を何倍にも増幅させて「1万」にできるんです。
例えば、僕が書いてるこのブログだってそうです。
たった一人で、コツコツとブログ記事という文字を書いただけで、毎月、何万人もの見込み客の人と接点を持つことができてるんです。
仕組みはシンプルで、インターネットの検索からこのサイトに人を呼び込むことができているからです。
例えば、「ブランドコンセプト」について書いた記事があるんですが、その記事は今「ブランドコンセプト」と調べたら1位に出てきます。
このキーワードで調べている人は、日本中で、毎月数万人いてます。
なので、僕が書いた記事には、毎月安定して、数千アクセスが集まるんです。
この記事も実際に毎月7000人以上の人が見てくれています。
しかも「ブランドコンセプト」というコンセプトについて悩んでいる人が調べているので、完全に僕の見込み客な訳です。
僕のサイトにはこういう記事が100記事以上あります。
だから、仕事の依頼が数ヶ月待ちというのは理解できると思います。
リアルだったら考えられないですよね。毎月数万人の人と出会うことは無理です。
それが、たかだか数時間かけてブログ記事を書くだけで、やれてしまうんです。
今となっては、僕が何かブログを1記事書けば、毎月数千人の新規の見込み客の人との接点を広げることができます。
とてつもない可能性ですよね。
1-2.起業における正負の法則
こういうインターネットの仕組みを活用して、稼いでいる20代の若い人なんかいっぱいいます。
ネットで探せば、ゴロゴロ見つかりますよ。
でもね。これで「インターネットすげ〜!わぁ〜い!バンザイ!」って訳にはいかないんですよ。
物事には、プラスの側面があれば、必ずマイナスの側面もあります。
これは、この世の原理・原則といっても良いでしょう。
美輪明宏さんは、この地球の出来事は「正(プラス)」と「負(マイナス)」でできていると言います。
「昼」と「夜」と「日向」と「影」と「陰」と「陽」「男」と「女」「天使」と「悪魔」あげて行くときりがありません…雨の日があれば、必ず晴れの日が来ます。火星のように晴れっぱなしでもありませんし、水だらけというわけでもない。陸地があれば海がある。苦しみがあれば喜びがあるのです。《正負の法則》というのはこの地球の法則なのです。(『あぁ、正負の法則』美輪明宏)
つまり、プラスが過多になりすぎると、必ずどこかでマイナスの反動が来ます。
例えば、投資の世界で「伝説の相場師」と呼ばれるジェシー・リバモアという人がいます。
リバモアは、1929年の世界恐慌(暗黒の木曜日)の時に、一夜で約4000億円の利益を手にしました。
4000億円のお金なんて、一人であれば、一生使いきれない額でしょうし、もう、このお金さえあれば、何不自由なく、自分の好きなことをやって、幸せに生きていける気がしますよね。
でも、リバモアのその後の人生は、悲惨そのものでした。
結婚は4回繰り返し、前妻は全て自殺。リバモア自身も破産を4回も繰り返し、最後には
私は戦うのに疲れた。もう続けていけない。私にはこれしか方法がない。私は君の愛には値しない。私は失敗者だ。本当にすまないが私にはこれしか方法がないのだ
という言葉を残して自殺しました。
プラスが過多になると、そのツケを払わされるのです。
インターネットは確かに「効率化」をもたらしてくれるのですが、これでプラス過多になって、反動を食らっている起業家を僕はたくさん見てきました。
例えば、想像していて欲しいんです。
「国からあなたに、銀行口座に毎月1000万円支払いましょう。このお金は死ぬまで払い続けますし、もし、足りない場合は、欲しい金額を言ってもらえれば、いくらでも出します。もうあなたは一生何もしなくても、いいんですよ」と言われたらどうします?
そのお金を使えば、世界旅行でも、高級な食事でも、ブランド品でも、豪邸でも、スーパーカーでも、もしかしたら、理想的な異性だって手に入れることができるかもしれません。
でもね。楽しいのは、最初のうちだけです。
旅行にしても、1回目は新鮮で楽しいかもしれませんが、何回もいろんな国を巡るうちに、旅行自体に慣れてきます。
高級な食事も毎日食べれば、飽きて来ます。豪邸だって、毎日、見慣れて来ます。
そのうち、待っているのは「暇」という絶望です。特にやることがないんです。
暇を潰そうと、ゲーム廃人になる人もいてます。
「社畜は嫌だから、経済的・時間的自由を手に入れたくて、起業する!」という人は多いんですが、いざ、月収100万円を稼いで、仕組みとして安定化させてしまって、1日10分の作業でそれが実現できるようになると、精神的に病んでしまう人はたくさんいます。
暇で、暇でしょうがないんです。
その退屈さや満たされない気持ちを埋めるようにお金を使って「刺激」を買います。
例えば、派手に誰かに奢ったり、暴飲暴食したり、必要ない高級品を買いあさったり、異性と豪遊したり、お金持ちアピールしたり。
でも、「刺激」で退屈を忘れることができるのは一瞬です。ずっとは続きません。
とんでもない額のお金や自由な時間を手に入れたことによって来た反動ですね。
陰陽五行の考え方の一つに「福禄寿官印」というものがあります。
福禄寿官印とは
- 福:精神の充実度
- 禄:財
- 寿:健康
- 官:地位・名誉
- 印:知恵
のことで、この5つの要素がバランスするようにできているんですね。
例えば「禄」が過多になっていると、「福」が少なくなるというように。
何かを得ることは、何かを失うことに繋がるんですね。
実際に先ほどの例のように、お金を得すぎると、精神の充実度がなくなり、健康を害したり、働かなくても良くなれば、自分を磨くこともなくなるので、知恵がなくなったりします。
これは断言できますが、「経済的自由」と「時間的自由」を追い求めた先にユートピアなんてないです。
それを実現することは可能ですが、待ってるのは、絶望だけです。
1-3.目指すべき起業のゴールとは
多くの人は、ただ、今の現状が不満で、そこから抜け出したくて、「幸せ」を求めて、起業するんだと思います。
でも、幸せは「経済的自由」と「時間的自由」の中にはありません。
じゃあ、どこにあるのか?
幸せは「一体感」の中に存在します。
例えば、お金を稼ぐ方法には「分離感を感じながら稼ぐ方法」と「一体感を感じながら稼ぐ方法」の2種類があります。
分離感を感じながら稼ぐとは、「自分」と「他者」が分離したような稼ぎ方ですね。
自分には利益は入ってくるけど、その提供したサービスがお客さんのためになっていない状態ですね。
嘘をついて、騙して、お金を稼ぐとかもそうですし、あまり他者を感じられない稼ぎ方もそうです。
悪く言うと、「儲かりさえすれば、客がどうなろうが知ったこっちゃない」「自分さえ良ければいい」という考え方の稼ぎ方です。
この考え方に存在するのは「自分」のみです。
でも、こういう仕事のやり方をすると、だんだん苦しくなってきます。
こういうやり方をしてると、お客さんの「信用」をなくすので、どんどん自分から離れていきますし、自分の言ってることとやってることが違うので、どんどん違和感や罪悪感を感じるようになります。
また、正負の法則に基づいて言えば、「自分さえ良ければいい」というのはかなり偏った、不自然な考え方です。
鈍くて、「罪悪感」すら感じなくても、こういうのは、いずれ清算されます。
信用をなくしていくと、常に新規顧客を開拓していかないといけないですし、自分を偽っているので、心苦しいですし、時には誹謗中傷に遭ったり、訴えられることだってあるかもしれません。
常に不安を抱えたまま、生きることになります。こういう状態は幸せじゃないですよね。
では、逆に一体感を感じながら稼ぐとは、「自分」と「他者」が一体となったような稼ぎ方です。
自分にももちろん利益は入ってくるんだけど、本当にお客さんがその商品・サービスを購入してくれて、喜んでくれたり、感謝してくれたりするような場合ですね。
「自分」と「他者」が繋がっているんです。
こういう場合にはエネルギーの循環が起こります。
自分がエネルギーをかけて、お客さんのためを思って、商品を作り、提供し、そして、そのエネルギーを受け取ったお客さんが、感謝などの形で返してくれる。
これは関わる規模が多ければ多いですし、エネルギーの流入度合いが多ければ多いほど、幸せを感じることができます。
僕は、人は本質的にこの一体感を求めていると思っています。
例えば、ダストレスチョークを製造する「日本理化学工業」という会社があります。
チョークの生産は国内トップで業績も非常に良い会社なんですが、従業員の約七割が知的障害者の方なんです。
一般的に、知的障害を抱える人は、健常者が当たり前のようにできることが出来なかったりするので、企業としてはどこも積極的に雇おうとしない現実があります。
にも関わらず、この会社は「障害者の人でも、役に立ち、必要とされる場を作りたい」という一心で、知的障害者の方の雇用を積極的にすすめています。
知的障害を持つ子を雇い始めたのは、今から60年ほど前のことだそうです。
きっかけは、日本理化学工業の近くにある養護学校の先生から「この二人の生徒を採用してもらえないか」という依頼があったことです。
最初は、社長の大山泰弘(当時専務)さんは、「その子たちを雇うのであれば、その子たちに幸せになってもらいたいけど、今の会社にそれができるかどうかが不安」だったため、悩んだ上に、その話を断ったそうです。
でも、その先生は諦めず、3回も訪問してお願いしたそうです。
そして、「採用は無理なら、せめて、一週間だけ職業体験をさせて欲しい。彼女たちに働く幸せを知ってもらいたいから」とお願いしたそうです。
そこまでいうならということで、一週間働いてもらうことにしたそうです。
そして、一週間の職業体験が終わる前日に、大山さんは社員に呼び出されて、「この二人をぜひ雇って欲しい。この子たちが出来ないことがあれば、全力でカバーするので」と言われたそうです。
何がそうさせたのかというと、その職業体験に来た二人の生徒が、朝から終業時間まで一心不乱に働いたからです。
休み時間やお昼休憩まで手を休めず、一心不乱に、幸せそうな顔で働いていたそうです。
恐らくこれは、「人の役に立っている」という一体感を働くことを通じて感じることができたからだと思います。
人は本質的に一体感を求めているんです。
一体感は、周りとの繋がりによるだけのものではありません。
「あぁ、自分はこれをするために生まれて来たんだな」と感じるようなものに出会えた時にも一体感を感じます。
「これにだったら、自分の一生を賭けても良い」という感覚ですね。
これは、時間との一体感です。
自分の中の「過去」-「現在」-「未来」がバシッと繋がった時にこのような感覚が生まれます。
もちろん「これ」というのは、分離しているものではなくて、「世のため・人のため」のような繋がりの中で位置付けられるものです。
全てのこれまでの経験を踏まえた上で、「生涯かけて、こういう世界を実現していきたい」というものが見つかれば、本当に起業する一つのゴールと言えると思います。
志を見つけることですね。
そうすれば、もう仕事をしているだけでも、それ自体に深い意味や意義が感じられて、精神的には非常に充実度を感じることができます。
もちろん、すぐにこういうものが見つかるわけではないことが多いと思いますし、最初は「経済的自由」や「時間的自由」を求めてしまうこともあるでしょう。
それはそれで良いと思いますが、常にそこにユートピアはないと自覚し、せめて、自分だけを分離させずに、どんな仕事をするにしても、一体感を意識して目の前のことに全力で取り組むことが重要になります。
2.起業したい人に送る4つのマインドセット
では、続いては「起業したい人に送る4つのマインドセット」というテーマでお話していきたいと思います。
2-1.職分の追求をする
まず、最初のマインドセットは「職分の追求する」です。
職分の追求とは、
- この仕事は何のためにあるのか?
- この仕事はどういう人のためにやるのか
- この仕事の質を上げて、貢献していくためにはどうすればいいのか
など、その仕事を徹底的に追求していくことです。
まず、起業する上で、自覚した方が良いのは、最初に話したような起業しやすい環境が揃っているということです。
そうなれば、必然的にライバルが多くなりますし、だから、より一層、自分が高い価値を創造出来るようにならない限り、事業を軌道に乗せていくことができません。
価値っていうのはシンプルに考えれば良くて「他の人ができるようなことをやっていても選ばれない」ということです。
例えば、僕のデザイン業界なんかそうです。
他のデザイナーができるようなことをやっていても、価格競争にどんどん巻き込まれていきます。
例えば、ホームページ制作でもそうです。
今の時代は、ただ「キレイなホームページが作れる」ということにはあまり価値が置かれません。
昔は、ホームページが作れる技術があるだけでも珍しかったので、その技術があるだけでも、一件100万円とかもらえてましたが、今となっては、5万円ももらえないです。
「格安ホームページ」と調べれば、それくらい安いホームページ制作会社はいくらでも出て来ます。
そこで重要になってくるのが、「職分の追求」です。
ホームページの本質をより良く考えて見るのです。
例えば、「ホームページとは何のためにあるのか?」「理想のホームページとは何か?」を考えてみます。
そうすると、色々なアイディアが出てきます。
- 見た目だなではなく、売上に繋がる
- 数だけではなく、本当に理念に共感した質の高いお客さんが来る
- 替えの効かないブランドを築く
など、そう考えた時に、どう考えてもマーケティングの要素が欠かせなくなって来るというのがわかったりします。
そして、そうした要素を取り入れたホームページを作ることができれば、価値が跳ね上がります。
僕自身、最初は、デザイン的要素だけを考慮したホームページ制作を請け負ってました。
でも、やっている内に分離感を感じたんです。
というのも、自分が1ヶ月とかエネルギーをかけて、作ったホームページが何の役に立っているのかわかっていなかったですし、お客さんが本当に求めているものは、「集客したい」とか作った先の目的にあると気づいていたからです。
そして、そこの違和感に気づいたので、僕自身、Webマーケティングを徹底的に学び、実践し、自分でもインターネットから集客していくようになりました。
そして、そうした要素を取り入れながら、ホームページ制作のサービスを展開すると、単価がこれまでの数倍になり、制作の依頼も常に数ヶ月待ちという状態を作り出すことができました。
ここでも重要になってくるのは、正負の法則です。
一度、本質を考えて、理想が見えたなら、その実現に対する労力は厭わないことです。
理想が見えたのに、それを簡単に捨ててしまったら、その瞬間に価格競争に巻き込まれます。
例えば、僕が「Web集客なんてやったことないし、デザインとは全く違うジャンルだからどうせ無理」とか思ったら、その瞬間にビジネスとしてはうまくいかないのは目に見えてます。
そんな半端なサービスしか提供できなかったら、お客さんにも心から喜んでもらったり、感謝もされないですし、自分でも違和感を感じたままやることになるので、長続きしません。
さっき言ったような、好循環が生まれないんです。ビジネスは、循環が生まれなければ終わりです。
循環を起こす為には、無私の境地に至ることです。
自分の事情は一旦横に置いて、お客さんのためにやれることを徹底的にやりましょう。
今の自分がどんな状況にいようが、やれることはあるはずです。
これさえできれば、「ビジネスをやる上での環境の悪さ」なんてものは超越して、繁栄していくことができます。
例えば、静岡県の富士市の吉原商店街に杉山フルーツという果物屋さんがあります。
商店街にある個人商店の果物屋は、大型スーパーマーケットの進出と共に非常に厳しい環境にあります。
たかだか十年で、約4万軒あった店舗が、2万軒台にまで減ってますからね。
吉原商店街も最盛期には120店舗あった商店街でしたが、今ではその約半分しか残っていません。
環境としては、非常に厳しいです。
そんな中で杉山フルーツは、例外的に売上は右肩上がりです。
1日に100~150人が来店し、顧客単価は3000円〜5000円という同業者の平均の倍の数字を出しています。
1万円もするようなメロンが年間で7~8000個も売れていくんですから驚きですよね。
これだけの業績を出せているのは、杉山フルーツが職分の追求をしているからです。
ほぼ毎朝、日本最大の果物市場に出かけて、目利きをしてフルーツを選んで、店に戻ったら、従業員と品質を確かめて、「お客様はこれで満足するのか」と検討するそうです。
中には、果物農家にまで実際に足を運んで買い付けまでしにいきます。
また、仕入れた果物も、一旦、箱から全部出して、傷んだものや形の悪いものは抜くという作業までする徹底ぶりです。
それだけ徹底して拘っているので、「杉山フルーツで果物を買っていけば間違いない」と言って、お客さんがやって来るんです
そりゃあ、ここまでやっていれば、お客さんは来ます。
2-2.不自然な稼ぎ方はしない
さて、次に重要なマインドセットは「不自然な稼ぎ方はしない」です。
不自然な稼ぎ方というのは、正(プラス)が過多になっている稼ぎ方です。
つまり、なんのマイナスもなく、自分だけが得しているという状態ですね。
例えば、その最たる例が、最近、話題の仮想通貨ですね。
実際に20~30万円の投資で、1億円以上も稼いでいる人もいてます。
その時の良い時流にたまたま乗れて、価値が上がりそうな通貨を買って、持っておくだけでこれだけお金が膨れ上がったんです。
やった労力としては、ポチッと購入ボタンを押しただけ。
これって気をつけないと、正負の法則よろしく、もの凄い反動がきます。
仮想通貨で億り人になるのは、宝くじに当たるようなものだと思っておいたほうが良いです。
宝くじの高額当選者の末路ってだいたい悲惨です。
誘拐されて、殺されて、お金を奪われていることも多々ありますしね。
例えば、マイケル・キャロルという宝くじの高額当選者がいます。
彼は、2002年に12億円を当てました。
毎年、1200万使っても100年は使える額です。
キャロルは、そのお金を使って、家族や友人に贈り物を送りまくって、パーティ三昧。
車も買いまくれば、女性も買いまくり、最後にはギャンブルや薬物にも手を出します。
でも、今となっては、お金は尽きてしまって、週5000円の失業手当で生活しているみたいです。
宝くじを当てたことによって、一生分の経済的自由も時間的自由も手に入ったと思います。
でも、その先に待っていたのは「暇」です。
自由は手に入れたけど、この先何をやっていけば良いのかわからないんです。
とりあえず、暇を埋めるように、買い物したり、友人に奢ったり、ギャンブルしたり「刺激」にお金を使うんです。
「刺激」は、お金さえ払えば、簡単に「退屈」を忘れさせてくれるからです。
でも「刺激」が忘れさせてくれるのは一瞬ですし、「刺激」に人は慣れていきます。
初めて海外旅行に行ったり、高級ホテルに泊まったり、美味しい高級料理を食べる時には、物凄い感動体験がありますが、それすら、何度もいけば、飽きてきます。
そうなると、もっと刺激を求めるようになります。
高額当選者で、アルコール依存症や薬物中毒になったりする人は多いのもこのためです。
でも、満たされないんです。だから最後には、自殺にまで行きつきます。
極論、不自然にお金を稼ぐと、そうなります。
自分が得ているプラスの分だけ、反動がくるんです。
だから、自分でビジネスをやっていく時は、正しいやり方でやっていくのが良いですね。
労力を惜しまず、価値を創造して、提供して、その対価として、お金をもらう。
これが基本で、自然です。
ちゃんと、目の前のお客さんのためになるものを提供していけば、それが感謝や、生き甲斐として返ってきます。
このエネルギー循環は、仮想通貨や宝くじを当てただけでは、絶対に生まれません。
僕は、仮想通貨や投資などを否定するわけではありません。
仮に、そうしてお金を稼いだんだったら、自分のためにではなく、世のため人のために使った方が最終的には良い人生になります。
2-3.自分のことを知る
また、起業していく上で重要になってくるのが「自分のことを知る」ということです。
世の中には「ビジネスで成功していくための手法」がありとあらゆるところに存在しています。
そういう手法が学べる講座や教材を買って、勉強して、実践してみることは大切だとは思います。
ただ、認識しておかないといけないのが、「手法」というのには、向き・不向きがあるということです。
例えば、「ブログで月収200万円稼ぐ方法」というノウハウをあるブロガーが教材として販売していたとします。
もちろん、そのノウハウ自体は、実際にそのブロガーが結果を出したものであるはずです(じゃないと詐欺ですからね)。
ただ、それをその通りにやって、自分ができるかどうかは別問題です。
人にはそれぞれ特性があるからです。
どういうことが得意で、どういうことが苦手なのかということですね。
例えば、僕は、Webマーケティングを勉強している時期に「アフィリエイト」に挑戦してみたことがあります。
手法はシンプルで、サイトを作って、そこで商品を消化して、紹介料をもらうというビジネスモデルです。
実際に上手くいけば、1サイト数十万円〜数百万円稼ぐことができるでしょう。
で、僕は、それに3日間取り組んだんですが、3日目でやめてしまいました。
というのも、その時は育毛剤を紹介するサイトを作っていたのですが、「何のために自分は育毛剤を紹介する記事を書いているんだろう?」と疑問に思ったからです。
確かにこれで自動的に収入は入るかもしれないけど、自分の命(時間)を削ってまで、これに取り組む意味なんてあるのかな…それだったら、デザインの技術を勉強しようとなりました。
僕の特性としては、常に「意味」とか「何のために」とか考えてしまうんです。笑
そういう人には「ただお金を稼ぐこと」は向いてないですよね。
ただ、それだけです。
そうじゃなくて、黙々と淡々と作業ができる人もいます。そういう人は向いている。それだけです。
だから、ノウハウに絶対はないし、必ず、自分と分離させて考えない方がいいです。
これを考えないばかりに、できない自分を責めまくって、セルフイメージを下げまくって、悲惨な目にあってる人もいてるので。
物事を習得するためには、必ず、自分に最適化させる必要があります。
例えば、ナルトが「螺旋丸」という超高難度な大技を覚える時もそうです。
ナルトは「螺旋丸」を師匠の自来也から教えてもらいます。ちなみにこんな技です。
この技が難しいのは、手の平で、チャクラ(エネルギー)を右回転と左回転に出し続けないといけないからです。
片手で、一方向の回転だと簡単なんですが、同時に逆方向から出すのは超難しいんです。
それに放出するだけでなくて、圧縮して、高密度に固めなくてはいけない。
これを片手でやらないといけないので、かなり「器用さ」が求められます。
でも、ナルトはとても「不器用」な方なので、中々できませんでした。
そこでナルトが思いついたのは、影分身するやり方です。
影分身して、役割を分けたんですね。
一人はチャクラを両回転回す。もう一人は、その両回転に放出されたチャクラを圧縮するという風に。
そして、ナルトは螺旋丸を習得したんです。
ナルトは、生まれ持った性質上、人よりもチャクラの量が多くて、影分身もしやすかったんです。
このように自分の性質に合わせて、技を習得したんですね。
こういうように、手法と自分は分離して考えず、自分に合った形で手法は極めていくのが重要になります。
2-4.行動を継続させるコツを掴む
そして、自分のことを知った上で、重要になってくるのは、当たり前ですが、ちゃんと継続的に行動することです。
「ちゃんと行動しましょう」なんてことは当たり前なんですが、中々、起業で上手くいかない人はできない人が多いです。
道筋が明確にわかっていて、後は、一歩ずつ踏み出していけばいいだけなのに、その足が出ないなんてことはよくあります。
例えば、僕から言わせれば、ブログ集客なんて簡単です。
「この通りにブログ100記事書けばいい。4日に1記事投稿していけば、1年で100記事近くなるから、それだけでOK」といっても、書けないんです。
1記事も書かない人もいれば、2~3記事で終わる人もいます。それが普通だと思います。
なぜ、こういうことになるのかというと、これまで「行動を継続させるコツ」というのを学んでこなかったからです。
まぁ、学校でも教えてくれませんしね。
僕自身も、行動を継続させるコツを知る前までは、何かやろうと思っても、続いて2日。
3日目に継続できなくて、自己嫌悪に陥って、目標立て直して、またやろうとするけど、また継続できなくて、また自己嫌悪に陥るというループに永遠とはまっていた時期がありました。
そういう中途半端な在り方で物事に取り組んでいたら、当然、中途半端な結果しか出てきません。
なぜ、人は行動を継続できないかというと、エネルギーがかかるからです。
特に人は、慣れていないことをやろうとすればするほど、エネルギーを大量に消費するので、「しんどい」「やりたくない」となるわけです。
一方で、人は慣れていることにはそれほどエネルギーを使わないので、自然とやることができます。
例えば、歯磨きとかそうですね。
大人だったら、どれだけズボラだろうが、別に、歯磨きくらい毎日できるじゃないですか。
でも、歯磨きを覚えていく段階の小さい頃は、毎日磨くのも面倒臭かったはずです。
それを毎日繰り返していくうちに、その面倒臭さがなくなっていきます。
だから、行動するための重要なポイントは、継続したい行動をちゃんと「習慣化」することです。
習慣化については「習慣化のコツ|イチローから学ぶ習慣化の恐るべき力」で詳しく解説したので、ここでは習慣化のポイントだけ解説します。
習慣化のポイントはシンプルで「できるだけ毎日続けられるように行動のハードルを下げる」ことです。
行動継続できない人の多くの失敗パターンは、ハードルを上げすぎてるんです。
例えば、ブログを書いていこうと思った時に、ブログを書いたことがないのに、毎日1記事アップしようというような目標設定をしてしまいます。
それで、結局、書けなくて、自己嫌悪に陥って、行動が続かないというパターンが結構あります。
そうじゃなくて、例えば、「毎日、30分はブログを書く時間を取る」とかにすればいいんです。
じゃあ、さっきよりも行動のハードルは低いので、行動できます。
毎日、30分机に向かうくらいであれば、誰でもできるので、習慣化することができます。
習慣化できると「自分はちゃんと行動できる」という自己信頼が生まれるので、更に行動を継続していける可能性が高まっていきます。
そうして毎日続けていくと、それをするのが当たり前になってくるので、たかが「ブログを30分書く」という行為にエネルギーを使わなくなっていきます。
エネルギーが最初よりも余ってくるので、次は「ブログを1時間書く」という風に切り替えていけるんです。
習慣化していけばいくほど、自分が1日に行動できるキャパは大きく広がっていきます。
行動の質と量が増えていけば、結果は出ていくので、更に自信が出てくるので、好循環が続いていくというイメージですね。
そのためには、まず、自分の行動のハードルを下げることから始まります。
まとめ
では、最後にまとめをしておきたいと思います。
今回はまず、起業の3つの真実についてお話していきました。
今の時代は、インターネットが登場し、起業の可能性が非常に大きく広がりました。
インターネットがもたらしたのは「効率化」です。
つまり、「1」の労力を何倍にも増幅させて「1万」にできるということです。
ただ、注意しないといけないのは、この「効率化」による負の側面です。
正負の法則という話をしましたが、あまりにも効率化によってプラスが過多になりすぎると、その反動が必ず来ます。
何かを得ることは、何かを失うことに繋がります。
例えば、経済的自由や時間的自由が過多にあって、それでハッピーかというとそうではありません。
そういう普通の人が手に入れられない自由を手に入れた反動というのは必ず来ます。
精神的に病んでしまったり、健康を損なったり、刺激に依存したりと。
だから、起業のゴールは、経済的自由や時間的自由に設定しない方が良いという話をしました。
それを達成するだけでは、そこにはユートピアはありません。
起業するなら「生涯かけて、こういう世界を実現していきたい」というものを見つけることが良いでしょう。
そこには繋がりと時間との一体感があるので、それをしているだけでエネルギーが循環していくからです。
また、起業する人に送る4つのマインドセットも紹介しました。
- 職分の追求をする
- 不自然な稼ぎ方はしない
- 自分のことを知る
- 行動を習慣化する
では、今回は以上になります!
お疲れ様でした!